FC2ブログ

つれないキミと売れてる僕4-5 - 06/21 Sun

trackback (-) | comment (0) | つれないキミと売れてる僕
何が起こったのか全く分からずに天井をしばらく見つめた後、体を起こす
投げ捨てられた下着を手にするとそれを履いて、蹲ったまま動かない須野の体を軽く蹴った

「須野・・・お前、オレのことすっげぇ好きだろ?」
「っ・・・好きだよ・・・大好きだよ」
「・・・だろ・・・なんでオレがお前に嫉妬しなきゃなんねぇの?」
「え?」

顔を上げた須野が見たのは愛しい里見の顔
好きで好きでさっき乱暴しそうになった人

「お前、オレのことしか見てねぇの知ってるのになんで嫉妬なんかしなくちゃなんねぇ?お前はオレと違って言い寄られてもはいはいって女抱いたりしねぇだろ」
「・・・しない」
「どこに嫉妬するところあんの?」
「・・・」

須野は下を向く
床に零れた涙を指で擦り付けると顔を上げてもう一度里見の顔を見つめる
里見は自分しか見えない須野を知っている
それなのにずっと罪悪感に満ちた表情の須野は全然楽しくなくてイライラした・・・嫉妬なんて必要ない。須野が自分だけしか見えなくて、自分だけを好きなことくらい知っているから

「僕が里見を好きなのが判ってるから嫉妬しないの?」
「する要素ねぇだろ」
「僕が女の人といたっていうのも全然?」
「全然」
「・・・ボクのこと信用してる・・・ってこと?」
「オレの下半身よりは信用できるだろうな・・・」

須野は唇を結んで腕で残りの涙を拭うと座りなおして頭を下げる

「ごめんなさいっ!」
「また・・・だからうぜぇって・・・」
「違う!これは・・・里見に乱暴しそうになったこと」
「あぁ、それは許せねぇ」
「ごめん。もう、絶対にしないっ!」

里見は立ち上がると須野の頭を撫でる

「知ってる」
「・・・うん」
「仕事、入ったのか?」
「え?」
「女の人といたって言ったろ?」
「里見には隠し事できないね・・・事務所行ってきた」
「だろうなぁ」

里見はポケットから煙草を取り出すと火を点ける

「事務所も知ってたろ?」
「うん」
「今、売り出し中の女優と浮いた話の一つでも出ときゃオレのこともうやむやになってもうじき公開の映画も売れるってー?」
「・・・うん」
「まぁ、なんかネットとかでオレと破局したとか騒がれてるけどなぁ・・・勝手に言いやがって」

なんでもお見通しの里見にただ何度も頷く須野
同性愛者だとささやかれているが、それを否定も肯定もしないでここまで来た。事務所は両者イメージアップのために事務所間で話し合ってそのまま報道させた事実。納得がいっていないのは須野のみという状態

「おい・・・顔上げろって・・・お前気にしすぎなんだよ」
「・・・じゃなくって・・・」

まだ俯いたままの須野の頭をつつく

「何?」
「キス・・・してもいい?」
「なんで?」
「だって・・・」
「や、なんでそんなこと確認すんの?すりゃいいだろ」

里見の手が頬に触れてすぐ、唇が柔らかいものに触れる

「っ・・・」
「何?」
「・・・里見っ、好き・・・指輪、指輪貰って!」

すぐそばのキャビネットから指輪を取って差し出すと里見はまたそれを放り投げる

「また・・・投げた・・・」

指輪のケースが遠くで音を立てるのを聞いてため息を漏らす須野。しかし、里見はニヤニヤと笑って須野を見る

「よく見てみ?」
「・・・え?」
「なーんでこんなの貰わなきゃなんねぇの?」
「っ・・・里見っ・・・」

里見の投げたのは指輪のケースだけ。中身は里見の指に嵌っていて、須野はその指にすぐ口付けをする

「貰わねぇよ?今だけちょっとしててやる」

そう言いながら手にキスしたままの須野の頭を優しく、そして乱暴に撫でた



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ


にほんブログ村

実は4幕・・・里見がデレまくります。
つれないキミじゃなくなるような気がしてタイトル偽りありまくるっていう・・・でも、5幕ではまたつれないキミに戻ってもらうから!!!うん。うんっ!
関連記事
スポンサーサイト



comment

コメントを送る。

URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する