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5センチ2 - 07/10 Fri

trackback (-) | comment (0) | 野球少年恋をする
10時少し前になると穂波は家に居ても落ち着かなくて外に出る。すぐに会いたい。昨日は一日落ち着かなかった。今日のこともあるが、なによりも安曇と過ごしたのだから・・・

道路を見つめると自転車に乗った彼が視界に入る。思わず笑顔で手を振ってしまいそうになって平静を装いながら少しだけ手を上げて自転車を道路に出す

「うっす」
「おはよ・・・」
「時間調べたら10時からのが一番早くてそれには間に合わねぇ・・・次の昼からだからチケット買ったらどっかぶらついて早めにメシ食おう」
「あ、うん」

ちゃんと東谷が時間まで調べてくれるとは思いもしなかった。適当に向かって出たとこ勝負なタイプかと思ったらちゃんと下調べするタイプで初めて知ったことがなんだか嬉しくて・・・自分と遊びに行くというのに調べてくれたのが嬉しくて・・・自転車に跨ると少し顔を赤くする穂波

「・・・何?」
「何・・・って・・・?」
「にやけやがって・・・あれか。オレと遊びに行くのがそんなに嬉しいのか」
「なっ・・・違っ・・・わないけど・・・」
「バッ・・・調子狂う・・・だろ」

二人は顔を少しだけ赤くして無言で自転車を漕ぐ
デートだと再認識しあってしまってようで・・・恥ずかしくて目を合わせることも口を開くこともお互いになんとなくできないまま自転車を走らせる




二人が映画館のある複合施設に着くとすぐに映画のチケットを買いに窓口へ並ぶ

「まとめて買ってくるからそっちで待ってろよ」
「え・・・あ、うん。じゃあパンフレット見てる」
「おう」

東谷と別れてパンフレットを見つめる。東谷と初デートの記念にパンフレットを買おうか悩みながら見ていると映画のオリジナルグッズに目が留まる

「・・・」

ペアストラップ・・・ペア・・・それに惹かれてそっとパンフレットと共にそれを持って会計へと進む。別に東谷に渡せなくてもイイ。これは穂波の記念品だから

「穂波、なに?パンフレット買った?」
「あ、うん」
「腹減った・・・朝飯早かったんだよな・・・なんか食いに行こうぜー」
「うん」

穂波は袋に入ったストラップをそっとポケットへ突っ込むと東谷の後を追った

ファーストフード店に入った2人はハンバーガーのセットを注文すると店の角席を陣取って座る

「あ、お金、いくらだった?」
「あぁ?」
「チケット」
「いいよ」
「何がいいんだよ!学割だよな?」
「だからいいって」

財布を出した穂波の手を下げさせながらストローを口に入れる東谷

「・・・デートだろーが・・・かっこつけさせろ」
「っ・・・?!」

小さくそう呟いた東谷にまた顔を真っ赤に染めて下を向く穂波

「一番後ろの角席・・・だから・・・」
「・・・」
「手・・・繋げるけど?」
「・・・東谷・・・」
「あ?」
「・・・恥ずかしい」

そんな穂波の頭を軽く叩くと東谷は買ったハンバーガーを口に入れる。最近、今まで以上に穂波が可愛く見えて仕方がなかった。自分しか知らない穂波の姿・・・本当にどこかに閉じ込めておきたくなってしまう

「パンフ見せてもらおうかと思ったけど、ネタバレになるから後で見せて」
「あー、そっか・・・じゃあ後で見せる」
「・・・外って不便だな・・・」
「ん?」

東谷はファーストフード店の天井を見つめながら穂波の足に自分の足をくっつける
穂波はそっと足元に視線を移すと東谷の言いたいことを理解した。くっつきたい・・・穂波もそれを望んでいる。東谷も自分と触れ合いたいと思ってくれていると考えるだけで胸がいっぱいでこれ以上ハンバーガーが入らない気さえした

「あー、そーいやさー、安曇先輩に聞いたけど、お前、今度の試合出るっぽいな」
「え・・・?あ、控えだよ。安曇先輩の控え。東谷はレギュラーとれるっぽいな・・・すげぇじゃん」
「まぁ、この身長のおかげだろ・・・背だけは高いからな・・・」
「身長身長って・・・オレに嫌味か・・・」

穂波は頬を膨らませて拗ねる。その顔がまた可愛くて東谷は笑いながら穂波の頬を抓った

「身長ねぇけどお前はすげぇピッチャーだろ」
「・・・オレ、背伸びるんかな・・・」
「もーちょい伸びるとなー・・・」

東谷は穂波の頬を抓りながら引き寄せる「痛い痛い痛いー」穂波がそう訴えても無理矢理引っ張る

「キス、しやすくなるよな」

そう耳元で囁いた



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甘々カップルぐあぁぁぁぁぁ甘いっ!!!!若者の甘いのって妙にドキドキモヤモヤしちゃいますYO!
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