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つれないキミと売れてる僕3-26 - 06/12 Fri

trackback (-) | comment (2) | つれないキミと売れてる僕
「光、今日は仕事しないって言ってなかったっけー?」
「仕方ないよ。仕事の電話来てたし」
「明日でもいいじゃん。折角3人でオフなんだーよ?」
「すぐ終わるって言ってたし、大人しく待ってようよ」

急な仕事が入ったと部屋を追い出された2人は須野の部屋にいた。須野は返された指輪を大事にケースへしまってキャビネットへと片付ける

「あー、まだ受け取ってもらえてないのかー」
「うん。でも・・・答えは「嫌だ」じゃなかったよ・・・「保留」だって。すっごい進歩」

須野は幸せそうに笑うとコーヒーを淹れ始める

「須野ー」
「ん?」
「オレのこと殴りたくない?」
「え?」
「だって・・・オレ・・・さ」
「あぁ・・・うん」

コーヒーをセットした須野は葛西の言葉に気付いて下を向く
全て忘れるのは無理だ。里見の体に触れたという事実は消せないから・・・そして葛西も里見を抱けると知ってしまったから
だが、それでも葛西のことは親友だと思っていたし、大切。難しい感情

「あのさ、あのな!オレ・・・」
「葛西は殴って欲しいんだよね?それで僕に忘れてほしいんでしょ?」
「・・・まぁ、そうだね」
「うん・・・僕ね、親友を殴れない」
「・・・須野は・・・そうだよなぁ・・・」
「あと、言いだしたの里見でしょ?」

須野はそう言って少しだけ寂しそうな笑顔を葛西に向ける。葛西が自分で里見に迫ったわけではないのが判るからこそ須野は葛西に対して怒りをぶつけられない

「里見、きっと葛西以外の男にはそこまで許せなかったはずだから、そこにはちょっと・・・いや、だいぶ嫉妬してる」
「・・・」
「だって・・・もし、もしさ・・・あの時、里見を連れて帰ったのが僕じゃなくて」
「待った!それはないっ!絶対それはないっ!っつか・・・お前ら、昔から・・・」

両想い・・・そう言いかけて葛西は黙る。2人が気付いていない。気付きたくないそれを自分がばらしていいものか判らないから。昔から気付いていた里見の奥底にある感情。それは隠したいから、気付きたくないから黙っていると言うのに勝手に伝えてイイわけがない

「?」
「なんつーか、オレは・・・オレにはあいつ支えられねぇし、光のことは大好きだけどやっぱり女の子の方がいいし、っつかー、オレ、須野ちゃんのことも大好きだから悲しませたくないしー」
「・・・葛西は優しいよね」
「え?!オレ?下心あるよ!須野ちゃんともオレ全然やれるし!」
「えぇ!!!!!」

須野は驚いてコーヒーを注いだマグカップを持ったまま後退りした

「ちょ・・・須野ちゃんもひくの?!マジで?!オレおかしいの?!」
「や、里見は判るけど・・・僕?」
「須野ちゃん、充分魅力的だってばー。こんな恥ずかしいこと今言わせんなよー」
「・・・ありがと」

少しだけ照れながら須野が言うと釣られて葛西も頬を赤くした

「里見、大丈夫かなぁ・・・」
「んー?」
「座ってるのきつくないかなぁ・・・って」
「須野ちゃん、昨日光にすっごいことしちゃったわけだ?」
「・・・自慢してもイイ?惚気てもイイ?」
「おう。オレにしか惚気られないでしょー?聞く聞くー!」
「あのね、里見がね・・・昨日、すっごくすっごーく可愛かったんだ」

須野はそう言って葛西に頬を赤く染めながら微笑んで里見がいかに可愛かったかを語り出し、それを葛西も幸せそうに微笑んで聞くのだった



つれないキミと売れてる僕3幕 おしまいおしまい





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3幕終了でございます。
こんな長いの途中でもう読まん!って思わせてたらごめんなさい。ごめんなさーいー
あと、里見が自分勝手すぎて須野がかわいそうでごめんなさいー!(でも須野がかわいそうなのは仕様!)
明日からは4幕・・・ではなくちょっと別のお話をUPさせていただいてー・・・で、またすぐ4幕へと続きます。まだつれキミ売れ僕のネタはかなり残っておりますので、飽きずに彼らを生温かく見守って下されば・・・と思います。
今回の3幕の途中で、話数的に100を軽ーく超えました。なんてこった!このPCのフォルダには一体何話入ってんだ!と驚きと、100話以上UPできたのはランキングクリック押してくれる方や、拍手くださる優しい皆様のおかげだと思ってます。毎日訪問くださる方も本当にありがとうございます。ありがとうございます。カウンタも4万超えててひー!!!3万記念SS!と思ったのにもう4万!(そして予約投稿ギリギリいっぱいまでしてあって記念SSが上げられないっていうバカな水尾)
どうでもいいけど3幕の間に水尾もまた歳とってしまったぜぇぇぇいToT
永遠の24とかにしておきたい(永遠のハタチとか言わない辺りが謙虚だと自分では思ってる)
あとあと、誕生日が来たので予定通りホントにPCを買い換えました。処理速度早いぜ!!!そして容量がもうギリギリだったPCが新しくなったからどんどん書けるよー1000話とか余裕だね!安心安心(いや、そんな書けるんかな)

そして、拍手コメをくださった皆様、コメント返すタイミングが判らず、お返事しなくて申し訳ありませんでした。嬉しくコメント読ませていただいております。ありがとうございました。
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2015/06/12 Fri 16:14:13
Re: タイトルなし : 水尾 央 @-
>ながれぼし様
つれないキミと売れてる僕 3幕読了お疲れ様でした。そしてありがとうございましたー
1000話!!!!が・・・頑張りますw現在のファイル数いくつなんだろう・・・軽いテキストファイルなのに以前のPCじゃギリギリだったのでこれからは安心ですよー

ランキングは多分水尾が一番驚いています;10位以内とか・・・ガクガクブルブル・・・野球少年・・・書きます!とりあえず4幕の後はきっと野球少年!・・・うん。野球少年。書くぞ・・・書くぞ書くぞ(自分に言い聞かせてる)

4幕も5幕も一波乱ある忙しい須野と里見ですが、これからもどうぞよろしくお願いしますー♪

お祝いのお言葉も嬉しいです。ありがとうございましたー^^
2015/06/12 Fri 17:47:20 URL

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