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青春はプールの中で13-42 - 06/16 Sat

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
柿内が新しいプロジェクトの打ち合わせが毎日長くて帰りが遅くなる。と言われてから数週間。本当に帰りの遅い柿内を外で栗山と連絡取り合っているからなんじゃないかだとか栗山がこっちへ来ていて会っているからじゃないか。若しくは振ったという近田と毎日一緒に過ごしているだなんて想像する自分が嫌だった

こんなの自分らしくない。でも、柿内への独占欲は柚木も判っていること。だからこれも本当の自分だと受け入れるしかない

「でさぁ・・・その時光多がさー」
「・・・統一」
「んー?」
「なんか本当にしたい話あんのにここ最近それ言えずにいるんだろ?」
「え」
「いや、最近1人で来るし・・・光多連れてこないのは?」

柿内と近田の邪魔をしないようにここに来ているのかと邪推して

「・・・なんていうかさ、やっぱ流ちゃんだよねぇー」
「光多はどうしてんだよ」
「あー、光多は仕事!これホント。なんかトラブったらしくてここ最近泊まり込みもあるみたい」

柿内と一緒ではないことに安堵する

「・・・オレさ・・・流ちゃんのこと好きだよ」
「そうか」
「そう!その反応ー」
「なんだよ。お前、だって・・・」
「うん。そう。友達として大好き。話聞いてくれるし、アドバイスくれるし」

安田がワイングラスの中身を見つめるとため息を漏らす

「オレ、ゲイじゃん」
「あぁ?あー。うん」
「で、ほら・・・なんていうか、ネコ専っていうか・・・まぁ、そうじゃん」
「おう?」

何も驚く話じゃない。そんなの出会った時に聞いている話

「・・・でもさー、本当はオレネコ専ってわけでもないんだよね」
「そうなのか」
「うんー。確かにさ!めちゃくちゃにされんの好きだよ。でもさー、男が好きってところは変えられなくてもそっちは結構どっちでもいい・・・だからなんていうかさーーー」

肝心な部分を言い悩んでいる様子の安田の頭に手を伸ばして撫でる。弟が悩んでいる時によくそうしてやったように優しく撫でる

「ゆっくりでいい」
「・・・オレ、光多のこと好きなんだよね」
「そうか」
「驚かないの?」
「何で?」
「何でって・・・」

近田と安田が仲がいいのも知っていたし、近田の無理な頼みをいつも安田が聞いてやっていたのも知っている。それが友情よりも大きいものだとしても今更驚くことでもない

「・・・それで、こないだねー、光多に好きだよーって言った」
「友達としての好きだと思われたわけなー?」
「そう・・・まぁ、長いこと友達と思わせてたのもオレだけど・・・あいつに彼氏できても惚気聞くのもまぁ、平気だったし、オレもその間彼氏作ったり相手もいたけどさ」

耳が痛い。柿内も同じ?あの時の好きは友達としての好きだと・・・いや、違う。柿内は判ってくれたからこそあの時動揺し、止めようと言ったのだ

「友達としての好きじゃないって根気よく言わないと光多は判んねぇかもなぁ」
「だよね・・・でもさ、メールで好きだよって送ったらうざがられた・・・オレ、どうしたらいい?」

柚木は再び安田の頭を撫でる

「本当に好きなら追い続けるしかないのかもな。嫌われても追い続ける。惚れたもんが負けってそういうことかも」
「・・・嫌われるの嫌じゃん」
「嫌だな。でもそこで諦めたら永遠に片想いだろ」
「流ちゃんは?」
「うん?」
「諦めずに追いかけられる?」

柚木は小さく頷く

追う。柿内を。今も追っているつもり
もうそれしかできないのだ。柿内を手に入れるため、他に選択肢が見つからない

「そっか・・・流ちゃん」
「んー?」
「ハグしていい?」

柚木は笑って腕を広げると抱きついてきた安田を捕まえる

「勇気、必要なの判る」
「うん。心折れたらまたギュってしてくれる?」
「ふはっ!オレのハグに勇気出るとかそんな効果聞いたことないぞ」

柚木はそう言うと「そんなことないよ」と安田のキスを頬に受けた







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っていうか、っていうか、手が進まない。全然進まない。仕事休みなのに全然進まない
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