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アイスクイーンとの恋はホワイトアウト26 - 07/30 Mon

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ボクはズルい人間だ

付き合うことが怖くて二股と思われるのが怖くて付き合ってないことにしたんだ

「兼季くん、バイトこの時間入るの珍しくないー?」
「そうですね」
「えー!なんで会話終わらせよーとすんのー?!」
「別に」

暗いと昔から言われてた

小さい時、背も低くて暗いボクはいじめられっ子だった。原と一緒にイジメられてた

イジメられてたけど1人じゃないっていうのは心強かった。そんなボクは自分勝手だと自覚はある。イジメられてるのはボク1人じゃないって安心するのはおかしい

「別にって何ー?!あたしとは話したくないわけー?!」
「すみません」

中学へ上がるくらいで一気に伸びた身長のおかげかイジメられなくなって、同時に勧誘されて入ったサッカー部。友達もいなかったけれどそれに打ち込むことでボクは少しだけ強くなった気がしたんだ

『かおちゃん、最近強くなったね』

原は相変わらずイジメられていて、強くなった気でいたボクだけど原を助けることもできなくて一緒にいるとボクまでイジメられると思って学校で冷たくしてたのに原は相変わらずボクと友達でいてくれたから一緒にサッカーやろうって誘ったんだ

『かおちゃんが誘ってくれるなんて嬉しい』

原の笑顔に余計罪悪感は増した。でも、サッカー部入ったらボクと違って明るくてよく笑う原はどんどん友達できて、不思議と友達増えるとイジメられなくなることに罪悪感は次第に減っていく

『かおちゃんが誘ってくれたからオレ生きていられるんだー!』

バカじゃないの?ボクは罪悪感で誘っただけなのに。でも、ボクよりも楽しそうにしてるんだからチャラだよね

高校も同じ。これは原が決めた。ボクにはサッカーしかないって思ってサッカーの強いところに行こうと思ってることを打ち明けたら原が色々調べてくれて2人で頑張って入った高校はそれなりに強豪校だけど1番じゃないところ。1番じゃチャンスが回ってこないかもって原の意見で決めたところ
だからこそ、ボクはサッカー部に入ってすぐ1軍に入れた。数人しかいない1年1軍レギュラー。嬉しかった。ボクのこと認めてくれる人がいる場所ができて嬉しかったんだ

よく判らない変なあだ名つけられてる先輩たちはみんなすごい人たちでボクもそんなあだ名欲しいって思ったんだよね。まぁ、そこまで目立つ存在じゃないから諦めてたけど

『よし!なんか芸やれ!』

そんな突然のフリにボクは戸惑った。友達が原以外いないボクが何かできるはずもない。サッカーしかないのにサッカーなんてここではなんの芸にもならないから

『はい!オレがやります!!!』

原はボクを助けてくれた。映画の主題歌歌ってた。原ってこんなことできるやつだったんだって思いながら少し呆れて、でも意外と裏声で歌うその歌が上手くてやっぱり驚きのほうが強かったかもしれない

『お前面白いな!』
『ありがとうございまーすっ!』

原はここでも人気者。1軍でもないのに人気者。ボクは原しかいないのに。耐えられなくなって逃げたら毎日追いかけて来る原

『かおちゃん!待ってよ!ねぇ!かおちゃん!』

原があの映画の歌、歌ったこともあって追いかけられるボクはいつの間にか氷の女王なんてあだ名つけられてた

こんなの望んでなかったけどアイスクイーンって呼んでもらううちに先輩たちに段々と声掛けて貰えるようになってボクの周りにはあだ名がついてる元同士だからなのかキングとガーディアンがいつもいるような状態。誰もボクをイジメない。皆、声掛けてくれる。人気者のキングとガーディアンが傍にいるから


神崎さんのキングってあだ名は確かにフィールド上でも最強だったからもあったけれど、それ以上に王様な振る舞いからつけられたんだってのはすぐに理解した

『オレらのドリンク買ってきてー!ついでにオレアイス食いたいー!』

そう言い出すとすぐに買出しへ出掛けるのは1年の役目。そんなのはイイ。それくらいやるんだろうって覚悟してたし

でも、ボクは神崎さんに行かなくていいっていつも買出し行かなくて済んだんだ

同級生の中にはボクだけ特別扱いなのが気に入らない奴らも当然出てきてまたボクはイジメられっ子に逆戻り。神崎さんと寺島さんがいない時、上級生がいなくなるとボクは掃除を押し付けられ、洗濯物も押し付けられた

でも、それでもボクの居場所を守るために耐えたんだ。これくらいイジメのうちに入らない。耐えられる。だってボクには神崎さんや寺島さんがいるから

『何で1人で掃除やってるんだ?』

ある日、忘れ物取りに来た寺島さんにバレて文句言ってやると言われたけどそれを拒否したら、翌日から神崎さんの買出し要求、寺島さんが引き受けるようになった。レギュラーに頼んでないって神崎さんの言葉を押し切って毎日寺島さんが神崎さんの雑用やるようになったからボクも一緒にそれに付き合って動くように・・・

ボクと寺島さんが動くことで不満がなくなった同級生からイジメはなくなったし、ボクの場所が再び平穏なものになったんだ

寺島さんのおかげ。寺島さんがすごいから

この人の傍にいたらボクは居場所を守れる





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今回から少し(多分)薫視点なのですねー・・・何とも暗いですねー重いんですねー

書く方も進んでないんですねー・・・ふう
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