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つれないキミと売れてる僕12 - 03/18 Wed

trackback (-) | comment (0) | つれないキミと売れてる僕
里見に触れたくて触れたくて毎日苦しかった
しかし、何のために耐えていたのか判らない


「須野・・・」
「ドラマ終わっちゃうよ・・・見ないの」
「・・・録画してある」
「・・・そ・・・」

ドアの向こうでどんな顔をしているのか・・・それさえもお互い判らなくてこんな薄い扉が分厚い壁に思えて仕方ない

「・・・なぁ、須野、すっげぇ色気出てた・・・」
「理想の秋になれてた?」
「なってた」
「良かったね」
「なんだよ!さっきから!開けろって!!!」

里見がドアを蹴る・・・それでも開かないドア
開けることなんてできない・・・
開けたらこの想いをどう伝えたらいいのか判らない・・・

「なぁ、マジで・・・オレお前に触りたいんだけど」
「僕は秋じゃない・・・」
「違う!お前に触りたいっ!」

そんなことは判らない。

自分は秋で・・・

秋じゃない・・・


「・・・くっそ・・・オレがなんで秋に執着してんのか、あのシリーズが好きなのかお前わかってねぇんだよ!」
「・・・」
「秋は・・・晶の理想の男だよ!」
「・・・え?」


晶・・・7年前に死んだ里見の妹・・・


『ねーお兄ちゃん!お兄ちゃんのせいであたし、彼氏とかできないんだけど!!!!』
『あー?あぁ、兄貴がこんなイケメンで見る目が肥えてるっつーことか?ん?』
『はぁ・・・ホント見た目だけが無駄にイイ兄貴でヤダヤダー・・・でもね、あたし、見つけたの!理想の男!!!!』
『・・・オレよりもイイ男がいたってか?ありえねぇー』

晶は「じゃーん」と太陽の沈む影の1作目を手にして笑う・・・

『この主人公がやばいの!!!!お兄ちゃんなんて目じゃないくらい!っていうかーお兄ちゃんこんぐらい色気出す大人になってよねー?』

そう言っていた妹・・・
しかし、この後すぐに家族旅行中に事故で家族全員を一気に亡くした・・・
大学のレポートさえなければ自分も一緒に行っていたはずの旅行で・・・全員が・・・



「晶の理想だ!オレが勝てなかった唯一の男だ!」
「・・・」
「だからお前が秋をやるって聞いてオレは想像した!お前が晶の理想を作り上げてくれるって!・・・くそっ!開けろよ!」

カチャ・・・

カギが開く・・・
知らなかった
里見の想い・・・勝手に嫉妬した自分を呪いたい・・・

「須野・・・」
「ごめ・・・」

ドアが開くと里見は須野を抱きしめる
秘密にしたかった妹との想い出・・・
妹との最後の想い出・・・

「ムカついた」
「え?」
「お前があんな顔で他のやつに触られるのがムカついた」
「・・・」
「あんな女優の頬に触れるならオレに触ってほしかった」
「里見・・・ごめ・・・僕が触りたいのは里見だけ・・・」

久しぶりに唇に触れた・・・
お互いの色気に充てられて酔っている
酔い続けている・・・

「ごめん・・・今日、里見にご褒美くれるって言ってたから急いで帰ってきたのに・・・里見は秋見ながら1人でしてるんだもん・・・なんかキレた・・・」
「いや、オレも・・・ちょっと我慢しすぎた」
「うん・・・晶ちゃんのこと思い出させてごめん」
「・・・いや、イイ・・・お前に勘違いさせた・・・っつーか判れよ。オレが自分以外の誰にイイ男だとか言うと思って・・・」
「・・・」
「あぁ。お前はな・・・うん・・・まぁ、例外・・・みたいな」

少し照れている里見を抱きしめる
触れたかった・・・
ずっと・・・ずっと・・・
触れたかった

「須野・・・明日も早い?」
「明日は昼入り・・・」
「・・・めずらしいな」
「過去シーンが長いから・・・」
「そっか・・・じゃあ・・・ご褒美やらないと・・・だよな?」

そう笑って里見は須野の唇を舐める
首元に唇を下ろしていくとシャツを脱がせ鎖骨をなぞる

「っ・・・」
「このエロい顔だけはダメ・・・他に見せたくねぇ・・・」
「んっ・・・里見だって・・・今、すっごい色っぽい顔してる」

既に昂ぶっているのは触れなくたって見なくたって判る・・・

知ってしまったら次が欲しくなる
知らなかった時はなんともなかった禁欲
知ってしまってからは長すぎた・・・
触れられなくても我慢できた12年・・・
その長い年月よりもこの2週間の方が辛かった


「ほら、お前から擦りつけて・・・握って・・・動け」
「っ・・・」
「できるって・・・疑似セックスしよーぜ」
「・・・っ・・・里見、好き・・・好き」

須野は里見に擦りつけながら腰をゆるゆると動かし、次第に慣れてきたのか速度を上げる
目の前で乱れる彼がとてもたまらない・・・
桜色を唇に挟むと彼はまた震えた・・・

「乳首・・・好きなんだ?」
「ん、結構な」
「っ・・・里見の方が数倍エロいだろ・・・っ・・・反則っ」

空いた片方の桜色のそれを自分の手で抓りあげると腰をわざとらしくくねらせると須野にキスをする

「気持ちいい・・・」
「イイ?里見・・・っ・・・でも・・・僕もう保たないけどっ」
「っ・・・イケよ・・・」
「・・・っ・・・ん・・・ん・・・」

須野の顔を見ながら笑う里見
あぁ・・・この顔を知ってるのは自分だけだ・・・
いくら色気のある顔を振りまいていてもこの顔は自分だけ
何も嫉妬しなくていい・・・

「ごめ・・・僕だけ・・・すぐに・・・」
「え・・・な?ちょ・・・」

まだ呼吸の荒いままの須野に口づけをされるとすぐにその唇は腹の下へと向かう

「ちょ・・・マジかよっ・・・」

まだ達していない里見の透明な液体を舐めとると口の中に含む
初めて・・・初めて・・・初めて彼のものが口の中に・・・
里見を味わう

「すげ・・・っ・・・すぐ達けそ・・・っ須野っ・・・もっと・・・」
「ん」

頭に手を添えられ、頭の動きを速めると里見の体が震え

「須野っ・・・出る・・・っ・・・口っ・・・」

と切ない声を上げる
しかし、須野は頭を離さない

「っ・・・出・・・」

そして精を口の中に吐き出し、慌ててティッシュを持って須野の口を無理矢理拭き取る
申し訳ない・・・ではない

「勿体ない・・・」
「バカ!」

という彼のせい

「お前すげぇな・・・」
「?」
「なんでこんな簡単に口ん中入れられんだよ」
「・・・愛?っていうか、僕、里見のならなんでも大丈夫だと思う」

本当に裏のない笑顔で見つめられるとチクリと痛んだ胸が余計に苦しくなる
その痛みの理由が何なのか・・・

ただ、ただ、自分が乗り越えられない
踏み切れない・・・

好きだと思うのに言えない・・・この気持ち



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だんだんと近付く距離・・・だけれども合体まではまだまだひっぱるわけですよー
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