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アイスクイーンとの恋はホワイトアウト47 - 09/06 Thu

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寺島さんは優しい。連絡してくれるし、連絡しても返事をくれる。練習も大学の授業も彼女さんとのことも友達もいっぱいいっぱい予定はあるのに忙しいのに構ってくれる。レポートだって大変なのに構ってくれる

手ぶらで来いって言われたけど、僕はなにか持っていかないと価値がない気がして毎回何か手土産を持って行くしかなかった

「薫・・・」

いつもみたいに抱き寄せられて頭を撫でられる。幸せ。でも怖い。寺島さんが留学するまでっていう期限付きって判ってるからじゃない。寺島さんに気を遣わせて嫌われるのが怖い

ふと顔を上げると寺島さんの顔が近付いてきて思わず顔を背けてしまう。もちろん嫌なんじゃない!期待しちゃうから。寺島さんが僕にキスしようだなんてあり得ない。あっちゃいけない。キスしてほしいとか考える僕がダメなんだ。寺島さんに限ってそんなことあるわけないのに

「・・・薫、オレといて楽しい?」
「え?」

楽しいに決まってる。嬉しい。幸せ

「何したら喜ぶのか判らないんだ」
「・・・あの・・・僕のことはいいんで。寺島さんがしたいことあれば」
「うん・・・でも避けただろ?」

何を?僕がいつ?僕が寺島さんのことを避けるだなんてあるわけない。なら、僕の何かが避けたって思わせてるんだ。なんだろう。判らない

「薫はきっと高校の時、オレのこと好きだったと思うんだ」
「はい・・・?」

そう。ずっと好きだった。憧れて、助けられて救われて余計に好きになった。それは今も同じ。道端の石ころの僕なんかに気を遣ってくれる。構ってくれる。同情してくれる。でも、それが僕の避けたって話とどう繋がるの?

「でもなー、今はきっと違うんだよ」
「そんなこと!・・・ないです」

今でも好き!避けたって何?僕、寺島さんからの連絡いつだって待ってる!授業中もバイト中も電話が気になって仕方ない!今までじゃ気にならなかった携帯が気になって仕方ない!

ぁ・・・寺島さんの大きな手が、ボールをしっかり掴む指が僕の唇に触れる。ドキドキする。緊張する。そんなところ、汚いのに!寺島さんの神聖な指が汚れてしまう!僕は汚いのにっ!僕は僕は・・・

「キス、避けるの何回目?」
「・・・だっ・・・ぇ?だって、寺島さんっ・・・」
「あとさー、オレ、別に甘いの好きじゃないけど、これだけはやたらと買ってくるのは誰の好み?薫もそんなに甘いの好きって方じゃなかっただろ?」

僕が持ってきたコンビニスイーツを出して聞かれると困る。寺島さんの好み考えてなかったから好きじゃないって?違う!僕はいつだって寺島さんのことを考えてる!七瀬さんが美味しいって言ったから!七瀬さんがっ!七瀬さんのせいだ。そうだ。七瀬さんが美味しいってあんまりにも言うから僕はみんながこれを好きなんだって友達がいない僕は勘違いしてしまったんだ

「じゃあ今、キスしていい?」
「っ・・・」
「ほら、顔背ける」

困った顔で笑う寺島さん。困らせてる。困らせてる!そんなの・・・

手が震える。寺島さんの膝に手を置いて顔を上げて近付けると拒むこともされなくてただ微笑んでいる寺島さん。寺島さんの形のいい唇を見ると息が止まりそう・・・

「っ・・・」

ダメだ。こんなの寺島さんじゃない!だって寺島さんは彼女がいて!それで、それで・・・

「薫ー?」
「て、寺島さんはっ・・・寺島さんのっ・・・彼女さんに悪いですっ」

彼女のことを愛してるから猥談に乗らない。誰が可愛いかだなんて会話にも参加しない。それが寺島さん。なのに、同情でこんなことおかしい。僕が、僕が好きだなんて言ったせいで全部狂ってしまったんだ。僕のせいだ。僕が悪いんだ。石ころのくせに僕が願ってしまったから。望んでしまったから

「薫は?」
「え?」
「薫の気持ちは?」
「僕はっ!僕は・・・」
「キス、したいと思う?」

そんなのはもちろん・・・いや、したいけどできない。一生無理。寺島さんで「そういうこと」を想像したことない。申し訳なくてそんなの考えたらバチが当たる気がして

「薫からキスできる人、したい人、いるんだろ?」
「・・・そんな人」
「薫ー」

何もかも見透かした顔で僕を見ないで。捨てないで。僕を捨てないで。好きだから。一緒に居たいから
僕には寺島さんしかいない










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ホント私、薫サイドのお話ムリーーーっていうか登場人物主観の話ってそもそも向いてないなって毎回思うwwwでもこれを書ききれば久々につれキミ売れ僕が待ってるんだー!頑張れ私ー!もう少し頑張れー!!!


と毎日自分を励ましている
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