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青春はプールの中で3-1 - 09/01 Tue

trackback (-) | comment (2) | 青春はプールの中で
柚木、高校最後の年が始まり、新入部員も入ってきて新たな水泳部も始動し始める
部長になって、新しく増えた仕事もあったが、何よりも変わったのは新入部員の存在

「柿内くん!柚木先輩にばっか任せないで動いたら?!」

柿内にやたらとつっかかる栗山 葉月・・・噂によれば、強豪、私立高校へのスポーツ推薦を蹴ってここへとやってきた有望な1年

「うっせぇ!やってんだろ!この野郎」

相変わらず口も悪い柿内は他の新入部員に怖がられていたのに栗山は違った

「うーっす」
「あぁ、キリちゃん」

あとは彼、桐井。柚木の同級生で、今までスイミングスクールでの練習がメインだったが、高校最後の水泳部ということでスイミングスクールを辞めて、部活へよく顔を出すようになったこと・・・この2人の存在が柚木と柿内の時間を確実に削っていた

「柿内くん!メニュー汚くて読めない!」
「だーかーらぁぁあ!!!!柚木さんに書いてもらっときゃ良かっただろーが!いちいちうっせぇ!」

いつもなら集まりの悪い夏前のプールで毎日騒がしさを感じて柚木は困ったように笑った
賑わうのは嬉しい。でも、柿内と2人きりにはなかなかならない・・・



「あのさー」
「うん?」
「今日・・・」

片付けをして最後に部室へ戻ると柿内が作った影に顔を上げる

「ユズー!」

部室のドアが開いて桐井が顔を出すとすぐに離れる柿内。少し寂しさを感じながらドアへと向かうと桐井と少し話してまた戻ってくる

「なんだった?」
「・・・今日、ちょっと時間ある?っつー・・・か」
「あるよ」

柿内の言葉に顔を上げて笑うと少しだけ照れた柿内を見てすぐに着替える。考えてみたら、帰りもなんだかんだで邪魔され、帰りにお互いの家へもしばらく行っていない。2人の時間が全然足りていない

「・・・じゃあ家・・・いや、あんたんとこでもいいんだけど」
「んじゃーオレん家ー!」
「おう」

柿内の照れた顔が感染したみたいに柚木の顔まで熱くなる
こんなことでドキドキするなんて今まであったかと考えると今まで付き合った人にこんなに好きだとか心動かされることがなかったことを思い出して柿内を見上げる

「何?」
「いいやー?」
「なんだよ」
「だからなんでもねぇってー」

何気ないやり取りでさえも2人だというだけで楽しくて嬉しくて
一緒の夢に向かえることも楽しくて嬉しくて

多分幸せ




相変わらずランニングで登下校している柚木に付き合って走って柚木の家まで付き合う

「あー、やべぇ。足攣りそー」
「うっわー。ヘボいー柿内くんたらヘボだな。ダメダメだー」

ジャージを脱いでTシャツをパタパタさせている柿内を横目に汗をかいたTシャツを脱ぎ捨てる柚木

「マッサージしてやるから寝転がっててよ」
「えー。どーせあんた痛くすんだろ?」
「しねぇよ!オレは優しいだろーが」

新しいTシャツを着て柿内の伸ばした足に触れる

「マジで?」
「おう。なんなら母さんにやってもらう?」
「いや、あんたがやってくれるなら・・・嬉しいけど」
「んー・・・」

柿内の足をマッサージしていく
近い・・・距離が近い・・・

「柿内さー」
「あー?」
「・・・栗山に懐かれてんね」
「懐かれてる?そりゃあんただろ?」
「なんでオレー?」
「あんただけじゃない?先輩って呼ばれてんの」

柚木は少し考えて「そうか」と納得する
確かに他の部員には「先輩」はつけない。だが、逆に距離を置かれているようにも思えて少しさみしい

「っつか・・・桐井さんと仲良すぎじゃないっすか?」
「キリちゃん?仲はまぁ・・・いいけど?」
「・・・」
「えー?!ヤキモチ?!ねぇよー!そんな男が好きなやつ周りにいてたまるかっつーの。キリちゃんは1年の時同じクラスだったし」

柿内の足に触れていた手を掴まれて柿内を見つめる

「・・・キス、していい?」
「聞くなよ・・・恥ずかしい」

目をそらすとすぐに追いかけてくる柿内の顔
粘膜同士が触れ合うと軽い音が耳奥へと響く

「・・・終わり?」

もっと
もっともっともっと

すぐに離されるなんて寂しくて、今度は柚木から追いかける
また触れ合うと柚木は逃げられないように頬を掴む

「?!」

唇を舌で舐めると焦りながらもゆっくり口を開いてくれる。これは成長。自分から舌を絡ませてくれる。すごく成長・・・

部屋に水音が響くと鼓動が連動するように早くなる

「・・・柿内の当たってる」
「バカ・・・」
「キス好き?」
「・・・」

少し赤くなった柿内が睨むように柚木を見つめる

「キス・・・じゃなくって・・・あんたが好きだよ!」

投げ捨てるように言われた言葉に柚木はフニャリと笑うと「照れてんなよバーカ」と頭を叩いた




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青春はプールの中で 3章はじまりはじまりー・・・です

ホント今回キツかった・・・なんでって・・・
多分、この3章の話だけで100話近く書いて消してしたよよよよよToT
約20話を書ききって「いや、違う」で全部消して・・・を3回繰り返し、各話も書いては消して・・・とやっていたので多分100話近くになると思う・・・登場人物の設定自体は変わってないけど、栗山なんかはすごく最初の性格と違ってます・・・あと、桐井もこんなに出番ある子じゃなかったwでも、新しい登場人物も加わって賑やかな3章になった・・・ハズ・・・ハズ!!!ハズっ!!!!
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comment

きたーーーーーーーー : さら @-
柚木くんきた♡お待ちしてました
そんなに書き直してからの、満を持して登場
ありがとうございます
いきなりチューからの
ありがとうございます
明け方なのにテンションあがっちゃいました
2015/09/01 Tue 04:28:14 URL
Re: きたーーーーーーーー : 水尾 央 @-
>さら様
コメントありがとうございます♪
柚木がやってきましたよー!
最初、新しい登場人物がみんな性格悪くて扱いにくかったのがこんなに書き直しした原因だと思いますw今までで一番書き直しした章かと・・・

柿内と柚木の学生らしく初々しいカップル・・・しばらくお付き合いくださいませー♪
2015/09/01 Tue 08:54:25 URL

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