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ふたりのバレンタイン3 - 03/02 Sat

trackback (-) | comment (4) | 青春はプールの中で 番外編
「・・・柿内、顔がうざい」
「うっせぇよ!」
「いいことあったの丸わかりの顔晒してっけどうざいからね?マジで」
「だからうっせぇ!っつか何だよ」
「あぁ、回覧?」
「っざけんな!お前これ、年賀状だろ!今何月だっつーの」
「2月」
「んなことは知ってんだよ!クソ!疲れる」

浮かれていたのは事実。バレンタイン当日は朝だけでもいいから顔を合わせたい。そう言われたのはきっと期待してもいいから。柚木から何か、きっとチョコレートだろうけれど貰えるだろうという期待。バレンタインに柚木からチョコレートを貰えるのならスーパーで特売になってる板チョコだって構わない。本命から本命チョコなんて貰ったことがなかったのだから。まぁ、栗山からは本命チョコレートを貰っていた時期があるのだから本命から何も貰ったことがないというのは栗山に失礼である

「ん、まぁ、いつもの柿内だな」

上津が笑いながら柿内の隣のデスクから椅子を出して座ると机に肘をつきながら柿内を見つめた

「上津様が柿内氏の喜びを暴いてみせよう」
「うっぜぇ」
「バレンタインに柚木さんとデートであるな?」
「バズレ」
「む。では、柚木さんとバレンタイン豪華ディナーであるか?」
「ハズレ」

それも憧れのひとつではある

「なんだよ!じゃあお前なんでそんなニヤニヤしてんの?」
「相変わらずなりきり口調飽きるの早ぇな!」
「バレンタイン前の連休の予定か?」
「バズレ。次バズレたら仕事戻れよ」
「んー・・・バレンタインになんか買ってもらえる?」
「・・・」
「おお!さすが上津様!何買ってもらうんだよ!新しいマシンとか?それとも」
「いや・・・」

誰にも話す気なんてなかった。たったそれだけのことで浮かれてるだなんて知られるのが恥ずかしいから。でも本当はみんなに言いふらしたかった。みんなに自慢したかった。誰かに言いたくて仕方なかった

「普通にチョコかなんかだとは思うけど」
「・・・はぁ?それだけで朝からあの超ご機嫌かよ!お前付き合ってんの?マジで。イマドキ小学生でもチョコ貰えるくらいでんなテンション上がんないよ」
「ざけんな。いーんだよ。あの人がこの時期にわざわざチョコとか買ってオレにくれるっつーのが・・・クソ!ギャラリー増えてんじゃねえか!」
「何、何ー?柿内のノロケ話とかレアくね?」
「激レア!課金してガチャ回すよりも楽しい」
「っせぇよ!」

聞き耳を立てていた同僚に囲まれて柿内は悪態を吐いたけれど横から上津が指を振りながら「ノンノンノーン」と首も振る

「意外と柿内はノロケ話する」
「マジかよ!意外だわ!マジで」
「てめ・・・お前ら全員仕事しろ」

柿内は溜息を吐き出しながら頭を抑えた











『あぁ、あの時作ってたクッキー?あのレシピかー・・・あれたけちゃんも喜んでくれたやつなんだけどお母さん直伝だから』
「聞き辛ぇからお前に連絡してんだよ!」
『流ちゃんがカッキーの悪影響受けてる気がする』
「受けてない」
『・・・でも、判った!流ちゃんの幸せの為にこの柚木 球はなんだってする!!!教えてお兄ちゃんって言って?』
「そーゆーのいーから」
『はぁ・・・お兄ちゃん寂しい・・・でも、レシピ探してメールかなんかで送るね』
「おう・・・えっと・・・元気だった?」
『元気だよー!あ、でも流ちゃんいないの寂しいー』

柚木はふふっと相変わらずの球にホッとして笑いながら「竹市さんは?」と続けた

『元気ー!こっちの生活もまぁ、慣れてきたし毎日それなりに楽しくやってる』
「そう。なら良かった」
『流ちゃんは?』
「ん?」
『カッキーと』
「バーカ。上手く行ってなかったら兄貴にクッキーのレシピなんて聞くわけないだろ」

柚木の言葉に全てが詰まっているようで今が幸せな弟の言葉に球は目を閉じてそっか。と頷いた








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青プ続編を書くかー、新しいキャラクターに熱を移すかー・・・むむー・・・
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comment

: ラムまま @6H4WXWoc
お久しぶりです(^^)
お身体は大丈夫ですか?
やっぱり青プ大好き❤
私も青プから抜けられない1人です!!
いいんじゃない?
だって大好きなんだもん!
仕方ない(笑)
2019/03/02 Sat 11:55:06 URL
両方! : ai @-
水尾様
いつも勝手にお邪魔しています
ありがとうございます

読む方としては両方が嬉しいですが、
それは我儘だと思いますので
筆の進む方でよろしくお願いします
と言うのは
カッキーとユズのカプは
大大大好きなのですが
新しいキャラにも興味あります (笑)

どちらにしても無理をしないで
ボチボチやって下さい
ずっと待ってますから。。。
2019/03/02 Sat 21:04:18 URL
Re: タイトルなし : 水尾 央 @-
>ラムまま様
コメント返すの遅くて申し訳ないですー。いつもありがとうございます^^
青プ、私も大好きで仕方なくて自分で作って書いてるキャラクター達なのにこんなに好きってなんなの!って気持ちでしたが、同じように青プ好きな人がたくさんいるということに励まされております
こんなにも愛されてる子たちだから最終話まで書ききったけど続編まだ書いてイイよね・・・って思いますが、なんせつれキミ売れ僕と同じように終わらせたくない物語だったりもするので続編が思い描いた通りに書けてしまったら本当に完結するのが怖くてまだ踏み切れません・・・これも愛ゆえに・・・愛ゆえに・・・w
2019/03/10 Sun 22:46:08 URL
Re: 両方! : 水尾 央 @-
>ai様
コメント返すの遅くて申し訳ないですー。でも、コメント自体は小躍りする程嬉しいので感謝感謝でございます

新しいキャラクター、どんな子たちが来るのか気になると思います(水尾が引っ張りまくって出し惜しみしてる感あるし)
もう、無理すると体調的にも気持ち的にも全く書けなくなるということが判ったのでのんびりダラダラと考え、萌えを深めながらじっくり執筆していきます^^
新たな萌えをお届けできるように頑張りますのでこれからもどうぞのんびり待ってやってください
2019/03/10 Sun 22:48:55 URL

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