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いいなり2 - 06/14 Sun

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会社に戻ると熱中症で倒れた三崎は同僚の手で病院に運ばれ、その後帰宅を命じられた

熱中症自体は病院で点滴を受けてすぐに回復したが、三崎の心のダメージは点滴なんかでは回復してくれない

1人の部屋に戻っても誰も心配してくれない
それが苦しくて切なくて・・・電話を握り締めたままスーツのまま眠りについた



ブブブブ・・・

手の中で震える携帯電話で目が覚める
体を起して壁を見るとあれからもう6時間も経っていたことを知って久し振りにした午睡に頭痛を感じながら手の中のディスプレイを覗く

「え・・・?」

見間違い・・・それともまだ夢の中なのかと思ってしばらくその名前を見つめる





彼の名前


何度か瞬きをして擦ってみるが、そのうちに電話は切れた

これでいい・・・これは自分勝手に生きてきた罰

トントン・・・

玄関をノックする音・・・玄関を見つめるが、何度か静かに叩かれるドア・・・このドアの叩き方は知っている・・・覚えている・・・

でもまさか

まさか

まさか

扉の前に足を進めるが、怖くてドアスコープが覗けない

ブブブ・・・

そして再び鳴る電話・・・

「・・・そこにいる?三崎・・・」

息が止まりそうだった
久し振りに聞いた彼の声
優しくて甘くて・・・彼の声を聞くだけで胸が高鳴ったあのときと同じ声
いつの間にか彼の声に慣れて高鳴ることはなくなったのに、また、そう。再び三崎の胸は高鳴った

「三崎・・・開けて」

ドアに手を伸ばして鍵を開ける
ドアノブに手を伸ばすと反対から回されて力を入れていないのに勝手にドアが開く

「三崎・・・よかった」
「・・・なん・・・で」
「三崎、見掛けて、つい、三崎の会社に寄ったんだ・・・そしたら倒れたって聞いて」

そう言えば、彼の会社は三崎の会社と取引があった・・・その時の担当は彼で。それで仲良くなっていったのだった・・・担当をお互いに外れてからそんなこともすっかり忘れていた

「それで・・・」
「大丈夫・・・だから」
「あ、うん・・・あの、これ」

彼が差し出した袋を手に取ると中身はたくさんのイオン飲料

「もう、気を遣わなくたっていいんだって・・・」
「待っ・・・」

閉めようとしたその扉は彼の体で止められる

「・・・大丈夫か?」
「痛い・・・ドラマのようにはいかないんだね・・・」

挟まった体をさすりながら彼は笑う
心臓が鷲掴みにされるようにその笑顔に懐かしさと新鮮さを感じて三崎は逃げるようにして部屋へ入ると彼はゆっくり玄関へと入って来た



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三崎と彼・・・と表記し続けてるのはわざとです!!!!!べ、別に思いつかなかったからとかじゃないからねっ!ねっ!!!!!
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