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つれないキミと売れてる僕12-7 - 09/24 Mon

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感心はしたけれど自分がそれでキズを隠すとなるとそれはまた別の問題

キズを隠したって里見の中では完璧じゃない

今までだって美しさを更に輝かせるため、保つために努力はしてきたけれどその努力とはメイクは違うところにあると里見が感じるから

「ホントあんた昔から性格だけはブスなんだよねぇ」
「お前に言われたくねぇよ」
「私は言いますぅー!っていうか私は言っていいし!ケガした私に大丈夫?の一言もなかったあんたを間近で見てるんだから」
「あぁ、大丈夫だったろ」
「いや、私を大丈夫って言うなら今の光だって大丈夫じゃん!」
「オレは・・・オレは完璧に計算されたような美しさを持ってんだぞ?お前のような適当に美人っつーのとはわけが違うんだっつーの」
「うわぁ。知ってたー!昔から知ってたけど相変わらずすぎてー!っつかキズが残ったってあんたの場合それでも綺麗な顔してることには変わりないでしょ」

恭子の顔を見て鼻で笑う

「当たり前だろ」

恭子だって未だに美しい。体だけの関係だとかじゃなく、里見が隣に連れて歩いていても釣り合いが取れていたと思ったから長く続いたのだと思う。それは里見の隣にいても許される美貌。でも、そんな美しい恭子よりも自分の方がキズを負って完璧じゃなくなった今だって自分の方が美しいと思ってしまうから

「失礼!私の顔見て今言ったー!もー!!!ムカつくけどそれをどう訂正させるべきか判らないのがホント腹立つ・・・判ってんだったらいつまでもそんな陰気臭い顔してないでいつもみたいな自信満々の顔でいなさいよ!」
「・・・」

里見は小さく笑って「メシ、食うか」と呟くと恭子に袋を開けて中を出すよう頼む

そしてサングラスをそっと外して恭子に渡されたメガネを掛ける

「・・・くっそイケメン!腹立つわ。私が似合うと思って選んだんだから似合うに決まってるけどなんなの!予想以上に・・・うっわー!うっわぁぁぁー!!認めたくないーーー!」
「当たり前だろ。オレはなんだって似合うんだ」
「うるさい!顔だけの男が言うな!」

里見はふっと鼻で笑うと葛西の買ったというランチに手を伸ばす

「まぁ、お前のことは守らなかったけど人を庇うっつーのはオレの成長だ」
「・・・違うし」
「あ?」
「あんたは優先順位が普通じゃないだけ。多分一緒にいたのが大事な人の大事な葛西の奥さんだから庇った。あんたはね、葛西が悲しむのを本能的に阻止したわけ」

相手が由梨乃だったから・・・自分の成長ではなくて?

「おかしいのはさ、多分須野っちだったら庇ったりしないのにさー、状況によっては葛西だったら庇ったり助けたりするっていうねー、あんた親友で付き合ってんの須野っちだよね?!って疑っちゃう」
「・・・オレは」

恭子の言葉を否定できない

須野なら、庇うどころか盾にする。きっと須野もそれを望むから

今までの彼女も庇わない。でも葛西は確かに状況によっては庇うかもしれない

里見が愛したたった1人の妹、晶の唯一愛した男だったからかもしれない。いや、それを知らなかった晶が生きていた時も葛西のことは庇ったかもしれないことに里見は疑問を感じる

「ま、私の場合は私に興味ないからただの彼女だったから助けるとか庇うとか光の頭に少しもなかったってだけだろうけど」
「オレみたいな完璧・・・だったこの美しさに傷なんかつけていいわけないだろ」
「・・・完璧じゃなくなったんだ」
「美しい美術品にキズがついたらそれだけで値打ち下がるっつーの」
「それでも美しいものは美しい。そう光ならいうと思ってた」
「・・・」

里見は立ち上がると何日かぶりに鏡の布を下ろす

見慣れない黒縁メガネの自分。でも、メガネのお陰で傷は鏡に映らない美しい自分

「・・・まぁ、美しいな。オレは」
「フハッ!単純か!!!」

リビングから聞こえてきた恭子のツッコミに「バーカ」と呟くと微笑んだ自分の顔にホッとし、またじっと見つめる

大丈夫。美術品もキズが見えなくなればまた完璧だと自分に言い聞かせて。例えキズがついていても自分は皆より美しい・・・これがあれば普段は洋服で見えない肩のキズも全て隠せて完璧な自分に見える

「光ぃ!このトマトサンド食べてもいいのー?」
「それはオレのだ」
「えー!食べちゃったしー!」
「お前ふざけんなよ」

里見は洗面所を後にする

この恭子にもらったメガネを掛けていればまた普段の日常でいられる。自分は美しく完璧だと自信を持って立っていられる。外に出られる。里見 光はやっぱり美しく完璧なのだと自分を誤魔化すことだってできるかもしれない









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相変わらず誤字脱字、変換ミスその他諸々wの間違いが多発している水尾です。ご指摘頂くと慌てながらも喜んで直しますのでどうぞよろしくお願いしますwwwあ、違う。いつもミスしまくってごめんなさい!!!だな

唐突に須野ちゃんが現場でドッキリのターゲットになった話を思いついたんだけど、これをこの章に盛り込めるのかなぁ・・・盛り込めなかったらまた突然Twitterに投下すると思います
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