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柚木くんと竹市くん2-前 - 08/08 Sat

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で 番外編
その日、球はウキウキしながら実家に帰っていた

甘い香りがオーブンから漂ってくると気持ちまで甘い気分になるような気がして思わず顔が綻びる

「美味しくできたかなぁー」

オーブンを外から覗く。出来上がりまであと少し。お菓子作りの本を閉じてその間に洗い物を済ませる

「ねぇ、球」
「うん?」
「それ、お母さんたちの分はないの?」
「あるよー。流ちゃんには絶対あげたいし」
「あぁ、竹市くんと流のついでかぁ・・・あーあぁ。寂しいなぁ」

球は慌てて誤解を解こうとする。流は母、祥子にそっくりで、昔からこの顔に弱い

「冗談よー。明日、ご飯に竹市くんも呼んだら?」
「えー・・・」
「予約してあるの?」
「してないけど・・・」
「じゃあ家のほうが温かいしいいじゃない。あちこちカップルで混雑してお店なんて入れないわよー」

そう言う母に渋々頷いて球は焼けたケーキをケーキクーラーに乗せるとラッピングの準備をした






「たーけちゃんっ」
「球さん」

学校の帰り道、待ち合わせをした場所に竹市が自転車で駆け寄ってきた
その姿が嬉しくて球は大きな体を揺らしながら手を振る

「マジで帰って来たんだ」
「だってバレンタインだよ?そりゃー帰るでしょ」
「オレの家行く?」
「うん・・・でも夜はたけちゃんと帰っておいでって言われた」
「あぁ、祥子さんの手料理久し振りだなぁ」
「・・・オレは2人きりがよかった」

口を尖らせた球を笑うと竹市の家へと向かう



部屋に入った球は思い出したように紙袋から取り出したケーキを竹市に差し出す

「これ、レンジで15秒くらい温めると美味しいかも」
「ガトーショコラってやつ?」
「ううん。フォンダンショコラ!中トロッとチョコ出てきて美味しいよー」
「ふーん・・・じゃあ温めてくるかなぁ」
「うん」

竹市が部屋を出て温めたケーキを手に帰って来るとベッドの上には裸になった球の姿
期待に満ちた目で竹市を見つめていた

「・・・ケーキ、食べるために温めさせたんじゃないの?」

少しため息交じりにそう言った竹市に球は笑う

「うん。チョコ、トロッとでてくるからね、オレがお皿になるんだ」
「・・・ヤダ」
「えー!!!」
「っつかベッド汚れんじゃん」
「・・・」

球を無視して机にケーキを置くとフォークで刺す
球の言った通り、中から溶けたチョコが出てきたところを口に運ぶ

「それにさ、折角あんたが作ったやつ、無駄にする気はねぇよ?オレ」

竹市の言葉に顔を赤くしてのそりとベッドを降りて竹市の傍へと寄ると溶けたチョコを指に掬った竹市が球の口に指を運んだ

「球さんにもおすそ分け」
「・・・たけちゃんー」

口の中を指で弄られ、呼吸が上がる
その気になってる球と冷静な顔のまま球の口を弄り、ケーキを食べる竹市
ドロドロになった指を引き抜くとチョコなんてどこにもついていない代わりに球の唾液でドロドロになった指

「たけちゃぁん・・・」
「うわー、すっげぇ蕩けちゃったな指だけで・・・球さんがチョコみたい」
「たけちゃんの熱で溶けちゃう・・・もっと」

竹市はまたチョコを掬って球の口へと運ぶ
甘い香りが部屋に充満していた





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エロ担当の2人がやってきました。
チョコがけ球・・・書き始めたときは竹市のほうがノリノリでやろうとしてたんだけど途中でお風呂に入って「あれ?違うな・・・」と気付いてこうなったw

季節外れにも程があるお話ですが、全3話の予定です。お付き合いください
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