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青春はプールの中で1-11 - 07/11 Sat

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
翌日からのテストは柿内にとって初めての手応えを感じていた
それは柚木のおかげ。柚木に見張られ、教えられ嫌でも勉強をし、覚えた教科書。テストが終わるとすぐに短縮授業で夏休み。水泳部の本格的シーズンがやってくる・・・

テスト終了の日、テストから解放されたクラスメイトは遊びに行く約束で湧いていたが、柿内は早く部活に行きたくてウズウズしていた。部活に行けば柚木に会える


昼ご飯後、部室へ向かうと竹市の姿だけ

「ちわっす・・・竹市さんだけっすか?」
「そーだけど?」
「柚木さんは?」
「あー?ユズは今日休み!」
「え・・・」

もしかして、あの時は付き合うと言ったが、やっぱり嫌で会いたくなかったとか・・・?と柿内の胸に不安が広がった。それならなかったことにしてくれたほうがよかった・・・いや、なかったことにできないくらいショックを受けていたのかもしれない。そう思うと柿内は久々のプールにもただ、切なさを感じるだけだった



翌日は学校も休んでいた柚木。柿内はため息を吐くと帰り、竹市を呼び止めた

「どしたー?」
「竹市さん、オレ・・・部活辞めます」
「は?え?ええええ?!や、いやいやいや!!!ムリ!や!待って!何言ってんのお前!ええええええ?!」

柿内と2人だけの部室で竹市の叫ぶ声だけが響いた




「・・・柚木さん、部活来ないのオレのせいっすよね」
「は?何?ユズ?」
「・・・オレがいなけりゃ来るっしょ・・・泳ぐの大好きなあの人から水泳奪いたくない」
「や!待て!え?何?何した?」

柿内は告白してしまったことを竹市に伝える。傷つけたくなかったのに悪いことをしたと・・・

「お前も泳ぐの好きだろ」
「オレよりもあの人のほうが泳ぐの好きっしょ」
「や、お前辞めるとか・・・」
「辞める」
「・・・あー、いやー・・・ユズ休んでるのオレのせいだけど?」
「え?」

竹市はため息を吐いて口を開く

「昨日さー、昼飯ユズと食った後さー・・・転がってたバレーボールで遊んでたわけよー・・・んでー・・・飛んでったボール追いかけたユズがガラス突っ込んでってさー」
「は?」
「ユズケガしてそのまま病院連れて行かれて、今日、熱出たらしいー」
「え・・・それ・・・えええ?!」
「お前関係ないんだよなぁ・・・あー、知りたくなかったー!ユズに告ったとかー!!!マジでムカつくお前ー!」

柿内は無駄に告白してしまった事実に青ざめる

「ユズのこと本気なのか?」
「柚木さんのために部活を辞めようと思うほどには」
「あいつが可愛いからか?」
「可愛い?どこが?」
「じゃあ優しいから?」

柿内は少し悩んで「男らしいところとか?」と言ってみて恥ずかしくて顔を赤くする。いつもクールぶってる柿内の赤ら顔を見て竹市は少し笑ってため息を吐く

「じゃあオレは許してやるかなー」
「は?」
「ユズはかっこいいよな。マジで。人の嫌がることスマートにこなしてかっこいい」
「あぁ、うっす」

竹市に背中を叩かれ、部室を出ると嫌われたわけじゃないのかもしれないと思って今すぐ会いたくなる
帰ってきた古典のテストを見せたくて仕方ない
全部柚木のおかげだとお礼を言いたい。会いたい。会いたい・・・会いたくて仕方ない





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Σ柿内は私の中でヘタレじゃないはずなのにヘタレになってきた!!!!まずい。違う違う違うっ!強い柿内戻ってこい
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