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ごーすとばすたー2-4 - 08/05 Wed

trackback (-) | comment (0) | ごーすとばすたー
高木の体に入り込んだままの山内がやって来たのはさっき来た暗い駐車場。周りを見渡すとぼんやりと白い影が見えて車から降りて白い影へと近付いていく

『ひっ!さっきの変態っ!!!』
「あー・・・うん。さっき彼女の方にも言ったけど変態なのはオレだけだからね?そーちゃんは変態じゃないない」
『・・・?』
「あぁ、今、そーちゃんの体借りてんの。幽霊って便利だけど不便みたいなー・・・今ね、彼女成仏させてきたよ?」

山内が微笑むと男はひとつ頷いた

男が気がかりだったのは彼女のことだけ。自分が誰かも忘れてしまったが、彼女のことだけは覚えていてどうにかしなくては・・・と思ったのにここへ縛られていた彼は彼女の元へと迎えに行くこともできず・・・ここでただ記憶が薄れていくのを待つだけだった

「やっぱりね、彼女はすぐ天国にはいけないんだ。でもさ、きっとそのうち会えるから。時間なんてあっちへ行っちゃったらすぐだよ。織姫と彦星だって星の寿命から言ったら忙しいカップルよりもよっぽど会ってるっつーからさー」
『・・・オレが悪いんだ・・・彼女の職場の人にバレるのが恥ずかしくてこそこそ会うようにしてたから・・・あんな所で待たせるなんて危ないに決まってたのに』
「うん。そうだね」
『彼女が復讐してたのも知ってた。でも轢き殺された彼女に同情もした・・・オレも天国には行けない・・・よ』
「・・・まぁ、それを決めるのはオレじゃないからなぁ・・・閻魔の奴に話してやってよ。天国行きの奴が地獄を望んだら行けるのかどうかとかオレにも判んないし」

山内が男の肩に触れるとさっき溢れた光がまた現れる

『・・・何?お前すげぇな』
「うん?うん・・・でも、きっとねー、これ、そーちゃんの体だからなんだよなぁ・・・そーちゃんって結構すごい霊能力持ってんだよなぁ・・・鍛えれば1人でもきっと成仏させられるらしいよー。閻魔の話だとねー・・・」
『それも秘密?』
「うん。秘密ー。オレ、秘密主義なんだー。死ぬまでそーちゃんが好きなのも隠してたしー」

山内はそっと笑う
もし、高木が力を洗練させれば成仏させられると知ったらきっと山にでも籠って必死に力を磨いて山内を成仏させようとするだろうから。そうなったら山内にはもうどうすることもできない
一緒にいたい。できれば高木の最期の時まで一緒にいたい。たとえ、迷惑だとしてもわがままだとしても・・・

これからの出逢いも全て邪魔することになる。判ってる。判ってる・・・でも、どうしても高木を離せない

『お前、名前は?』
「うん?この体はそーちゃん。オレは・・・山内。山内 祐太・・・そーちゃんのことが大好きな山内 祐太だよ」
『・・・覚えておく。いつか・・・うん。何十年後かもしれないけど、また会う時まで覚えておくよ。山内くん』

男は最後に笑顔を残して昇っていく・・・成仏・・・完了





「・・・終わったのか?」

高木が目を開けると見慣れた天井が見えて同時に少し透けた山内の姿も見つける

「うん。終わったー!初めての共同作業燃えた!超燃えた!!!」
「・・・お前が言うと全体的にやらしくなる」
「うん?やらしいことするー?」
「・・・っつかお前、オレの体乗っ取ってる間に変なことしなかっただろうな!?」

高木が体を起こして体を見回す

「ちょーっとちょーーーーーっとだけ見たくらいで」
「おい・・・おい・・・何を見たんだ!」
「いやいやいや!!!触ったりとかしてないからっ!超我慢したもんっ!オレを褒めてくれてもイイくらいだよ!」
「変態。変態すぎる変態-」
「・・・なんかそれ言われ慣れてきちゃった・・・でも、変態でいいよ。オレ、そーちゃんのこと大好きなんだもん」
「っ・・・」

山内は知っている。こうやって素直な自分を高木が拒否できないことを。今両手で頬を掴んで口付けしても拒めないことを。切ない顔で見上げて「したい」とおねだりしたら・・・

「いーやーだーーーーーー」

さすがに拒まれることも

「でもさ、そーちゃんの中に入って判ったんだけど、そーちゃんかーなり溜まってんよね?んで、オレが中に入り込むとかそんなことしちゃったから余計にしたくない?今、したいよね?ねぇ?そーちゃん?いいよね?ね?」
「な・・・っつか・・・お前・・・金縛りとかっ・・・」
「え?オレ、何もしてないよ?」
「してんだろ!!!!」
「ああ、オレ、今一時的にすごい力強くなってっかも・・・そーちゃんの中に入ってた影響かなぁ」
「だからっ!オレの中に入ってたとか止めろ。祐太っ!」
「だって・・・じゃあ何て言えばいいの?あぁ、繋がってた?」
「余計悪いっ!」

手足の自由が効かない高木の体をトンっと押すときれいにベッドへ倒れ込む。押し倒すように高木に口づけをして首筋へとキスを落とす。冷たい山内の唇が高木の熱い体を滑っていく

「祐太っ!やめ・・・」
「そーちゃん、それってオレが天国行き保留にされたから拒んでる?それともオレのことが・・・好きじゃないから?オレとしたくないから?」
「な・・・」
「もし、オレとしたくなくて拒んでるんだったら・・・オレも今、止める。我慢する・・・でも、違うよね?ねぇ、そーちゃん・・・」
「っ・・・っ・・・」
「そーちゃん、オレ、そーちゃんが好き。普通の幽霊に性欲があるとか聞くの忘れたから判んないけど、今、オレすっごいしたい。してほしい」

山内の目が高木を縛る。この目に弱い。昔から・・・この目でお願いされたら拒めない
全て叶えたくなってしまう




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ごーすとばすたー2は明日最終でございますー

漫画描きだった二次創作の作風は下ネタギャグメインだったからさ。シリアス向きな人間じゃないんだよね。きっと
軽く読める笑えるお話が書きたい・・・でも、文字って意外と難しいなぁ。と悩める今日この頃
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