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つれないキミと売れてる僕3-25 - 06/11 Thu

trackback (-) | comment (0) | つれないキミと売れてる僕
翌朝、目を覚ますと愛しい人は珍しくまだ眠っていた

「・・・」

起こさないようにそっと頬にキスをする。昨晩は今までにない程の情熱的な夜だった・・・それを思い出すと須野は少しだけ頬を赤くした

「ん・・・」

彼が少しだけ眉を顰めて起きようとする。そっと頭を撫でて「まだ寝ててイイよ」と囁くが、美しいその目を開けて自分を瞳に映す

「今・・・何時?」
「8時半」
「・・・寝すぎた」
「里見にしては・・・ね」

愛しい人・・・

「・・・何・・・これ」
「里見、結婚して?」
「バカ・・・まだ言うのか?」
「もう離さないって言った。それでも里見は僕を選んだんだよ?」
「・・・」

髪を掻きあげると薬指にはめられた銀色のリングに気付いてそれを外す
須野が不安になっていたのはずっと一緒にいると言う確証がないところ。ゴールはない。だからこそ誓いの言葉だけでも欲しいのだ

「ねぇ、里見、これ、受け取ってくれる?」
「・・・保留」
「まだダメ?」
「保留っ!!!!」
「里見ー」

逃げるようにしてベッドから出る里見だったが、腰に痛みを感じて少しよろけて座り込む

「里見っ!」

慌てて須野は里見を支えるとふわりと抱き抱えてソファへと連れて行く

「・・・マジ・・・か」
「僕、鍛えてたの。里見をこうやって抱き抱えたくて」
「うっわー・・・ひく。マジで引くわー」
「・・・昨日の可愛さはどこへ行ったの?」
「それ、次言ったら殴るからな」

昨晩、行ったことは全て覚えていた。酔っていはいたが、全て記憶に残っている・・・須野が欲しくて言ってしまったこと・・・名前で、一瞬でも名前で呼んでしまったこと・・・全て・・・全て脳に刻まれていた

「里見、コーヒー飲むよね?」
「んー」
「何?ホットケーキミックスとか珍しいものある」
「あー、それ、作れ。食いたい」
「うん」

頷くとすぐに冷蔵庫を開けるが卵も牛乳も里見の部屋には当然のようになくて須野はため息を吐く

「里見、知ってる?ホットケーキミックスだけじゃホットケーキは作れない」
「あぁ?なんだよ・・・」
「食べたいんだよね?」
「おう」
「じゃあ・・・買ってくるね」

須野はすぐにシャツを羽織るが里見は首を振る

「葛西に電話して持ってきてもらえ」
「え?葛西?」
「それ、葛西んとこから持ってきたやつだから」
「・・・でも・・・」
「っつーことは葛西ん言えには材料あんだろ。その方が買いに行くより早ぇ・・・早く食いたい」
「あー。もうっ・・・判った」

葛西に電話するとすぐに「オレの分も作ってくれんのー?」と言いながら卵と牛乳、そしてバターにハチミツまで持ってきた

「いいよ。待ってて」
「おっはよー・・・ひ・・・かり・・・ちゃん」
「んー」
「須野っ!光に服っ!まず服っ!!!!こんな色気ダダ漏れの人こんな状態で放置しとかないでっ!!!」

里見はうるさい。と一言言うと下着だけの足を組んで背伸びする

「今日は休みー!仕事しねぇから服も着なくてイイー」
「須野ちゃぁぁぁぁぁんっ!!!!!!!」
「・・・じゃあとりあえずこれ、着といて。僕はホットケーキ作るから」

須野は着ていたシャツを脱ぐと里見に渡す。それを見て葛西は「そーれーもー困るからぁぁぁぁ!」と叫んだのだった



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お姫様だっこされる里見も書きたかった。
須野は多分ニヤニヤしてたと思います。もうそれはそれはニヤニヤニタニタ。で、里見はきっと呆れ顔だったと思う
明日、つれないキミと売れてる僕 3幕 最終話でございますー
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