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つれないキミと売れてる僕12-41 - 11/05 Mon

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「なんか私服でここ来るの変な感じ」
「あぁ?」
「いや、仕事抜きで光くんと2人ってさ」
「葛西とは会ってんだろ」
「いやいや!じゃなくってさー・・・オレ、自分以外の他の男に美人って思ったの光くんが初めてなんだよねー。そんな美人と2人きりでピアス見せるとかなんか妙に緊張するっていうかさぁーあ!なんかこれ慎吾くんとは何の気も起こらないって話になる!?いや!違うよ!?っていうか光くんなら判るっしょ?!」

ハルを部屋に迎え入れたのは葛西とのイベントがトントン拍子に進み、プレイベントの日程や招待者が決まりつつあった頃。ハルがここへ来たのは仕事じゃない。例の約束のため

背中のコルセットピアスを見せてもらう約束。そして、ハルの話を聞くため

里見の次の小説のネタになるかは判らないけれ世界を広げたくて
身近にいる狂った愛はもう書きつくしたはず。須野だったらこうする・・・そんな話はもうこれ以上思いつかないから

「あー・・・まぁ、オレは特別に美しい存在だからな」
「強気ぃー!でもうん。判る!でもさ、今まではもっと美しかった。違う?」
「・・・なんだよ。それ」

キズのことを言っているのかとメガネを押し上げる

「あぁ、そのキズじゃなくってさ!」

見てもいないのに知っているのかと里見は唇を噛む

「オレも美人じゃん?」
「あ?」
「あれー?ヤダ!自意識過剰ってやつ?マジかぁ・・・若さが足りなくなってる分もー美人とか自分で言うなってことかー。あーヤバい!年取るの怖いー!光くんどうやってアンチエイジングしてんの!?」
「いや・・・まぁ、お前も美人ではあるだろうな」
「あ、でしょー?!ありがとー!」

微笑んだハルは確かに美しくて首元が空いたシャツから覗く編み上げたリボンも色気のあるものだった

「オレはこの体に自信持ってる」
「・・・」
「アハ。これね、同級生が制服着てる頃?レイプされて暴力振るわれたときにあちこちに開けられたものなんだよね」

そっとハルが自分の背中に手を伸ばし、触れながら微笑む

「ピアスってさー、定着しにくい場所っていうのがあるわけー。どこにでも開ければいいってもんじゃなくってさー・・・こんな背中だと引っ掛けたり取れちゃったり治り悪かったり。だから手入れめっちゃいるの。でも、オレは外さなかった。乳首とかのは外したのにねー。逆に乳首とかヘソとかのほうが背中よりは定着するハズなのにさー、今よりは色眼鏡で見られたりしなかったはずなのにねぇ・・・あ、乳首とかにも開けられてたの!合計いくつだったのか数えてもないけど、舌と背中は外さなかったんだー顔もなまえも覚えてないような奴らに開けられたものだけどこれを自分のものにしてやろう!みたいな?まぁ、判んないかもだけど」
「判んねぇ」
「だよねー!でも、これのおかげで山本さんを助けられたこともあったし、自分のものにして強みにできてよかったー!みたいな」

人に傷つけられた体を強みに?

「ね!光くん!ちょっとキズ見せて」
「はぁ?!」
「そしたらオレすぐにシャツ脱いで背中見せるから!っていうかさ、オレのほうがこれを傷口って例えるならえぐいし、そもそも結構あちこちキズあってもっとえぐいと思うよ?」
「・・・」
「ボタン2つ開ければいいから」

恭子が選び、葛西が血で汚れた洋服のお詫びと持ってきたシャツのボタンを外す

「まーたすごい位置だねぇ・・・まぁ、うん。ショックだっただろうけど完璧な位置じゃない?」
「・・・完璧?」

ハルの顔が嘘を吐いているようには見えなくて里見はキズに触れてくるハルの手を振り払わない。普段なら同性に触れられるなんて気持ちが悪いだけなのに・・・

ハルの完璧の意味を知りたくて。完璧だったものが完璧じゃなくなったはずのこのキズを完璧だと言う意味が判らなくて

「これだけシャツ開けて初めて見えるキズ。色っぽくない?」
「全然」
「いやいや!だって普段は見えないんだよ?美しい男のシャツ脱がせたらなんか判んないけど男らしいキズが見えるとかさ」

里見は想像する。女性の洋服を脱がせていき、脱がせて初めて傷が見える様子を・・・

「いや、萎えるな」
「萎えるとか!じゃあ、女の子想像してんならホクロとかは?」
「あ?」
「見えないところにあるホクロ」
「いや、ホクロとかオレには萌える要素ねぇし」
「光くん難しいー!」

里見の頭に突然須野との情景が思い出される

「何?里見ー?」
「お前、足の付け根、ここ、ホクロあんだな」
「えー?あー、そうだね。っていうかそんなところ凝視しないでっ!恥ずかしい!」
「恥ずかしい?お前がガッチガチに勃たせてるほうが恥ずかしいだろ」
「だって里見に見られてるっ!全部見られてるんだよ?!恥ずかしい・・・」
「恥ずかしい?てめぇはオレに見られて興奮する性癖っつーことだろ」

このホクロはきっと誰も知らないのだ。そう思ったら確かに興奮した。ホクロに興奮したんじゃなくて誰も知らない所を自分だけが見て知っているという興奮・・・あぁ、女の子を想像しても判らなかったことを須野を想像したら納得してしまうだなんて末期だ。と思いながらそれを口に出せるわけもなく唇を結ぶ

「まぁ、いいやー。じゃ、オレの番!」

バサリとシャツを脱ぎ捨てたハルは色っぽく背中を捻りながら見せる

「・・・触る?」
「あぁ」

そっとピアスと皮膚の継ぎ目に触れる

柔らかい肌に硬い金属。そしてハルの白い肌に映える真っ赤なリボン

「・・・お前はこれを武器にしてんだな」
「そうだね」
「・・・武器・・・っつーもんにもならねぇな。このキズじゃ」
「なるよ」

ハルが微笑んで手を伸ばし里見のキズにそっと触れる

「美しい男に男臭いキズ。ギャップがたまんなくセクシーだ・・・大体、これ、慎吾くんの奥さん守るためにできたキズでしょ?聞いたよー!っていうか慎吾くんってさ、光くんのコト大好きすぎだよねぇ?奥さん守ってくれたからとかじゃなくてその前からっしょ?!っていうかイケメンで親友の奥さんも守りますってなにその男気満載!みたいなやつ」
「・・・んな今、色気全開にしてるやつに言われてもなぁ」
「そんなオレだからこそ言えるのかもよ?」
「誘惑すんな。気持ち悪ぃ」
「そんなこと言ってーちょーっとはその気になってんじゃない?」
「ねぇよ」

須野が仕事でずっと家を空けているから欲求不満。それはあるけれど目の前にいるのは色気全開で里見も認める美しい人間。でも男だ。そう同じ男

いや、もうハルが女性でもその気は起こらないかもしれないけれど

「まぁ、オレと彼じゃ全然違うし食指も動かないかぁー」
「あ?」
「・・・だって・・・光くんと須野 寛人ってそうなんでしょ?」








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水尾のサボり癖出てました;書く気もやる気もあるんだよ?(超言い訳)でも、UPする気力がないんだ・・・最近眠くて疲れてる・・・何故だ・・・何故ー
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