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つれないキミと売れてる僕12-9 - 09/26 Wed

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話を聞いたときにもうこれしかないと興奮して、里見の都合も予定も聞かずに返事したこと

先走りすぎだとか勝手だとかそんなのは後からいくらでも謝って許してもらえる。でも、チャンスはその瞬間しかないから返事した。無謀なのも判っている。でも今の自分には映画を作るよりもすぐに里見とできる仕事が必要だったから

仕事がなきゃ里見に差し入れするのも心苦しい。それこそ、偶然会った里見の元カノに差し入れを持って行ってもらうように頼んでしまう程・・・でも、里見はいつも通りのフリをしてくれるから葛西もいつも通りのフリをする。でも、合わない視線は確実に『いつも通り』じゃないから

「んー体痛いー」
「当たり前だ。床で勝手に寝やがって。涎垂らした床は吹いて除菌しろ」
「んー!おはよー!相変わらず光は早起きー!」
「お前が遅ぇだけだ」

時計を指されて背伸びしたまま「あはは」と笑った葛西はゆっくり立ち上がって堅い床で眠り痛い体を腕や首を回して解そうとする

「で、昨日のことだけど」
「やらねぇ」
「詳細見せろって言ったじゃん!持ってきたじゃん!元あったデータも見たんでしょう?!その後光仕事モードの顔してたじゃん!オレ寝ちゃったけどさー光すぐ寝た?違うでしょー?っていうかやらないじゃないの!もう仕事引き受けちゃったからやるしかないのー!!!」
「面白くなかった」
「それを面白くしよー!って話でしょー?!光ならできるー!光とオレならできるー!超最強タッグー!」

里見は溜め息を吐いてパソコンの前から立ち上がって空になったマグカップにコーヒーを注ぐ

「大体、もう出来上がってるものに後付けでシナリオとか」
「光ならできる・・・って考えてあんじゃん。さーすがー!光さーすがぁぁぁぁー!」

葛西は里見の机を見て落書きのように書き走ったノートを手に取ると断片的なメモを見つめて黙り込む葛西

「おい。勝手に見んな」
「・・・光・・・これ、全部書いて!」
「あ?」
「この設定面白そう。オレ読みたい。そう!オレが読みたい!」
「・・・」
「すっげぇ読みたい!!!

キラキラした葛西の目に期待を感じて求められていることに心が満たされる

仕事、というよりもひとりのファンからのの期待を感じるから

「でも、最後のオレの仕掛けたいもんが元にねぇからボツだ。このネタは最後のがなかったら面白くもなんともねぇ」
「そこはなんとかする!っつかなんとかしてもらうから!今度ちゃんと打ち合わせにそいつ連れてくる!」
「・・・必死だな」
「オレがどれだけ光と仕事するの楽しいか判ってないなーー?ずっと夢だったことが実現できてんだよ?!もちろん、ここに須野ちゃんいたら最高だけど須野ちゃんいなくても、光と映像作るの1番好き!オレが撮りたいってずっと思ってきたんだから!光の小説1番最初に映像化したいって思ったのオレだもん!出逢ってから光の小説読んでからずっとファンだったのは須野ちゃんだけじゃない!オレもなんだよ?!」

照れてしまう程の熱い葛西の言葉に里見は満足そうに頷くと葛西の頭をポンと叩く

皐月 光の需要はこの2人がいるから一生在り続けられる気がする。葛西の存在が里見を輝かせる。須野の存在が里見を前に向かせてくれる

「光」
「あー?」
「成功させるからね!光の作品はね、オレの気持ち高まらせてくれる起爆剤なんだよ。いい作品作るのに負けてられないって思うのと同時に尊敬してるから。いつだって誰よりも光の作品愛してるから」
「バーカ。そりゃ須野と競えよ」
「フハッ!勝てなさそうーでも負けはしないー!オレは負けないー!」

親友がいてくれてよかった。顔だけで性格は最悪。そう皆、元カノたちもかつてのクラスメイトたちも評価するのにこの親友たちだけは違う
顔のことも性格のことも見ていない。自分を見てくれている。里見 光という同い年の男を見てくれている

葛西は自分の作品が起爆剤と言ったけれどそれは里見も同じ。葛西の作るものを見て負けられないと気持ちを高めてくれる相手なのは同じ小説家の誰かじゃなくてこの近くにいる親友だった








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時間がないのよねー・・・でも、つれキミ売れ僕に関してはネタがないわけでも書けないわけでもないの!里見も須野も葛西も大好きだから書いてると楽しいの!ホント時間がただない・・・(ホットヨガ休め私)
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