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つれないキミと売れてる僕12-2 - 09/19 Wed

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何が起こったのか理解できなかった。大きな音と何かがぶつかる音、割れる音が響いて里見に抱きしめられている状況を現実に戻したのは手に落ちてきた生温かい液体のせい

赤く鉄臭く生温かい液体・・・

あぁ、慎吾くんの映画もこんな真っ赤な色から始まった・・・だなんて頭に過りながら現実に戻る由梨乃

「・・・里見さん?」
「ケガ、ないか?大丈夫?」
「っ!!!里見さん!!!うっ・・・動かないでっ!!!動かないでくださいっ!!!」

目から血を流す里見を見て声を上げる。大きな声で叫ぶように「救急車!!!誰かっ!救急車を!!!早くっ!誰かーーーーっ」騒がしい事故現場に由梨乃の悲痛な叫び声がただただ響いていた












仕事はやっぱり里見や須野としないとテンションが上がらない。と次の里見との仕事を構想していた葛西は鳴った携帯を耳に当てる

そういえば今日はひとつ仕事を終えれば帰ってオフだと言っていたのを思い出して久々にデートをしようとテンション高い声で「もしもーし!」と嫁、由梨乃に応答した

『慎吾くん!慎吾くんっ!!どうしようっ!私!取り返しのつかないことをっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!!!』
「ユリ・・・ちゃん?どうしたの?」

いつも冷静な由梨乃の震えた声で葛西は一気に冷静になり、体を起こした

『私・・・私を!』
「由梨乃っ!!!落ち着こう!今どこ?」
『っ・・・慎吾くんっ・・・慎吾くんっ・・・私っ』
「すぐ行くから。大丈夫だから。言ってごらん?」

葛西の落ち着いた声に由梨乃は深呼吸し、病院だと伝えると葛西は判った。と言い、鍵を掴むと部屋を出た

由梨乃が電話を自分でしてきたということは由梨乃自身は無事だと言うこと。由梨乃が取り乱すようなことを考えると両親に何かあったのかと不安になるが取り返しのつかないことをしたという言葉に思考を止める

車の運転をしない由梨乃が事故を起こしたとはイマイチ考えられない。あとは・・・守られた・・・?誰に?由梨乃が取り乱す相手・・・両親のことは大事にしているが、あの取り乱し方と自分への謝罪を考えると両親でもなさそうな様子だった

「・・・まさか」

頭の回転もカンもイイ葛西。今回は自分のカンが外れることを祈りながらアクセルを踏んだ



病院に着いた葛西は由梨乃の姿を探す

「!!ユリちゃん!」

救急の待合室の椅子で小さく震える少女を見つけて慌てて駆け寄る葛西

「慎吾くん・・・」
「・・・何があった?」

由梨乃の赤く染まった震える手を握ると肩を引き寄せ抱きしめる

当たるな。当たって欲しくない。カンが外れればイイ

「里見さんが」

やっぱり里見だった。そう絶望にも似た思いをきつく目を閉じ、飲み込む

部屋へ行くと留守だった。里見お気に入りの喫茶店へでも行ったのだろう。そう予想し、由梨乃の職場ルートからそう離れてもないからもしかしたら偶然会うこともあるだろう。と、そこまで頭に過っていた

「里見さんとお茶してたの」
「うん」
「車が突然来て・・・お店の外から・・・窓に向かって・・・私たちのいた席に・・・」
「光は?」
「ガラスが・・・飛んできて」
「・・・うん」
「たくさんたくさん・・・ガラスが飛び散って・・・いっぱい血が・・・」

里見の血を受けた手を見て思い出して震えだす由梨乃

「あと少しズレてたら失明してたかもって」
「・・・うん?」
「里見さん、目の上と肩にガラスが」
「・・・や、え?光、大丈夫ってこと?」

由梨乃は首を振る

「だって、目の上と肩でしょ?相当切らなかったら死なないよね?」
「っ!慎吾くん!」

傷口を想像してまた首を傾げた後、動きを止めた葛西

「今、目の上・・・っつった?」
「っ・・・そうよ!」
「ガラスっつった?」
「そうっ!」
「目の上・・・顔ってこと?!」
「っ・・・どうしよう!里見さんっ!私を庇ったから沢山ガラス浴びてっ」
「・・・やや!待って!光の顔にケガ?!いや、マジで?!」

誰よりも完璧な容姿に自信を持ち、輝く里見の顔に傷がついたのだと理解した葛西はこの後のことを考えて恐怖に震え、溜め息を漏らした









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水尾、ホットヨガに行く時間もなんとかあるし、日課のゲームをする時間もある・・・PC前に座って書く時間がない。時間がないわけじゃないんだなぁ・・・ただ、ヨガに行かない日にその時間PC前に座って書けるかって言われたらそれは書けないだろうなぁ・・・っていう・・・

やる気か!やる気の問題か!!いや、やる気ならあるってば!もっともっとつれキミ売れ僕書きたいってば!!!ネタ帳に目一杯今回の章書いてるってば!!!
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