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つれないキミと売れてる僕12-14 - 10/01 Mon

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目を覚ますと須野に抱きしめられていることに気付く

顔をそっと上げると須野の寝顔。手を伸ばしてメガネを取る。胸に頭を押し付けられていたのは須野が苦悩した結果だろうと思うと小さく笑う

久々によく寝た。ケガをしてからずっと完璧じゃなくなったことで誰からも愛されなくなるんじゃないかと不安だった

でも、須野は相変わらずだった。愛されている。皆から愛されていても周りに相変わらず美しいと言われても満足しなかったのに須野の言葉で、態度で満たされる

それはキズを隠してまだ完璧のフリをしているからかもしれないけれど

「おはよ、須野」

認めざるを得ない。自分には須野が必要だと。須野が里見を必要としている。でも、里見も須野を必要している
それは確実なこと。須野はきっと言っても信じないだろうけれど






コーヒーをセットするとバスルームへ向かう

熱いシャワーを浴びた後すぐにシャツを羽織り、メガネを掛けてから鏡を見る

今までだったら暫く裸のままいたのに、裸のままの自分が1番美し。もちろん、布を纏っても全てをよりよく魅せることができるだろうけれど・・・と美しい自分に酔える時間だったのに今は違う

見たくない、信じたくない醜い自分を隠す。そうすれば今まで通り完璧な里見 光でいられるから

「あ、里見、おはよう」

リビングへ戻るとマグカップにコーヒーを注ぐ須野。コーヒを注いだマグカップを里見へ手渡すとそっと頬にキスをした

「いい匂い。里見と同じシャンプー使ってもこんないい匂いにならないんだよねぇ。里見がいい匂いなのかなぁ」
「・・・早いな」
「うん。里見の体温なくて目が覚めちゃった」
「まだ寝てろ」
「だって勿体ないんだもん。寝てたら里見見られない」
「バカめ」

朝から里見里見里見。全部自分のことばかり。だからこそ、そんな須野だから里見の心を満たしてくれる

「里見仕事するんだよね?邪魔しないから里見のこと見てていい?」
「寝ろ」
「ヤダよ!里見見ていたいの!」
「ノート、寝室持って行くから」
「え?」
「ベッド戻れ。今日も仕事だろ。起きる時間教えろ。起こしてやる」
「っ・・・里見ぃ」

嬉しい。里見が優しくしてくれる。幸せ。須野はべったりと里見に寄り添って歩く。しかし、里見の心には完璧じゃなくなった自分は少しは須野に優しくしなければならないと無理している部分があった

去られることが怖い。須野を失ったら家族を失った時のように、親友も職も失ったあの時のようになったら誰がだ助けてくれるのか。今度こそひとりになるに決まっている。葛西は親友で自分を好きでいてくれるけれどそれ以上に愛する家族がいる。自分には何もない。完璧を失った今、何もないと感じていた。それは須野の愛でも埋めることのできないこと

「里見、でも僕寝たら里見見られないじゃんっ!やっぱり寝るのヤダなぁ」
「撫でてやる」
「っ・・・ホント?でもっ!邪魔じゃない?」
「静かに寝てりゃ邪魔にもなんねぇよ」

寝室に戻ると須野は里見が本当に撫でながら寝かせてくれるのかと気にしながらチラチラと里見を伺いながらベッドへ上がる

「疑い深ぇ!信じられないっつーのか?」
「いや!違・・・あ、でも夢かなって・・・僕まだ寝てんのかな」
「起きてる。今から、今すぐ!寝ろ」

頷きながら横になると須野の隣へ座った里見がパソコンを開きながら須野の頭を撫でる

「里見」
「あー?」
「大好きだよ」
「ん」
「大好き」
「黙って寝ろ」

愛しい。嬉しい。幸せ。須野は里見の腰に腕を回すと足に頬を寄せて目を閉じる

休みなく必死に仕事してきたから体は疲れているし、昨晩も久々の里見に興奮しすぎてほとんど眠れなかったこともあって須野はすぐに里見の隣で寝息を立て始めた

「・・・お前の顔は美しいな」

キズひとつない須野の顔をそっと撫でて嫉妬に似た感情を吐き出す

里見 光は完璧で美しい。だから他人をこんな風に美しいと羨んだことなんてなかったのに恋人はこんなにも美しい。知らなかったこと。いや、気付かなかったこと。普通よりもイイ男。それは里見も判っていたけれど美しいだなんて須野に思ったことはない

「・・・お前はメガネを外したオレも好きだって言うか?美しいって言うか?」

答えは判っている。須野の答えは判っているのにそれを信じられないのは里見の心の問題








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うーんうーん・・・水尾、大体の流れを考えて、このセリフは言わせたいーみたいなのはあるけれど、中間はもう水尾が思うまま書き綴っているわけで、それが気に入らなかったりするといつも通り10話とかまとめて消去ー!とかやっちゃうわけで・・・毎回これは効率悪1いって思って反省するのにそれをちゃんと活かせないのが私っていうかなんていうかー・・・


今日から10月かー・・・っていうかもう10月?!え?!全然お話今年進められてなくない?!やっぱり1日2回更新しなきゃなんじゃ・・・そんな余裕どこにもないけどっ!!!


いい加減野球少年完結させたい・・・毎年言ってる気がしてきたw
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