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つれないキミと売れてる僕12-33 - 10/21 Sun

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目的地に到着した里見と葛西。早速葛西が手早くチェックインも済ませ、部屋へ案内される

「もー!何?めっちゃ不機嫌!」
「ケツ痛ぇ」
「ヤダ!オレ光のお尻に何もしてないのに誤解生むじゃん!」
「こんな長距離移動だとか思ってねぇだろ!」
「それをオレが運転したんじゃん!オレを褒めてよ」

葛西のあの詳細プリントをちゃんと確認しなかった自分に後悔していた。もっと近場にだって同等の温泉があるだろうと指摘したり、行かない選択だってできたはずだから

「須野ちゃんの車はみたいに高級車で乗り心地がよくなくてごめんなさいねー!」

嫌味っぽく言う葛西にため息を吐く

葛西の車だって安い車じゃないし、ここまでひとりで運転したことに関しては文句を言えない

「帰りは新幹線で帰る」
「いやいや!待ってー!オレ帰りひとりで帰れってー?!ないわー!それはないー!」
「うっせぇ!」
「もー!折角帰りは須野ちゃんのロケ地寄って帰ろうと思ってたのにー」
「・・・あ?」
「さて!問題ー!なーんでここまで出てきたでしょーか?!」

あぁ、ホントにこういうところが嫌だ。と思いながら葛西の頭を叩く

「ね!お風呂!早速お風呂!ほら!そっちのドアから行ける!」
「あぁ」

葛西に促され、里見は部屋についた温泉へ繋がるドアを開き、脱衣所で服を脱ぐ

鏡に映った自分の肩のキズに小さく舌打ちし、それを見ないよう目を背ける

少しは見慣れた傷跡。最初見た時は吐き気がし、トイレへ駆け込んだ。見たくなくて鏡を全て壊したくて、でも確認したくなって鏡に布をかけるだけに留めた。今はもう吐くことはないけれど見たくない醜いものには変わりない

部屋に温泉がついている宿は今までも来たことがあるけれど、この宿も他に劣らぬ程素晴らしい。と口元に笑みを浮かべながら掛け湯をする

「少しぬるいな」

でも、少ししっとり感じる湯はなかなか良さそうな湯だと浸かった
近くに置いてあったパンフレットを手に取ると効能に目を通す

「創傷、切り傷・・・これで選んだのか?」

葛西がこの宿を選んだ理由が里見が負ったキズのためだったのかとひとり納得していると

「そのとーりー!」

と葛西の声が響く

「オレが入ってんのにお前何しに来た」
「え?結構広いし、一緒に入れるじゃん?」
「入ってくんな」
「ヤダなぁ。オレら裸の付き合いずっとしてきたじゃーん!今更今更ぁ」

何を言ったって葛西は聞かない。そう溜め息を吐くと隣に来た葛西がそっと里見のキズに触れる

「触んな!同情すんな!」
「違う。同情じゃない。これがユリちゃんを救ってくれたキズなんだなーって感謝してる」
「・・・」
「そもそも同情なんてする気ない。須野だってオレだってユリちゃんを守ったっていう証なの知ってるもん。そりゃー、自分のキズひとつない肌にキズがついて光は凹んでるかもだけど。オレもそこは申し訳ないって思うけど、でも、ユリちゃんを守ったキズって誇り持ってイイんだ。光は胸はってこのキズ見せびらかしてもイイんだ」

同情はしない?

でも、顔を合わせにくくて自分の元へ恭子を寄越したじゃないか。と思いながら葛西を湯に沈める

「なにすんの!!!死ぬよ?!溺死すんよ?!温泉で溺死っ!なんかサスペンスっぽい」
「湯けむり殺人事件か。書くかー」
「光っぽくないけどだからこそ気になる!!!」

光っぽく・・・自分とはなんだろう。今まではそんなこと考えることなかった。皆の完璧で美しく賢い里見 光であり、皐月 光だと思っていたから。でも、完璧ではなくなった今は自分を考えるようになっていた

「・・・光はね、オレらの光なの。太陽かなぁ。光がいるからオレらその光を受けて光ることができるんだ」

里見の心を読んだかのように葛西はそう口を開いた








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うわーん!予約更新かけてるつもりだったのにかけてなかったことに気付いた23時!!!

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいー

っていうか私、今週時間ありそうだから書いたりTOPにリンク貼ったりするとか言ってなかったっけ?確かに諸事情で仕事は半日で終わってたのにいつも以上に忙しい1週間だったのはなんで!!!!ヨガばっかりじゃないよ?うん。ヨガ行ってないとは言わないけど違うよ?でもすっごいハードだったんだよぉぉぉー!夜寝落ちしまくる毎日って感じにーーーー(言い訳をだらだらと・・・
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