コイゴコロミズゴコロ1 - 04/30 Thu
見た目と反して残念な性格でがっかりすることは多々ある・・・彼、但馬 和範もがっかりしている1人。
ただし、彼女ではなく・・・
憧れていた同性の先輩にである
「だーかーらーーーーっ!!!何度言ったら判るんですか?簡単に人を信用してホイホイついていくなっつーの!」
「・・・だって・・・イイ人だったよ。ご飯奢ってくれたし」
「イイ人がなーんで連絡付かなくなんだよ。ありえねぇだろーが!」
新井と初めて出会ったのは高校のとき。インターハイでだった。
新井の泳ぎを見て初めて心が動かされた。オリンピック選手ではなく、普通の県代表選手の新井に心震えたのだ。
あまりにも惚れたため、同じ大学へ行こうと頑張ったあの時の自分に教えたい・・・残念すぎる中身だって・・・
同じ大学へ見事入学し、ちゃんと自分を認識してもらったのは水泳部に入った直後・・・
「あー!そこの水泳部の子ー!ちょーっと助けてー!」
プールのフェンスからそう呼ばれた但馬は呼んでいるのが憧れていた新井 瑞貴だと判ると小走りで寄って行ったのに・・・
「ごめんけどー、これ、助けて」
そこで見たのは破れたフェンスに腕をつっこんで血まみれになりながら抜けないと半泣きの新井だった
結局、そこから助けて病院まで付き添った但馬はすごくすごく感謝され、更には懐かれたのだ
そして、しばらくするとゲイだとカミングアウトした新井に、その後も変わらない但馬は更に懐かれることとなった
しかも何の因果か、留年決定と同時に家を追い出される形になった新井は但馬と同じ学生マンションへ引っ越してきて、朝から寝るまで基本一緒にいることになった但馬。それに関しては目を瞑って面倒を見ることにしたが、新井の乱れる交際関係には口出しせずにはいられない
「っつかさー、本命いるならもー本命に片想いして満足してろよ・・・危なっかしい」
「だって、江口ってストレートだし・・・」
「あーもーーーーバカ。バーカバーカバーカ」
「・・・仮にも先輩のオレにバカバカって言うな」
「留年した人に先輩もなにもありません」
そして、新井は江口のせいで留年していたため、いつの間にか但馬と同級生となっていた
江口は新井の想い人。高校から好きで、一緒の大学へ進んだのに相変わらず江口とは親友以上にはなれない。叶わない恋だともう諦めてはいたが、それでも起こる性的欲求。それを満たすためにまた恋をして騙され、破れ但馬へ愚痴を言うのが日課になっている
「そーんなに文句ばっかり言うなら但馬がオレと付き合ってくれればよくない?」
「・・・」
「あ、いいじゃん。それって完璧!な、但馬!男ムリ?っつかオレムリ?オレ、結構フェラとかも上手いよ?」
「・・・嫌です」
「なーんーでぇぇぇぇぇっ!」
但馬はため息をつく
嫌いなわけがない。憧れて好きで追いかけてきた人なのだ。それは決して恋愛での憧れや好きではなかったが、それでも付き合えない理由にならないくらいには憧れ好きだった
「だって、あんた、オレがもし気に入らないことあったとしてそれを誰に愚痴るの?」
「・・・」
「オレは大切にできるけどオレの何かがあんたには気に入らないかもしれないだろ」
「・・・っていうか・・・但馬、オレのこと結構好きなんだ?」
今、言ったことは聞いていたのか?と思ったが、但馬はまたため息をついて新井のさらさらの髪をぐしゃぐしゃと撫でて
「あー、かなり好きですよ!じゃなかったらここまで面倒見ない」
と言うと自分の気持ちを伝えたことに赤面した

にほんブログ村

ただし、彼女ではなく・・・
憧れていた同性の先輩にである
「だーかーらーーーーっ!!!何度言ったら判るんですか?簡単に人を信用してホイホイついていくなっつーの!」
「・・・だって・・・イイ人だったよ。ご飯奢ってくれたし」
「イイ人がなーんで連絡付かなくなんだよ。ありえねぇだろーが!」
新井と初めて出会ったのは高校のとき。インターハイでだった。
新井の泳ぎを見て初めて心が動かされた。オリンピック選手ではなく、普通の県代表選手の新井に心震えたのだ。
あまりにも惚れたため、同じ大学へ行こうと頑張ったあの時の自分に教えたい・・・残念すぎる中身だって・・・
同じ大学へ見事入学し、ちゃんと自分を認識してもらったのは水泳部に入った直後・・・
「あー!そこの水泳部の子ー!ちょーっと助けてー!」
プールのフェンスからそう呼ばれた但馬は呼んでいるのが憧れていた新井 瑞貴だと判ると小走りで寄って行ったのに・・・
「ごめんけどー、これ、助けて」
そこで見たのは破れたフェンスに腕をつっこんで血まみれになりながら抜けないと半泣きの新井だった
結局、そこから助けて病院まで付き添った但馬はすごくすごく感謝され、更には懐かれたのだ
そして、しばらくするとゲイだとカミングアウトした新井に、その後も変わらない但馬は更に懐かれることとなった
しかも何の因果か、留年決定と同時に家を追い出される形になった新井は但馬と同じ学生マンションへ引っ越してきて、朝から寝るまで基本一緒にいることになった但馬。それに関しては目を瞑って面倒を見ることにしたが、新井の乱れる交際関係には口出しせずにはいられない
「っつかさー、本命いるならもー本命に片想いして満足してろよ・・・危なっかしい」
「だって、江口ってストレートだし・・・」
「あーもーーーーバカ。バーカバーカバーカ」
「・・・仮にも先輩のオレにバカバカって言うな」
「留年した人に先輩もなにもありません」
そして、新井は江口のせいで留年していたため、いつの間にか但馬と同級生となっていた
江口は新井の想い人。高校から好きで、一緒の大学へ進んだのに相変わらず江口とは親友以上にはなれない。叶わない恋だともう諦めてはいたが、それでも起こる性的欲求。それを満たすためにまた恋をして騙され、破れ但馬へ愚痴を言うのが日課になっている
「そーんなに文句ばっかり言うなら但馬がオレと付き合ってくれればよくない?」
「・・・」
「あ、いいじゃん。それって完璧!な、但馬!男ムリ?っつかオレムリ?オレ、結構フェラとかも上手いよ?」
「・・・嫌です」
「なーんーでぇぇぇぇぇっ!」
但馬はため息をつく
嫌いなわけがない。憧れて好きで追いかけてきた人なのだ。それは決して恋愛での憧れや好きではなかったが、それでも付き合えない理由にならないくらいには憧れ好きだった
「だって、あんた、オレがもし気に入らないことあったとしてそれを誰に愚痴るの?」
「・・・」
「オレは大切にできるけどオレの何かがあんたには気に入らないかもしれないだろ」
「・・・っていうか・・・但馬、オレのこと結構好きなんだ?」
今、言ったことは聞いていたのか?と思ったが、但馬はまたため息をついて新井のさらさらの髪をぐしゃぐしゃと撫でて
「あー、かなり好きですよ!じゃなかったらここまで面倒見ない」
と言うと自分の気持ちを伝えたことに赤面した

にほんブログ村

≫ read more
スポンサーサイト