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青春はプールの中で13-38 - 06/12 Tue

trackback (-) | comment (4) | 青春はプールの中で
柿内からの『返事』はない

でも優しい。あの頃のように優しくて理解してくれる判ってくれる

これがただの同情なら柿内の情は深すぎる。他の人に会わせたくすらない。それが例え仕事の関係でも、友人でも

「まだ、進展ないって?」
「ん?」
「柿内さんと」

相変わらずやってくる安田と近田。でも、変わったのは近田が柿内に断りの返事を貰ったと聞いたこと

でも、本人は躍起になって柿内にアプローチしているし、他は何も変わらない

「柿内さん、流ちゃんと話してる時優しい顔してんだけどなー」
「そうかな・・・」
「本人気付いてないとか!」

酔い潰れて眠る近田を突きながら安田が柚木を見つめる

親友の恋敵。親友の味方をすると、応援すると言ったけれどそれでも柚木だって大事な友人

「おい!ムチャな買い出し注文すんじゃねぇよ!雨降ってきて濡れただろーが」
「あー、帰ってきたねぇ」
「おう!お前が買い出し行ってくれるって言い出したんだろー?」
「確かに言ったけど!どんどんメールで増やしていくんじゃねぇよ!」

文句を言いながら戻ってきた柿内に柚木はタオルを手渡す

「ありがとな」
「・・・別にオレが買いたいもんあったからついでだし・・・イイけど」

甘い雰囲気にため息を漏らす安田。これで付き合っていないなら付き合っていた時はどんなだったのか

「ってアイス注文した奴寝てるし!ふざけんなっつーの」
「あー、ごめんごめんー連れて帰るしー」
「あぁ?!帰る気ならお前もコンビニのチキンとか頼むな!」
「えー!だってさっきは食べたかったしー?」
「帰りに買えよ!クソ!無駄な時間過ごした!コンビニ指定なんかすっからオレコンビニはしごしたんだぞ?!」

柿内が悪態を吐くのも最初は機嫌が悪そうで怖かったけれどもうそれも感じない

「あー・・・送ってく」
「え!」
「そいつ完全寝てんだろ!お前ひとりで抱えて帰れるのかっつーの」

柿内だけ酒を飲まないのもいつも通り。柿内の優しさを知れば知る程親友の恋心の理由を理解した

「あー、柚木さん、送ってくるから後片付けとかイイか?」
「おー」

ホントは嫌だ。柿内が彼らを送っていくのも優しくするのも笑いかけるのも話すのも全部全部嫌だ。でも言えない。柿内は頼れて他に甘えられない自分が好きだったから

「じゃあ行ってくる」
「あぁ、頼んだ。悪いな」
「ん」
「じゃあ、流ちゃん、またね?」
「あぁ、またな」

笑顔を作るのが辛い。近田は振られたけれど安田まで柿内に惚れたらどうしようかと思うから










カタン・・・

柿内が2人を送って行って暫くして玄関から音が聞こえる。戻ってきたのだと顔を上げると誰かと話している様子で携帯か。とすぐに察した

リビングへは入らずそのまま自室へ行く柿内に但馬だろうか。それとも自分の知らない人なのかと柿内の声に耳を傾ける

「あぁ。大丈夫だ」

柿内の声。低くて響く声・・・電話から聞こえる声が好きだった。離れているときに何度も聞いていた声

「葉月」

柿内の部屋のドアが閉まる直前で聞いた名前は柚木の心を凍らせた







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柿内ってスパダリなんだけどさ(しつこい)
でも、実際恋人になったら辛いよね。冷たいようですっごい皆に優しくて妬くよねwww

っていうかっていうかーーーー

ひっさびさの葉月登場ーーーっ!出て来ないと思ったっしょ?もう想い出だけの話だって思ったでしょーーー?!うひひひひひひひひー
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comment

: きよ @-
いや、いや、お待ちいたしておりましたア
フフ、彼女さんもお待ちいたしておりますよ・・・
2018/06/12 Tue 07:34:57 URL
管理人のみ閲覧できます : @
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2018/06/12 Tue 09:11:11
Re: タイトルなし : 水尾 央 @-
>きよ様
コメントありがとうございます(^ ^)
お待ち頂いたのにがっかりな再登場だったでしょうかー(笑)彼は彼なりにもう幸せ掴んでいることを書きたかったのですー
2018/06/16 Sat 19:39:47 URL
Re: タイトルなし : 水尾 央 @-
>きあ様
コメントありがとうございます(^ ^)
名前呼びはねー、ここで栗山って呼ぶのもおかしいよねーってところですよっ!
いじめるのは幸せになるスパイスとして!とか言ってみる(*≧艸≦)
2018/06/16 Sat 19:42:03 URL

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