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青春はプールの中で1-15 - 07/15 Wed

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
セットした目覚ましが鳴って、目覚ましを止める

「朝だー!今日も練習すんぞー!!!」
「う・・・せぇ・・・」

目を開けた瞬間からテンション高い柚木の声で目を開けた柿内はゆっくり体を起こすと蹴散らかしていたタオルケットで体を隠す

「おはよー」
「うっす・・・」
「・・・先、下降りてよーか?」
「うっす・・・」

若い生理現象。柚木だって同じ。恥ずかしがることなんてないとは思っても自分は素早く部屋を出ようと背を向ける

「目玉焼きくらいならできるかなー」
「・・・あんたがやったら悲惨なことになりそうだからやめて」
「えー!!!じゃあ着替えたらちょっと走ってくる」
「・・・元気すぎだろ。マジで」

ジャージとTシャツを抱えて部屋を飛び出した柚木を目で見送り、そっと立ち上がる

キスをした

その後、眠れるものかと思ったが、眠れた。好きな人の部屋で。好きな人と2人きりなのに・・・

「っ・・・キス、したっ・・・」

言葉にするとまた恥ずかしくて顔を赤くした



柿内が階下に降りると柚木は本当に走りに出たようで誰もいない。冷蔵庫から食材を出すと簡単な朝食作り。昨日といい、今日といい、親がいない時に姉に押し付けられた料理を今は姉に感謝するばかり

姉が押し付けてこなかったらきっと簡単な料理もできなかった・・・

ご飯に味噌汁にハムエッグ。朝食が完成した頃に柚木の声が玄関から聞こえる

「ただいまー!」

本当に体力有り余ってる人だ・・・と思いながら入ってきた柚木を見て少しだけ笑う

「何?っつかすげー!お前泊まってもらってよかったわー」
「・・・っつか、こんぐらい作れるようになっとけよ」
「また誰もいない時お前呼ぶ!」
「まぁ、いいけど」
「いただきまーす!」
「おう」

柿内は残った米でおにぎりを作り、それを並べる

「柿内さー、お前、竹市さんに言ったろー?」
「あー?何を」
「付き合ってるとか・・・」
「言ってね・・・っつか付き合ってねぇじゃん」
「あー?あぁ・・・そうか・・・」

冷蔵庫から牛乳を取り出し、それを注ぎながら柿内の椅子を蹴る

「あんたがケガして来なかった時オレがあんたのアレでアレしてから・・・告ったから来なくなったのかと思って竹市さんに部活やめるって言いには行ったけど」
「はぁ?」
「や、だって思うだろ!部活人間のあんたが部活来なかったんだぞ?!」
「・・・オレ、別に気にしてなかったろ?なんだよ部活辞めるって・・・」
「や、だってあれはあんたが優しいから・・・なかったことにしてくれたけどその後やっぱりキモイとか・・・思ったのかなって・・・」
「キモイとか思ってねぇけど?」
「もう、やめろ・・・マジで朝から変な汗かく」
「キスもしちゃったけど?」

柚木の目はまっすぐ・・・柿内は目を逸らしながら昨日のことを思い出して恥ずかしくて無理やりご飯を口に入れ込んだ

「キス、気持ちよかった?」
「っ!!!」

口に目一杯入れ込んだ米を飲み込む。柚木の口からそう言われるとまた恥ずかしくて思い出してしまう。初めて人の唇に触れたことを

「なーなー、柿内、ファーストキス?なー!」
「うっせぇよ!さっさと飯食っておにぎり持って学校行くんだろ」
「おう!」

柚木は急いでご飯を詰め込む。早く学校へ行きたい。早くプールに行きたい・・・その気持ちでいっぱい

食事を済ませ、身支度すると靴を履く

「ファーストキスで悪ぃかよ」
「お?ふひひ。イイな。新鮮ー」
「・・・」
「柿内ー、早く靴履けー!」

柚木はファーストキスじゃなかったんだ。と思うと少しだけ胸が苦しい。急かされ、靴を履くために座る

チュ

「?!」

突然柚木にキスされて顔を上げる
悪戯っぽく笑う柚木に赤面し、靴を履くと無言で立ち上がる
恥ずかしくて恥ずかしくて恥ずかしくて

なのにもっとキスしたくて

でもできなくて

そもそも柚木の気持ちが全然見えなくて判らなくて


鍵をかけるとすぐに走り始めた柚木の背中をただ追いかけた



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チュッとかもうね・・・水尾そういうの恥ずかしい////
だから若いカプのお話が苦手だったり・・・いや、書いてて楽しいんだけれどもっ!
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