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つれないキミと売れてる僕12-29 - 10/16 Tue

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ハルを含めた打ち合わせを終えて里見は天井に紫煙を吐き出す
ハルと葛西のテンションについていくのははっきり言って疲れるのにそんなに苦になっていないことを不思議に思いながら

「なぁ、さっきの何?」
「あー?」
「ハル」
「何?」

ハルがなんだと思いながら体を起こすと目の前に座る真面目な顔をした葛西の姿

「はぁ・・・」

あぁ、ハルの体にあったピアスに興味を示したことがそんなにも気になるのかと溜め息を吐く

須野と同じくらいめんどくさい親友
ちょっといつもと違えば反応して食らいついてくる。2人とも独占欲が強すぎるだろうと思いながらもそうさせているのが自分の魅力だと思うとこのめんどくささも悪くはないと感じている

「今までヤった女にもヘソに穴開けてるやつとかタトゥー入ったやつくらいはいたけどあれは初めて見た。ネットとかで見たことはあったけど、あいつのはなんか違ぇ」
「・・・ハルが特別みたいな言い方」
「あぁ、あいつはキレイだな」
「っ!光!!!」

思わず声を荒げたのは里見が須野以外を見てしまうんじゃないかと不安になったから。里見が男相手に綺麗だなんて単語を使ったから

親友なのは変わらない。里見が何をしてもどんな性癖でも受け入れる。でも、もし須野と里見が万が一にも別れることになったら今、やっとこの距離でずっといられるのにそれがなくなるんじゃないかという不安

「ピアスなんてオレにとっては体に傷つける行為だ。そう思ってた。いや、実際今でも傷つける行為だと思ってる。傷ついて醜いものは目に入れたくねぇ・・・でも、あいつのは見たい。自分の意思でつけたもんじゃねぇのになんでキレイでいられんだ」

葛西は里見の言葉で「ぁ」と小さく呟いて納得した

人につけられたキズ。それでも尚美しい理由を知りたいのだ。知って、美しさを再び手に入れたいのだ・・・

「光ぃ」
「あ?」
「お前は美しいよ」
「あぁ。だろうな」

そう自分でもまだ認められるのに完璧じゃなくなった。そう思っている里見の心の傷はまだ癒えない。葛西じゃ癒せないものだと思い知る

「山ちゃんさー」
「あ?」
「あ、ハルの職場の社長さん!まぁ、社長っぽくないんだけどねー、春ちゃんのお店の常連さんなんだよねー。オレもそこで知り合ったんだけどーっていうか飲み仲間なんだけどー」
「だから?」
「ハルの話ししてたら春ちゃんの顔見たくなっちゃったから行こーよー」
「あー・・・そういや腹減ったな」
「じゃ、行こ!ね!」

里見の腕を引っ張る葛西の頭を叩く

「オレが浮気すると思っただろ」
「えー?」
「ねぇよ」
「うん」

ないとはっきり言える今の里見が好き。今までだったら言えなかったはずの言葉が須野という存在が親友だけじゃなくなったから言えるのだ

「まぁ、あいつが女だったら考えたかもしれねぇけど・・・オレ以外にあんな色気ある男初めて見たわ」
「待って!オレ光の心の変化に感動してたのにぶち壊し!」
「てめぇが勝手に感動してただけだろ」
「いやいや!返して!オレの感動!」

うるさい葛西の頭をもう1度叩くと里見は「女でも浮気はない」と心で呟く

須野で充分。須野だけで満たされている

須野が満たしてくれてくれているものをわざわざ手放すようなことはしたくない。きっとこれからだって須野に酷いことを言う。辛いこともするだろう。でも、須野が離れていくようなことはしたくない

「あ、そーいえばこないだ須野ちゃんが嬉しそうに大量のご飯持って来た!ありがと!」
「なんでオレに礼言うんだ。あいつの金であいつが勝手に買って来たもんだろ」
「光が要らないから葛西のところ持って行けとか言ったんでしょー?」
「あぁ、お前ならなんとでもすんだろ」
「うん!でもさ!その時ちょうど友達呼んでてデリバリー頼もうか悩んでたんだよねー」
「あぁ、そ。そりゃよかったな」
「だからー!っていうかさ!オレはねー、今の状況にすっごい幸せ感じてるわけ!近くにいるからお裾分けもして貰えるし打ち合わせもすぐできるし!そりゃー学生時代も毎日のように会ってたけどさー・・・何にしろさー、ご飯余ったから持って行けっていうのにまずオレっていう選択肢がオレには嬉しいみたいな?」

里見は葛西の言いたいことがよくわからなかったけれど「バーカ」と笑ってまた葛西の頭を叩いた

今の状況を作ったのは葛西。須野と付き合うことになったきっかけも、もちろん決めたのは里見だけれどきっかけは葛西。ここに住むことになったのも葛西の誘い。一緒に映画を作ったのも、今の仕事も葛西

強引でバカで。でも実は賢くて。周りが見えている葛西は昔からずっと里見の傍にいる理解者。須野は全てひっくるめて愛し、受け入れてくれるけれど葛西は里見をただ理解し、理解しようとする。そして、道を広げてくれる親友








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水尾、葛西のコト大好きすぎるだろう!っていう程に葛西が毎回出しゃばってくるわけですが、事実です

やっぱりね、昔から好きな物は変わらないわけなのね。友愛ばっかり書いてたんだよな。メインカップリングどこ?!ってくらい親友とラブラブなの書いてたからなぁwww
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