つれないキミと売れてる僕9-19 - 06/30 Thu
「・・・んで、しねぇの?」
「してもいい?」
「・・・そのつもりで準備してきたけど?」
里見がベッドに横になると須野もベッドへ上がって里見にキスをする
「明日は僕の車で行ってもいいの?」
「ん・・・あ、だからあんまり・・・アレはやめろよ?」
「ん・・・でも、里見、アレ1番悦さそうだよ?」
「うっせ!」
須野の足を蹴りながら須野の頭を掴むとくしゃくしゃ撫でる
「里見に触れないのは不安だった・・・でも、だからって僕が里見を好きなのは変わらない」
「知ってる・・・」
「うん・・・里見、僕ね、確かに今まで告白とかされたよ?里見が「1回付き合ってみれば?」とか言うから考えたこともある・・・でも、僕、好きでもない人と付き合うのはやっぱり嫌だったし、里見以外と付き合ってるのを見て里見が僕の気持ちを信じてくれないのも怖かった・・・里見だけ。里見だけなんだ・・・僕が心震えて胸が苦しくなって幸せになれるのは・・・」
須野の真剣でいて情けない顔を撫でる
こんなに皆を虜にしている男がこんなにも必死に情けなく自分を求めてくる・・・それが里見の心を満たしてくれる。今までたくさんいた彼女たちでは満たされなかった心
「里見、すごいキレイ・・・ずっとずーっとキレイ・・・顔も肌も体も全部完璧な里見・・・里見・・・大好き・・・大好き・・・僕、幸せ」
何度も何度も繰り返しながら優しく触れてくる須野の手に身を委ねて里見はそっと目を閉じて須野の愛撫を受け入れた
「えええええー!どこ行くの?!2人ともどこ行くのっ?!」
翌日、旅行鞄を持った2人を見て丁度あった葛西が大きな声を上げる
「温泉」
「ずるーいっ!ずるいずるいずるい!オレ聞いてないっ!」
「なんでいちいちお前に言うんだよっ」
「だってだって・・・オレも温泉行きたいーーーっ!!!」
子どものように地団太を踏んで駄々をこねる葛西を見て須野は困ったように笑う
「里見・・・あの」
「ダメ」
「・・・」
「また次の時なー」
「むー・・・光ちゃん!絶対だよー!?っていうか次オレが予定立てるしーっ!!!」
「お前の奢りなー?」
「えー・・・でも、うん・・・いいよ。あと、あの時のお金やっぱり返された。っていうかー!知ってたぁ?オレ、あのお金じゃー育てられなかったらしいよー?子ども育てるのってお金かかるんだねぇ」
葛西が困ったように笑ったのを見て里見が葛西の頭をくしゃりと撫でる。1人で父親に会いに行った親友に「よく頑張った」と言うつもりでくしゃくしゃと撫でる
「まぁ、そんな気はしてた」
「えー!超大金なのにー!?」
「・・・お前もそれは覚えておけ・・・んじゃあな?」
「うん・・・帰ってきたらまた話聞いてくれる?父さんったらねー、里見の本殆ど持ってたんだよー」
里見は笑って葛西に手を挙げて背を向ける
須野は微笑んで里見の前を立ってエレベーターのボタンを押した
「・・・お前も本当は2人きりがイイくせに」
「え?」
エレベータに乗って2人きりになると里見が小さくそう言ったのを聞いて須野が里見を見る
「あー?なーんで葛西も一緒にどうだみたいな顔してんだよ」
「あ・・・うん・・・でも・・・うん・・・」
「2人きりだと気まずいのか?」
「え!そんなわけっ」
何かを言いかけた瞬間にエレベーターが駐車場へと着いて須野は口を閉ざし先に降りた里見に早足で追いつく
「あ、里見、パソコン持ってなくない?」
「要らねぇし」
「・・・イイの?」
「お前もオフ・・・オレもオフ・・・仕事全くしねぇ日もいいだろ・・・」
そう言いながら車の助手席に乗り込んだ里見に目を細めて笑う
「ニヤニヤしすぎでキモいっつーの」
「うん・・・僕ね、なんか・・・顔戻らない・・・」
仕事に里見を取られない日・・・そう思っただけで須野は嬉しくて笑顔になる。何よりも書くことが好きで、仕事を優先する里見を独占できるのだと思うだけで期待で胸躍るのだ
ナビを設定すると車を走らせ始めた須野は目的地までずっと笑顔のままで里見を呆れさせたが、それもまた須野らしいと里見も笑った

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「してもいい?」
「・・・そのつもりで準備してきたけど?」
里見がベッドに横になると須野もベッドへ上がって里見にキスをする
「明日は僕の車で行ってもいいの?」
「ん・・・あ、だからあんまり・・・アレはやめろよ?」
「ん・・・でも、里見、アレ1番悦さそうだよ?」
「うっせ!」
須野の足を蹴りながら須野の頭を掴むとくしゃくしゃ撫でる
「里見に触れないのは不安だった・・・でも、だからって僕が里見を好きなのは変わらない」
「知ってる・・・」
「うん・・・里見、僕ね、確かに今まで告白とかされたよ?里見が「1回付き合ってみれば?」とか言うから考えたこともある・・・でも、僕、好きでもない人と付き合うのはやっぱり嫌だったし、里見以外と付き合ってるのを見て里見が僕の気持ちを信じてくれないのも怖かった・・・里見だけ。里見だけなんだ・・・僕が心震えて胸が苦しくなって幸せになれるのは・・・」
須野の真剣でいて情けない顔を撫でる
こんなに皆を虜にしている男がこんなにも必死に情けなく自分を求めてくる・・・それが里見の心を満たしてくれる。今までたくさんいた彼女たちでは満たされなかった心
「里見、すごいキレイ・・・ずっとずーっとキレイ・・・顔も肌も体も全部完璧な里見・・・里見・・・大好き・・・大好き・・・僕、幸せ」
何度も何度も繰り返しながら優しく触れてくる須野の手に身を委ねて里見はそっと目を閉じて須野の愛撫を受け入れた
「えええええー!どこ行くの?!2人ともどこ行くのっ?!」
翌日、旅行鞄を持った2人を見て丁度あった葛西が大きな声を上げる
「温泉」
「ずるーいっ!ずるいずるいずるい!オレ聞いてないっ!」
「なんでいちいちお前に言うんだよっ」
「だってだって・・・オレも温泉行きたいーーーっ!!!」
子どものように地団太を踏んで駄々をこねる葛西を見て須野は困ったように笑う
「里見・・・あの」
「ダメ」
「・・・」
「また次の時なー」
「むー・・・光ちゃん!絶対だよー!?っていうか次オレが予定立てるしーっ!!!」
「お前の奢りなー?」
「えー・・・でも、うん・・・いいよ。あと、あの時のお金やっぱり返された。っていうかー!知ってたぁ?オレ、あのお金じゃー育てられなかったらしいよー?子ども育てるのってお金かかるんだねぇ」
葛西が困ったように笑ったのを見て里見が葛西の頭をくしゃりと撫でる。1人で父親に会いに行った親友に「よく頑張った」と言うつもりでくしゃくしゃと撫でる
「まぁ、そんな気はしてた」
「えー!超大金なのにー!?」
「・・・お前もそれは覚えておけ・・・んじゃあな?」
「うん・・・帰ってきたらまた話聞いてくれる?父さんったらねー、里見の本殆ど持ってたんだよー」
里見は笑って葛西に手を挙げて背を向ける
須野は微笑んで里見の前を立ってエレベーターのボタンを押した
「・・・お前も本当は2人きりがイイくせに」
「え?」
エレベータに乗って2人きりになると里見が小さくそう言ったのを聞いて須野が里見を見る
「あー?なーんで葛西も一緒にどうだみたいな顔してんだよ」
「あ・・・うん・・・でも・・・うん・・・」
「2人きりだと気まずいのか?」
「え!そんなわけっ」
何かを言いかけた瞬間にエレベーターが駐車場へと着いて須野は口を閉ざし先に降りた里見に早足で追いつく
「あ、里見、パソコン持ってなくない?」
「要らねぇし」
「・・・イイの?」
「お前もオフ・・・オレもオフ・・・仕事全くしねぇ日もいいだろ・・・」
そう言いながら車の助手席に乗り込んだ里見に目を細めて笑う
「ニヤニヤしすぎでキモいっつーの」
「うん・・・僕ね、なんか・・・顔戻らない・・・」
仕事に里見を取られない日・・・そう思っただけで須野は嬉しくて笑顔になる。何よりも書くことが好きで、仕事を優先する里見を独占できるのだと思うだけで期待で胸躍るのだ
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