理想のあなたと恋の鐘28《最終話》 - 02/28 Tue
目を開けたらさ、拓真さんが腕の中で寝てるの。すっげぇ美人の顔でスースーって寝息立てて安心したように寝てんの。超かわいいんですけどっ!!!コレっ!!!超っ!!!超かわいいっ!!!
布団少し捲ればさぁ、拓真さんのいやらしい体が何も身に着けてない状態でそこにあんの!あぁ・・・やっばい。夢じゃなかった・・・この人オレのになったんだ・・・愛しすぎてもうさ・・・もう・・・
「ん・・・寒・・・」
「ごめんね・・・」
そっと額に唇を寄せると薄ら目を開けた拓真さんがオレを見ると再び目を瞑ってから顔にパンチしてきた。痛くないと思ったら超痛いの!超痛いのっ!!!折れたっ!折れたかもっ!
「痛っ・・・う・・・」
「どっか・・・行け・・・」
「えーーーーーええええええええ?!」
「近寄るな・・・」
「いやー・・・いやいやいや。オレ、恋人でしょ?ねぇ!恋人っ!何?昨日のあれ、セックスしたくて言ったこと?オレのコト最初から意外と好みだったとか部下に手を出したくなかったとかあれ全部嘘?」
拓真さんが枕に顔を埋める
かーわいい!かわいいなぁ・・・もう・・・虐めたくなっちゃうじゃん・・・
「・・・なんかショックだ・・・オレ、欲求不満解消に使われただけで・・・やっぱりマスターと付き合ったほうがオレ・・・」
ワザとらしいくらい凹んだ声でそう言ったらすーぐにベッドから出て行かないようにオレの手を握る。大丈夫?この人こんな騙されやすくて大丈夫?!
可愛いから安心させようと思って手を握り返すとぎゅーって握ってきてゴンゴンリンゴーンリンゴーンって鐘が鳴る。愛してますよ?ホントに。可愛い可愛いオレの課長。拓真さんっ
「課長、B社契約取れました」
「・・・よくやった」
ふへへー。冷たく見えるでしょー?見えるでしょう?でもさーでもさぁ・・・いっつもオレが契約取ってくると内心喜んでくれてるのオレ知ってるもんねぇーーー!今日はー平日だけどお誘いあるよなぁーきっとぉぉー
『お付き合い』が始まって数ヶ月。上手くいってると思うよ?うん。すっごい上手くいってる!休みの前にはお泊まりもしてくれるようになったし!オレの腕の中で寝てくれる!エッチなオレの拓真さんは週末だけじゃ物足りないって平日に突然押しかけてくることもあるけどさ、それ、実はオレが浮気して誰か連れ込んでないかのチェックだったりするんだってこないだマスターに聞いたー!超かわいい嫉妬の仕方だよねぇー
「課長・・・この間稟議通した・・・G社なんですけど」
「あぁ」
おおーう・・・谷村・・・ビビんな!オレの同期の谷村は相変わらず課長恐怖症みたいでいっつもビックビクしながら課長の所に行くけれどほら!思い出してみてよ!オレと付き合い始めてからの課長は書類を投げたりもしないし大きな声で怒鳴ったりもしないじゃん
「契約・・・取れました」
「声小さいな・・・」
「すいません・・・」
「お前が1人で取って来たんだ。もっと胸張って言え」
「え?」
「よくやった」
ちょ・・・課長っ!!!拓真さーーーーんっ!!!顔を上げた拓真さん笑ってるじゃんっ!!!やっ!なんだよその『できる上司』って感じはぁぁぁぁっ!!!
「ぁ・・・ありがとうございますっ!また次も頑張りますのでよろしくお願いしますっ!」
少し明るくなった谷村の声に安心したけどさ・・・その顔はオレにだけでいいよ!可愛い笑顔はオレにしか見せないようにしてよぉーーー
「なーに拗ねてんだよ」
「拗ねてないです・・・ただ、みんなが課長のコト好きになっちゃったらどうしようって今考えてただけです」
「なんだよ・・・お前が言ったんだろ。もう少しみんなに優しくしろとか褒めろとか」
「言いましたー!で、課長が厳しいけど悪い人じゃないってみんなも判ってきて噂してるーっていうか拓真さん、オレには全然笑ってくれなかった」
「・・・お前に笑いかけたら・・・お前、すっげぇ笑顔でオレのコト見るだろ」
「見るよ!嬉しいもん」
「そしたらオレ、お前押し倒したくなる」
「えぇ?」
「お前笑うと可愛くてムラムラする」
あー、そう。たまにこうやって拓真さんがすっげぇ甘くなるようになったのもすっげぇ進化ねー!美人で可愛くて仕事できてエロくて天使で小悪魔でっ・・・なんなの?理想的で最強の恋人手に入れたんだよ?オレ!
「ほら、その笑顔・・・」
「うん・・・もう乗られてるね」
「さすがに会社じゃまずいだろ・・・だから部下に手なんか出すんじゃなかったんだっつーの・・・お前、いちいちオレ見すぎ・・・会社のトイレで抜こうかと思った」
「あ、そのときは呼んでね?」
「バカか・・・」
うん。バカでイイ。大人になるのはもう少し待って。そのうち拓真さんが頼れるような大人のイイ男になるから!オレ、精一杯頑張るからっ!だからもう少しだけバカのままいさせて・・・?幸せすぎて毎日心で鐘リンゴン鳴らしまくってるバカみたいに浮かれてるの許して。一緒に拓真さんもバカになろう。バカみたいに笑って楽しもうっ
2人で一緒に毎日リンゴンリンゴン鐘鳴らして・・・さ!
理想のあなたと恋の鐘 おしまいおしまい

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布団少し捲ればさぁ、拓真さんのいやらしい体が何も身に着けてない状態でそこにあんの!あぁ・・・やっばい。夢じゃなかった・・・この人オレのになったんだ・・・愛しすぎてもうさ・・・もう・・・
「ん・・・寒・・・」
「ごめんね・・・」
そっと額に唇を寄せると薄ら目を開けた拓真さんがオレを見ると再び目を瞑ってから顔にパンチしてきた。痛くないと思ったら超痛いの!超痛いのっ!!!折れたっ!折れたかもっ!
「痛っ・・・う・・・」
「どっか・・・行け・・・」
「えーーーーーええええええええ?!」
「近寄るな・・・」
「いやー・・・いやいやいや。オレ、恋人でしょ?ねぇ!恋人っ!何?昨日のあれ、セックスしたくて言ったこと?オレのコト最初から意外と好みだったとか部下に手を出したくなかったとかあれ全部嘘?」
拓真さんが枕に顔を埋める
かーわいい!かわいいなぁ・・・もう・・・虐めたくなっちゃうじゃん・・・
「・・・なんかショックだ・・・オレ、欲求不満解消に使われただけで・・・やっぱりマスターと付き合ったほうがオレ・・・」
ワザとらしいくらい凹んだ声でそう言ったらすーぐにベッドから出て行かないようにオレの手を握る。大丈夫?この人こんな騙されやすくて大丈夫?!
可愛いから安心させようと思って手を握り返すとぎゅーって握ってきてゴンゴンリンゴーンリンゴーンって鐘が鳴る。愛してますよ?ホントに。可愛い可愛いオレの課長。拓真さんっ
「課長、B社契約取れました」
「・・・よくやった」
ふへへー。冷たく見えるでしょー?見えるでしょう?でもさーでもさぁ・・・いっつもオレが契約取ってくると内心喜んでくれてるのオレ知ってるもんねぇーーー!今日はー平日だけどお誘いあるよなぁーきっとぉぉー
『お付き合い』が始まって数ヶ月。上手くいってると思うよ?うん。すっごい上手くいってる!休みの前にはお泊まりもしてくれるようになったし!オレの腕の中で寝てくれる!エッチなオレの拓真さんは週末だけじゃ物足りないって平日に突然押しかけてくることもあるけどさ、それ、実はオレが浮気して誰か連れ込んでないかのチェックだったりするんだってこないだマスターに聞いたー!超かわいい嫉妬の仕方だよねぇー
「課長・・・この間稟議通した・・・G社なんですけど」
「あぁ」
おおーう・・・谷村・・・ビビんな!オレの同期の谷村は相変わらず課長恐怖症みたいでいっつもビックビクしながら課長の所に行くけれどほら!思い出してみてよ!オレと付き合い始めてからの課長は書類を投げたりもしないし大きな声で怒鳴ったりもしないじゃん
「契約・・・取れました」
「声小さいな・・・」
「すいません・・・」
「お前が1人で取って来たんだ。もっと胸張って言え」
「え?」
「よくやった」
ちょ・・・課長っ!!!拓真さーーーーんっ!!!顔を上げた拓真さん笑ってるじゃんっ!!!やっ!なんだよその『できる上司』って感じはぁぁぁぁっ!!!
「ぁ・・・ありがとうございますっ!また次も頑張りますのでよろしくお願いしますっ!」
少し明るくなった谷村の声に安心したけどさ・・・その顔はオレにだけでいいよ!可愛い笑顔はオレにしか見せないようにしてよぉーーー
「なーに拗ねてんだよ」
「拗ねてないです・・・ただ、みんなが課長のコト好きになっちゃったらどうしようって今考えてただけです」
「なんだよ・・・お前が言ったんだろ。もう少しみんなに優しくしろとか褒めろとか」
「言いましたー!で、課長が厳しいけど悪い人じゃないってみんなも判ってきて噂してるーっていうか拓真さん、オレには全然笑ってくれなかった」
「・・・お前に笑いかけたら・・・お前、すっげぇ笑顔でオレのコト見るだろ」
「見るよ!嬉しいもん」
「そしたらオレ、お前押し倒したくなる」
「えぇ?」
「お前笑うと可愛くてムラムラする」
あー、そう。たまにこうやって拓真さんがすっげぇ甘くなるようになったのもすっげぇ進化ねー!美人で可愛くて仕事できてエロくて天使で小悪魔でっ・・・なんなの?理想的で最強の恋人手に入れたんだよ?オレ!
「ほら、その笑顔・・・」
「うん・・・もう乗られてるね」
「さすがに会社じゃまずいだろ・・・だから部下に手なんか出すんじゃなかったんだっつーの・・・お前、いちいちオレ見すぎ・・・会社のトイレで抜こうかと思った」
「あ、そのときは呼んでね?」
「バカか・・・」
うん。バカでイイ。大人になるのはもう少し待って。そのうち拓真さんが頼れるような大人のイイ男になるから!オレ、精一杯頑張るからっ!だからもう少しだけバカのままいさせて・・・?幸せすぎて毎日心で鐘リンゴン鳴らしまくってるバカみたいに浮かれてるの許して。一緒に拓真さんもバカになろう。バカみたいに笑って楽しもうっ
2人で一緒に毎日リンゴンリンゴン鐘鳴らして・・・さ!
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