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青春はプールの中で2-11 - 08/01 Sat

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
柚木の言葉はとても衝撃的。そして突然・・・
動揺しすぎて皿を落としそうになるが、なんとか机の上に皿を乗せるとひとつ生唾を飲み込んだ

「・・・マジで言ってんの?」
「あぁ?なんで・・・付き合ってんだろ?」
「や・・・あぁ・・・そうなんスけど・・・」
「何?したくねぇ?」
「したい!・・・や・・・あー・・・うん」
「どっちだよ!」

中途半端な返事の柿内に吹き出す柚木
キス・・・したい。でも、2人きりの部屋でキスなんて緊張しすぎて、してしまったら嬉しくてこのあとの練習で会う球にバレてしまいそうなのが怖かった

「柿内ー」
「はい?」

柚木に呼ばれて顔を上げると突然押し付けられた温かくて柔らかい・・・

「っ!?」
「今しちゃった」
「・・・ご・・・ご飯大盛りつけてくればいいんすか?」
「お?うん。っつか炊飯器ごとでもいい」
「・・・だからその体のどこに入っていくんだよ!」

心臓がドキドキしすぎて苦しい。顔が赤くなってしまっているのが鏡を見なくても判る。こんな恥ずかしいのにキスしてきた柚木は余裕の表情で、戸惑う柿内
今までに恋愛経験のある柚木とは違う。今日のこのキスは3回目のキス・・・

付き合ってからは初めてのキス・・・
柿内はお茶碗と共に炊飯器を持ってくると柚木の横へと置いた

「好きなだけよそったら?」
「食べ放題!」
「・・・食えなかったらおにぎりにでもするから・・・」
「え?余らないだろ?」
「・・・なんでもない」

茶碗に山盛りのご飯をつけた柚木は「いただきまーす」と言うと柿内も座って食事に手を付け始める

「今日の練習もキツそうだな・・・夕飯、何にしようか・・・」
「鍋!」
「んー・・・なら材料適当に切っておくか・・・」
「オレもやろうかー?」
「・・・できねぇって聞いたけど?」
「んー・・・できるけどできない・・・みたいな」

結局それはどっちなのかと思いながら柚木を見ると左手を見つめる柚木の姿

「オレさー、この親指があんまり動かねぇんだよ・・・昔、包丁で思いっきり切って神経切っちゃってその後遺症」
「は?」
「まぁ、動くは動くけど違和感みたいのが残ってんだよな・・・だから、みんなに台所近寄らせてもらえなかった」

初めて聞く柚木の過去。柚木はあまり自分のことを話さない。いや、お互いにお互いのことをあまりにも知らない・・・ただ、部活での様子だとか食べる量だとか普段過ごす上で得た情報以上のことを持っていない。いつだって走るか泳ぐかばかりで話をあまりしてこなかったのだ

「柚木さん、あのさ・・・もっと話しよう・・・」
「あ?」
「練習以外のこととか・・・もっとあんたを知りたい」
「・・・いいよ。でもお前も話せよ?」
「うん」
「じゃあ、ぶっちゃけ、オレとやりたい?」
「は?!そこから?!」

柚木が笑いながら柿内を見る。普段クールぶっている柿内が赤くなる姿がたまらなく面白くてついそんなことを言ってしまう

「・・・や・・・りたいっつーか・・・」
「ん?違ぇの?お前、オレ想像してやるっつってたからお前の頭ん中で相当オレ、恥ずかしいことされてんじゃねぇのかなーって思ってたけど」
「・・・そりゃ・・・そうなんだけど」
「オレの体操服だけでいいのか?オカズは・・・あー、悪い。オレ、流石に体操服は持って来てねぇわー」
「ふざけんなよ・・・っつか忘れろっつーの」

柿内の想いを知ったあの日の出来事・・・忘れたくても忘れられるわけもない

「なんつーかさ、オレは球兄みたいにはなれないと思うけど、お前も竹市さんとは違うし。っつかそもそもお前が惚れたのはオレで、オレが付き合ってんのもお前だからあの2人みたいになれないのは当然なんだけど・・・もう少し甘い雰囲気も大事なんかなぁ・・・とかも思うわけだ」
「・・・その甘い雰囲気を毎回ぶち壊すのは柚木さんだっつーのは判ってますかね?」
「はぁ?オレー?・・・あぁ、オレか・・・」

山盛りのご飯が喋っている間にもなくなっていき、再び炊飯器を開ける

「でもさー、昨日、甘い雰囲気作ってやろうとお前の横で寝てみたのにお前全然起きなかったし」
「いや、起きねぇけどっ!っつか起きてるときに・・・いや、やっぱりやめて・・・マジで・・・柚木さんに手だしたら球さんにぶっとばされる」
「ぶっとばされる覚悟ぐらいしてねぇわけ?」
「・・・は?」
「その程度ー?」

ニヤニヤと自分を見つめてくるふたつの瞳・・・
殴られる覚悟・・・別に殴られても構わない。柚木に触れられるならばそれくらいはどうってことない・・・ただ、踏み出すには勇気が必要で・・・

「柿内ー」
「は・・・い?」
「食わないならそれ頂戴」
「・・・だ・・・から・・・ホントあんた雰囲気ぶち壊してばっかじゃんかっ!」
「あぁ?」

柿内は黙って自分の皿を柚木に差し出す
もう頭の中で胸の中でぐるぐると言葉や感情が回ってこれ以上食事なんて喉を通っていかない
欲しい・・・柚木が欲しい・・・触りたい・・・柚木に触りたい

柿内は立ち上がると干しておいた水着を取って練習の準備をしはじめる。もっと話をしたかった。でも、それはこんな話じゃない。柚木の近くにいるだけで熱くなるような話ではなくて、普通の会話がしたかったのに・・・
結局まともな話もできない。これではいけない。もっともっと・・・動揺しないような強さを手に入れなくては・・・




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や・・・やっぱり柿内へたれだ・・・orz
強い攻やってこい・・・いや、水尾が書いていくうちにどんどんへたれになっていくんだ・・・ごめん。柿内。あんたは強いはずだった!
8月!8月も頑張るよ!っつかこの話とりあえず落ち着かせたい・・・8月中になんとかなるもんだろうか・・・どうだろうか
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