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つれないキミと売れてる僕3-22 - 06/08 Mon

trackback (-) | comment (2) | つれないキミと売れてる僕
「えー・・・っと?」
「土下座しろ」
「あー、はい」

吉田の前には初めて見る・・・いや、テレビでは一方的に見て知ってはいる相手

「申し訳ありませんでしたっ!」
「・・・」
「これじゃすまないよな・・・殴ってもイイよ」
「・・・」
「えーっと?」
「須野、いい加減顔上げてこいつの顔見ろ」

須野はずっと下を見て顔を上げられないでいた。どうしたらいいのか判らないのだ。殴りたい。でも人を殴ってはいけない・・・

「あのさぁ・・・里見のこと好きなんだよな?」

これには力強く頷く

「誤解って判るっしょ?」
「里見の好みは判らない」
「待て・・・須野、オレがこんなゴリラに許すと思うわけ?!」
「だって!」
「あぁ、痴話げんかはいいから・・・あのさー、あんたしらないと思うけど、こいつあんたのこと話す時すっげぇイイ顔してて見るからにあんたのこと大好・・・いってぇ!!!」
「余計なことを言うなバカ」

話の途中で里見に殴られた吉田はため息を吐く

「判る?里見に手ぇ出したら基本こんな感じに殴られて、きっと急所も戸惑いなく踏み抜くよ?こいつは。オレのまだ全然使えるし、ホントキスマーク付けちゃった以外は何も・・・」
「あの・・・なんでキス・・・」
「キスはしてないっ!断じてしてない!」

吉田はそう言いながらもう一度頭を下げる

「里見のこと好きってわけじゃないの?」
「全然?あ!友達としては好き!あん時なぁ・・・マジで酔ってたんだよなぁ・・・有り金全部酒に突っ込んでたしなぁ・・・で、なーんかすっげぇいいにおいする奴が隣にいたのは覚えてるんだけど・・・」
「イイ匂い・・・」

至近距離で里見の香りを嗅いだ事にさえ嫉妬を感じて頭を軽く振る

「んでー、後で聞いたけど、その匂いあんたが好きな・・・いってぇ!また殴るのか!」
「だからお前は余計なこと喋りすぎなんだよ」
「・・・僕・・・の」

須野はそれを聞いて全て理解する
あの時、里見は須野のところへ行こうとしていた。終わったら行く・・・そんな約束。きっと自分と会う前にあの香りをまとって・・・準備をした後だったのだ

「ごめ・・・里見・・・なんか全部判った・・・かも」
「あぁぁぁぁ!もうっ!なにこの羞恥プレイ!オレがただ恥ずかしいだけだろ!これ!」
「仲直りした?納得言った?めでたしめでたし?」
「うん。ごめん。なんか・・・判ったら嬉しくなっちゃった」

須野がいつもの笑顔を取り戻す。ニコニコと里見を見つめるのがまた恥ずかしくて里見は吉田を睨む

「まぁ、そういうわけで、酒出せ!」
「はあ?マジで?」
「マジで」
「・・・須野・・・さんも?」
「あーっと・・・頂きます」

意外と図々しいな。と思いながら焼酎とビールをテーブルに持ってくる吉田

「はい。新しい出会いと2人の門出にかんぱーい」
「門出ってなんだ。別になにもねぇよ」
「再出発だよね」
「バカ。ホントバカすぎる」

須野の頭を軽く叩いて里見はビールを煽った

「っつか・・・お前ら何?そのキラキラオーラ。マジで同い年の男だっけ?いや、まぁ、須野は判るよ。それきっと芸能人オーラっつーやつだよな?でも、なんで里見がキラキラしてんだよ」
「有名作家オーラ」
「それ、自分で言って虚しくね?」
「里見はね・・・昔からキラキラしてたよ」
「お!昔から?」

須野は焼酎の水割りを作りながら頷いて笑う
作っているのはもちろん里見の分。それを里見の前に置くと満足そうに目の前のビールを飲んだ

「それ、いつも?」
「え?」
「里見の世話焼いてんの?」
「あ、ううん。世話、焼きたいの」

吉田は何度か頷くと首を振る

「こりゃーそんじょそこらの女には勝てねぇわー。っつかなんで付き合ったの最近なんだよ。他の女よりよっぽどいいだろ」
「・・・気付かなかった」
「は?」
「こいつが世話焼いてくるの日常すぎて」
「うっわー!サイテー」
「須野が好き好き言うのも日常すぎてマヒしてたしなぁ」
「またサイテー」

そういうと3人で笑う。宴はまだ始まったばかり




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別れ話のドロドロメインの幕だったはずがホント一瞬でバカップルに戻る辺りがこの2人のお話の特徴
ドロドロ書きたい(でもやっぱりバカップル好きだから結局書けない)
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2015/06/08 Mon 16:09:36
Re: タイトルなし : 水尾 央 @-
>ながれぼし様
コメントありがとうございます
ラブラブカップルは転んでもただでは起こさせませんよーw
須野は虐げられるの担当なのでつい、虐めちゃうのですが、幸せにもしてあげますw

いつもありがとうございます。3幕ももうじきおしまい・・・幸せな二人をしばらくお楽しみください^^
2015/06/09 Tue 09:12:12 URL

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