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つれないキミと売れてる僕3-12 - 05/29 Fri

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「慎吾くん・・・里見さん、なんかあった?」
「ん?」

須野と里見が別れたことを知らないまま数日経ったある日、由梨乃にそう聞かれて葛西はなんのことか判らず首を傾げる

「里見さん、初めて次の締め切り伸ばして欲しいって言ってきたの・・・あ、里見さん、3週先まで納品してくれてるから全然大丈夫なんだけど・・・初めてそんなこと言ってきたから心配で・・・」
「な・・・」

思い当たることはある・・・だが、須野が本当に里見を手放すなんて思ってもみなかった。しかもこんなに早くに・・・

「や・・・やばいかも!オレ、ちょっと光ん所行ってくるから!」

葛西は里見の部屋のドアを叩く。強いように見えてホントは酷く脆い。強く見せているのは彼の精一杯の虚像

「光っ!光っ!!!」
「何?」
「だ・・・大丈夫?!」
「何が?」
「締め切り伸ばして欲しいって・・・」
「あー・・・それな・・・」

里見に会うこと自体久し振りな気がした。葛西が部屋に入ると里見はため息をつきながらソファに座る

「知ってたのか?」
「え?」
「親友に戻るって」
「・・・こないだ、須野が部屋に来て言ってた・・・でも本気じゃないと思ってた・・・あいつが・・・やっと手に入れた光手放すわけがないって」
「オレも、悪かったかもしれねぇけど・・・っつか・・・オレに魅力なくなったとか・・・マジで言ってんのかあいつ・・・」
「え?」

葛西は須野が里見にもEDを告白したことを知る。理由は魅力のせいではない・・・だが、須野はあえてそう言ったのかと思うと切なかった。目の前でこんなにも魅力にあふれた人間を前にして言ったのだ。並みの決意ではそう言えないことは判っていた

「オレ、魅力ねぇ?あるよなぁ?」

そう言いながら隣に座る葛西に顔を近付けると葛西は慌ててそれを避ける

「オレで試すなってーーーー!ゆりちゃん裏切りそうで怖ぇっ!」
「葛西・・・締め切りな・・・今、書ける気がしねぇから・・・でも、書くから・・・ゆりさん安心させといて」
「ん・・・」
「正直、あいつが今何考えてんのか全然わかんねぇ・・・あいつだけはオレを拒絶することなかったのに。何やっても全部受け入れてくれてたのにさ・・・」
「うん」

里見はタバコに火をつけると天井を見上げて目を閉じる

「次、何書こうか・・・お前らとどっか行ってネタ作るかー」
「うん。行こうよ。昔に戻ったんなら昔みたいにどっか行ってバカやって笑って・・・オレ、光に遊んでもらえなくて結構拗ねてたんだぞ」
「バーカ」

里見はタバコを咥えたまま葛西の頭をくしゃりと撫でた。関係だけが時間をさかのぼって戻るだけ・・・感情はそのまま関係だけが戻るだけ・・・



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里見と葛西のいちゃつくシーンは楽しい・・・
でも話進まなくなるから控え目に控え目に・・・と心掛けているつもり
今、もともと書いてあったつれキミ売れ僕4幕の間に新しい4幕を入れようと書いているのだけれども、進まない;時間がないのもあるけど全然進まない;;;
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