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つれないキミと売れてる僕12-10 - 09/27 Thu

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久々に部屋へ帰れる。仕事が休みで帰るわけじゃなくて別の仕事があるから帰るわけだったけれど、それでも部屋に戻れるのは須野にとって幸せなこと

そこに里見がいるから。須野にとってそれが大事。それだけが重要

部屋に入り、荷物を降ろすと土産を持って里見の部屋へ繋がるドアを開けようとする

「だーから違うんだっつーの!」
「えー!なんで?こうしたいんでしょ?」
「いや、さっきの説明聞いてたか?理解できないならそう言えっつーの!バカなんだろ?お前バカだろ」
「何言ってんの?!オレは天才なのっ!」
「はぁ?天才なら理解してオレの望むもの見せろ」
「天才は凡人が理解できないだけですぅー」
「お前ふざけんな」

隣の部屋から聞こえてきたのは里見の声と知らない声。説明だとか理解だとか聞こえるから仕事の打ち合わせかもしれない。打ち合わせと言うより、喧嘩しているようにも聞こえたけれど、とにかく、来客中なのだとドアを開けようとした手を止める

里見に早く会いたい。でも仕事の邪魔はしたくない

打ち合わせで人を呼んだというのならば葛西の人に会いたくなくなって引きこもるだろうという予想は結局外れたじゃないかと少し残念になりながら、須野は土産も降ろすとシャツの匂いを嗅ぐ

「シャワー浴びよう」

里見に会うのに少しでも汗臭かったら抱きしめてもらえないかもしれない。そう須野はいそいそとバスルームへ向かう

里見からの抱擁は愛情表現。好きだという言葉は須野にとっては言わないと爆発しそうなものなのに里見にはなかなか言葉にするのは難しいからと決めた2人の合図。須野が好きだと言って里見が抱きしめ、キスを返してくれる

シャワーを出しながら逸る気持ちを抑える

早く会いたい。好きだと言って抱き締めたい。そして里見の腕が背中に回されるのを感じたい

「っ・・・何考えてんの僕」

須野の気持ちは純粋なもので愛を伝えたいだけなのに里見の腕が回されるのを想像して期待するように少し興奮した下肢に溜め息を漏らす

里見への気持ちは情欲よりも愛情が大きいはずなのに覚えてしまった快楽を、里見に引きずり出された欲を振り払うことができない

「・・・里見、ごめんね?でも、僕里見以外でこんなこと考えたりしないし許して・・・僕が里見以外でこんなになることなんてないんだよ・・・」

最後に里見に触れたのはいつだったか判らない。そういえばあれからずっと仕事で抜くこともなく過ごしていた日々。こんな長い時間離れていたら里見が色気のある声で「エロい声出せ」だとか「エロい動画送ってこい」だとか難しくて恥ずかしいことを普段なら言われていた気がするけれど、里見がケガをしたこともあってか里見から電話で求められることもなかった

今までだったらそう言われないということは他で発散してるからじゃないかだとか自分に飽きたんじゃないかだとか不安になってきたけれど、里見を信じる、里見に愛されていると自分に言い聞かせられるようになったのは須野の成長のおかげ。里見の愛を受けて成長したから

ゆるゆると自身に手を這わすとシャワーの水を受けながら目を閉じて里見を想像する

計算された色気のある指先が意地悪く須野に触れる

耳元で意地悪く囁く「もうこんなにして変態だな」という声
ぞわぞわと快感が背中を這い上がってきて左手を壁について落ちそうな腰を支える

「っ・・・光・・・光ぃ」

頭の中で完璧に再生できる里見の姿。でも、今はこの姿に傷跡が新しくできているのかと気付くと早く里見の全てを見たい。新しい里見で頭の中を更新しなくてはいけない。この里見は今の里見とは違っているのだから

「光、ぁ・・・光・・・キスしたい。好き。愛してるっ」

自身を握りしめると想像の里見が楽しそうに笑って耳に唇を寄せてくる「早ぇんだよ。早漏」

背中を震わせると這い上がってきた欲を握り、抑えようとするけれど耐え切れずに溢れる白濁に溜め息を吐いて残りも吐き出させるよう扱く

「光・・・僕、帰ってきたよ。帰ってきたよ」

早く会いたい。顔を見るだけなら会うだけなら来客中でも構わないかもしれない。ただ、ただいま。と伝えるだけ。でも須野の「会いたい」は里見を抱きしめ、愛してると囁くまでを含んでいるから今すぐ会いたい気持ちを抑えるしかないのだった











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相変わらずうちの攻は変態である・・・あ、知ってた?知ってたよねーw
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