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つれないキミと売れてる僕12-1 - 09/18 Tue

trackback (-) | comment (2) | つれないキミと売れてる僕
里見にとってコーヒーはもう生活の一部になっていて、ここ最近お気に入りの店は週2回は通う程お気に入りになっていた
丁寧に1杯ずつハンドドリップで淹れられていくコーヒー。店主が里見の気分を把握しているのかと思うほど店主の本日のおすすめコーヒーがいつも里見の飲たい味とぴったりなのもお気に入りの理由

「あ、里見さん・・・こんにちはー」
「ユリさん」

店へ向かう途中、葛西の嫁である由梨乃と偶然出逢う
相変わらず年齢不詳の由梨乃。実際の年齢を聞く勇気もない

「仕事ですか?」
「今日は珍しくひと段落といったところですー。久々に部屋戻ります。里見さんは?」
「あぁ、オレは・・・今、仕事ひと段落ついて部屋帰るって言いました?」
「ええ」

にっこり微笑む由梨乃は少女のようで里見も微笑むと自然に由梨乃の肩に腕を回す

「コーヒー、飲みに行きましょう」
「わぁ。里見さんからお誘い頂けるなんて光栄です」
「あ!仕事の話は抜きでっ!オレ今、手一杯だから!ただなんつーか葛西連れて行くよりユリさんに勧めたい」
「あら?手一杯なのにコーヒーですか?余裕あるじゃないんですか?」

こういう時、葛西にも由梨乃にも敵わないような気がして里見は困ったように笑った

久し振りに女性と並んで歩くな。と思いながら、今までこれが日常だったのに女性と歩かなくても接しなくても甘やかされなくても平気なのは須野に満たされているからだと改めて感じる

「須野さん、長いこと留守にされてますよね」
「あぁ、そうですね。あいつなりに頑張ってんでしょう。遠方長期ロケOK出したら即仕事入ったっつーのはあいつがまだまだ求められてる証拠だし」
「里見さん、お困り事とかあったらすぐに言ってくださいね?!」
「ハハ・・・」

困るのは須野がいないことくらい。騒がしい葛西はしょっちゅう里見の部屋に入り浸っていたし、里見の食事まで気にして色々買って来てくれたりで食にも困らない

「あと、慎吾さんがうるさくてお仕事に支障が出るようなら」
「いや、あいつはうるさいけど慣れてますから」
「ふふ。確かに私よりもずっと里見さんのほうが慎吾さんと付き合い長いですもんね」





店に入ると由梨乃にはケーキセットを勧めてみる

「甘い誘惑は恐ろしいです」
「ユリさん何も気にする事ないじゃないですか。疲れた時は甘いものって言いません?」
「ヤダ。私、疲れているように見えました?!最近老け込んだって両親に言われるんですよー」
「いや、どこからツッコミ入れたら判らないんで・・・でも、いつもお疲れでしょう?」

里見の微笑みにあぁ、今までこうやってデートして来たのだな。と由梨乃は微笑んだ

「じゃあ、せっかくなので、ケーキも頂こうかしら。里見さんに勧められたことですし」
「コーヒーを勧めたいところだけどカフェインレスのハーブティもありますから」
「ふふ。なんでもお見通しですね」
「疲れているの判っていて誘ったオレもオレですけど。リラックスしてから休んだらどうですか?」
「里見さんが今までモテて来たのがよーく判ります」

里見はその言葉に微笑んだが、今までこんなに優しくできたとは思えない。数年前の自分でもきっと今の自分は想像できなかっただろう。須野と付き合い、須野の優しさを全身で受けてきた影響なのかもしれない
そして、きっと由梨乃が親友、葛西の嫁だから。だから優しくできる。本人に優しくできない分余計に優しくできる

「それで、皐月先生」
「や!ストップ!仕事ナシですって」
「ふふ。でも、次の新作、うちで書きません?」
「考えておきます・・・」
「皐月先生が別名でやってるお話あるじゃないですかー・・・あの主人公がですねー」
「待って!な、なんで知って・・・」
「私を誰だと思いましたか?」
「そうでした」

里見が頭を下げると運ばれて来たコーヒーとケーキセットに視線を移し、「可愛らしい」とケーキのかわいらしさに由梨乃が感嘆の声をあげる

「慎吾さんにバレたら怒られそうです」
「ケーキ食うなって?あいつそんなこと?」
「いえ、里見さんとこうしてお茶してるから」
「心狭い奴だなー。親友の彼女に手を出しても流石に嫁には手を出したりしませんよ?」

由梨乃は首を振りながら笑う

「里見さんとズルいって言いそうです」
「あー・・・やっぱ心狭いな」
「ふふ。そうですね。でも、それだけ慎吾さんにとって里見さんは特別なんですよ」

由梨乃と顔を見合わせて笑った瞬間キキキキキッと嫌な音に顔を上げて窓の外を見ると素早く立ち上がった里見が由梨乃を庇うように抱き寄せ身を屈めた







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お久しぶりのつれキミ売れ僕!!
そして1話目でいきなり里見ピーンチ!!!っていうねwww

っていうか、っていうかー・・・今週休みたかった・・・って今更言い出しても遅い?

そんなこんなでつれキミ売れ僕12幕(だよね?)はじまりはじまりですー。どうぞお付き合いくださいませー
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comment

: きよ @-
あらっまあ!こんなにすぐに読めるなんて・・・嬉しいけど、
 お疲れじゃありません?それだけ、つれキミを欲していたのですねニヤニヤ。
2018/09/18 Tue 00:30:18 URL
Re: タイトルなし : 水尾 央 @-
>きよ様
コメントありがとうございます^^
そうですそうですー!お休みしたかったけれど一刻も早く里見たちを動かしたくて水尾がつれキミ売れ僕を書きたくて仕方なかったんですー。流石水尾の心を判っていらっしゃいますーw
2018/09/19 Wed 23:35:50 URL

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