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青春はプールの中で13-13 - 05/17 Thu

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
多分、苦しむ中でもどこか楽観視していたのだろう

苦しみの中でも、いくつか柚木の理想とした未来像があって、そこへいつかきっと辿り着くのだと思っていた

柿内が新しい恋人を見つけ、それを祝福する未来

去った栗山がやっぱり柿内じゃないとと全てを捨てて戻ってきて柿内がそれを受け入れる未来

そして、希望として、望みは薄くても自分が再び柿内と恋人になれる未来

望みが薄くとも最後の未来が最も想像し易くて、柚木の期待する未来。でも、付き合うことはもうない。と言う柿内にはどの未来も当て嵌まらない

当て嵌まらなくしたのは柚木自身。人を信じられなくし、付き合うことにそれまで以上に臆病にした。それでも栗山の存在が柿内を再び変えたのに栗山も柿内じゃない別の人を選んだ・・・

「はぁ・・・」

仕事を終えて溜息を漏らしながら部屋に入ると「でかい溜息だな」と帰ってきて柿内がすでに帰宅していたことを知る

「あ、おかえり」
「ただいまだろ」
「おかえり。で、ただいま。だ!」

笑顔は作らなくたって出てくる。柿内がいるから。ひとりになりたいと思う時だって今みたいな時にあるけれどそこにいるのが柿内なだけで気分が上がるのだから恋心というものは偉大だ

「メシ、作っといた」
「お前疲れてんのにー」
「んー、まぁ、今日は仕事乗ってたし作りたい気分だった」
「お前のとんかつ柔らかくて好き」
「じゃあ早く手ぇ洗って着替えて来い」

柿内の照れた顔が愛しい

付き合うことができないようになったのは心が痛いけれど喜んでもいいのではないだろうか

他の誰のものにもならない。自分ももうあの頃と同じ関係には戻れないけれど、それ以上に柿内が誰にも触れなくて触れられない存在になるのだから

・・・そこまで考えて唇を噛んだ

こんな自分勝手な考えを持ってしまうなんて最悪で最低だど自己嫌悪に陥る。柿内に対して、こんな感情を持つ自分が嫌いだった。頼れる、頼りにされる男になるため努力し、以前のように皆から信頼され、頼られる存在になれたと思ったのに柿内に対しては相変わらずなのだと知って絶望する

「柚木さん、冷めちまうぞ」

部屋のドアを叩かれてビクリと体を震わせると「すぐ行く」と答えた後、急いでスーツを脱いで服を着替える

そして気合いを入れる様にペチリと両頬を叩くと部屋から出た

「お前のキャベツの千切りやたらと細かいよなー。ふわふわで美味いけど」
「あー、ピーラー」
「ん?」
「皮剥くやつで削いでく」
「おお!そっか!よくわかんねぇけど技があるわけな?」
「技とかそんな大層なもんじゃねぇけど。んで結構みんな知ってんぞ」

柿内がこれからずっとひとりなのだと思えば1番近いのは自分。誰よりも優しくしてもらえる存在は自分。こんな考え、捨ててしまいたいのに舞い上がってしまう。喜んでしまう

「どした?」
「んー、とんかつの美味さに感動してるだけー。お前のメシ食えるオレは幸せ者だなぁって」
「っ・・・バカなことばっか言ってんなよ」
「フハッ!照れてる!」
「うっせえ」

可愛い。愛しい。大好き

そんな幸せな時間を引き裂くように鳴り響いたインターホンの音

「あ、出る」

柚木が席を立つと玄関へ向かう。扉を開けると

「流ちゃーんっ!」

そう叫ぶように呼んだ友人に抱きつかれて押し倒された







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全然先が読めない青プ最終章。なんだか永遠にダラダラ続きそうな予感☆

でも、新しいキャラクターを思いついて、色々妄想してるんだけれど、ネタを考えてると何故か4コマ仕立てになんの。もともと二次創作で下ネタギャグ描いてたのがアレなのかなぁ・・・でも、設定的にかなり水尾ツボ。書きたいーでも青プーーーー!そしてつれキミ売れ僕も書きたいーーーでも柿内に代わる新キャラクター早く作り上げないと水尾自身青プロスになりそうだもんーーーなるでしょ?ね?終わっちゃったら青プロス!・・・え、ならない?www
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