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柚木くんと竹市くん2-後 - 08/10 Mon

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で 番外編
夕飯は球の家で・・・ということでコトが終わるとすぐに着替える2人

「・・・たけちゃん、ホントにオレだけー?」
「何?今日は疑り深いね」

靴下を履きながら球を見上げると球は真面目な顔で竹市を見つめていた

「だって・・・オレばっかり・・・」
「食っただろ」
「・・・?」

食べたとは・・・体の話かと首を傾げる
でも、それは竹市はあまり言う話でもなくて・・・

「っとにさー、もっと味わえっつーの」
「・・・何・・・?」
「さっき、球さん食ったのオレからのチョコ!」
「え?!」

慌ててさっき乱暴に破いた包装紙を眺める

明らかに高級で本命の・・・嫉妬した。チョコにこんなお金を掛けるなんて本命に違いないと嫉妬した
そのチョコが・・・

「っとにさー、柚木家みたいにみんながみんなチョコもらえたりするわけねぇだろ・・・女子はみんな友チョコ配るのに必死で男なんて見てねぇよ」
「・・・たけちゃん・・・」
「あぁ、やっぱり転がってた・・・」

さっき食べたチョコは1つ・・・残ったチョコを摘まむと球の口へと押し付ける

「本命チョコには変わりねぇんだけど・・・球さんの・・・な?」

さっき伝えた言葉は大体ホント。でも少し嘘
友チョコを配るのに必死な女子。その一部は本命をひっそり渡そうと考えていて、呼び出されたことは黙っておく
だって知らなくていいことだから。自分だけ知ってればいいこと。告白されたと自慢することもない。特に体の大きくて可愛い嫉妬深いこの恋人には


『もうじき卒業だから・・・あの・・・』
『ごめん。気持ちは嬉しいけど、オレの恋人、嫉妬深いから受け取ってあげることもできないんだ』
『あ・・・彼女、いたんだ』

「彼女じゃないけど」とは言わなかったけれど、その代わりに笑って頭を下げてその場を立ち去った。もし、チョコなんて受け取っていたら球が嫉妬することは判っていたし、まさか自分の渡すつもりだったチョコにまで勘違いして嫉妬されるとは思ってもみなかったけれど

「たけちゃん・・・カッコよすぎ・・・チョコ、美味しい・・・ありがとう」
「んー」
「みんなあれだね。たけちゃんの周りの女子は目が節穴だよね!こんなにカッコいいのに・・・」
「オレなんてちょーっと背が高いだけだって」
「嘘ー!」

嘘を吐く
でも、恋人を幸せにするための温かい嘘

背が高くて面倒見もよくて、面白くて、運動もできて、水泳では朝礼で何度も表彰される。そんな竹市にひっそり恋心を抱いた学友がいないわけじゃない・・・でも、優しい嘘を吐く

「今日、球さん家のご飯何ー?」
「おでん仕込んでた」
「あぁ、柚木家のおでん好きー!すっげぇ量作るよなー」
「ほとんど流ちゃんのお腹に消えてっちゃうけどね」
「あいつの腹は宇宙にでも繋がってんの?」
「オレより食べるのになんであんな痩せたままなのかなぁ」
「・・・球さんみたいにでかいユズも想像できねぇけどな」


靴を履くと玄関を出る

帰りのために自転車を引いて並んで歩く

柚木家までの寒くて温かい道のり






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お疲れ様でした。お付き合いに感謝です

ホント暑いのにこんなベタベタベタベタ・・・あっついわぁぁぁぁいー!!!!!となったことでしょう。えぇ。水尾はなりました・・・
あ、それともあれでしょうか。クーラーの効いた部屋でこれを読んでいただいて冷えた体がほっこり・・・(前向きすぎる水尾)

意外と人気のある竹市と球・・・拍手コメも楽しく読ませていただいております。いつもありがとうございます


ところで・・・世/界/水/泳/のせいで水尾、結局全然書けてませんToT
どうしよう・・・明日の分できてない・・・おやすみしたらごめんなさい・・・ごめんなさい。ごめんなさい
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