青春はプールの中で3-7 - 09/07 Mon
自主練習も終わった後、柿内の部屋へ来た柚木はいつもの定位置に座ると柿内の持ってきたお茶を飲む
「柿内ー?お前何よー?」
「あ?」
「いや、なんか今日もっとテンション高くてもよくね?一緒にリレー出れるんだぞ?」
「あぁ・・・嬉しい」
「テンション低っ!!!!」
テンションが低いままの柿内の尻を蹴るが、今日はそれに「痛い」だとか「足癖悪い!」だとか何も返ってこなくて物足りない
「柿内?」
「っつか、嬉しいことは嬉しいんだよ。マジで。あんたと出れるんだから。あと、みんなあんたがすげぇこと判っただろうし」
「・・・じゃあなんでテンション低い?オレなんかしたかぁ?」
本当はもっと褒めて、喜んでほしくて来たのに、柿内は柚木と目も合わせない
「あんたは何もしてねぇよ」
柿内の言葉に柚木は少しだけ戸惑いながらそっと柿内の手を握る
「だからー・・・キリちゃんに嫉妬しなくていいっつーの」
「判ってる!判ってるけど・・・イヤなもんはイヤ・・・っつーか」
桐井に嫉妬なんて感じなくてイイ。だって桐井とは友達で。友達は皆、柚木の頭を撫でてくる・・・そんなこと言ってしまったら余計に柿内は困るから言えなくて、顔を上げて唇を押し付ける
「これはお前だけだけど?」
「・・・誤魔化しやがって」
「誤魔化してねぇだろ・・・もー・・・ヤキモチ妬き屋だなぁ・・・お前」
「オレだって・・・こんなカッコ悪ぃのイヤだ・・・っつか・・・マジで・・・ムカつく」
柿内は柚木を抱きしめると首筋に優しく唇を落とす。友達にまで嫉妬なんてしたくない。でも、柚木の頭を撫でるのは自分だけがイイ・・・部活では後輩の自分が柚木の頭を軽々しく撫でることもできず、モヤモヤしているのなんてカッコ悪くて知られたくない。でも知ってほしい
「柿内ー?」
「いっつも余裕のあんたもムカつく」
「余裕って・・・」
「オレばっかあんたのこと・・・」
その言葉に柿内の頭を叩く。自分だってちゃんと柿内のことが好きなのに・・・そう思わせてしまうのはなぜか・・・
「オレだって・・・好き・・・っつったじゃん」
「・・・そうだけど・・・」
何故付き合おうと思ったか・・・柿内の真っすぐを知っていたから。自分を見てくれたから・・・認めてくれたから。同じ夢を一緒に見られるから・・・
夢・・・じゃあそれが終わった後は・・・?
ふとそんなことが頭に浮かんで誤魔化すように腹に回されている手に手を重ねた
インターハイ予選の日は近付き、練習にも力が入る。リレーの引き継ぎ練習をするときにリレー泳者順番も話し合う
「アンカーは柿内がイイと思う」
「オレも、それは異論なし・・・それ以外の方が決まらないな・・・」
柿内、栗山、柚木と桐井がプールサイドの日陰で何度も話し合うが、栗山はただアンカーを泳ぐという柿内を睨みひとり「反対ですー」と言うため話が進まない
「栗山、うるさい」
「柿内くんがアンカーとか嫌ですー」
「嫌って・・・勝つために・・・っつか栗山がアンカー泳ぎたいとかそういう・・・?」
「そうじゃなくって!!!」
別に自分がアンカーを泳ぎたいから言っているのではないことを知るとますます栗山が何を言いたいのかが分からない
「アンカー柚木先輩・・・がイイと思うんですけどー」
「は?!」
「・・・あぁ、そうかアンカーなら・・・ギリギリまで体休ませられるのか・・・」
栗山の言葉にいち早く真意を見つけた柿内が納得し頷いた
「柿内くんが気付いたのがムカつくけどそう・・・柚木先輩1500の後だからできるだけ体休ませて・・・っていう・・・」
「ユズは?」
「荷が重い・・・っつか3泳でも大して変わらなくね?」
「柚木さんはアンカーイヤ?」
「・・・同じ組になるか判らないけど・・・秀がアンカーだぞ?多分」
「あぁ、兄弟対決か」
「よし!ユズ!面白いからお前アンカーな!」
「バカ!キリちゃんさー、面白がってるかもだけどオレはヤだって」
桐井が笑いながらホワイトボードに「ユズアンカー」と書くがそれを手で消す柚木
今まで散々比べられてきた弟と泳ぐ・・・勝てるわけもなく、ただ周りに弟との実力を見せつけるだけで・・・
「ユズアンカーで、よし。栗山、お前トップで泳いで目立って来いよ」
「えー・・・あぁ、でも目立つか・・・いいっすよ」
「んで、オレが2か3・・・柿内が栗山の後でそのまま引き離しにいくかそれとも・・・うーん・・・3泳でオレが一気に抜かれるのもなぁ・・・それよか3泳で柿内が差縮めていって・・・よし。決まり。栗山、オレ、柿内、ユズで」
「キリちゃんがなんで全部決めてんだよ・・・」
「いや、オレも桐井さんのオーダーイイと思いますよ!」
「・・・いい」
「ええええーーーーー」
ひとり反対の声を上げていた柚木を無視したままオーダー表をかき上げる桐井。柚木は「あれ?部長オレだよな?なぁ?オレ!」と言うが誰もその声を聞いてはくれなかった
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「柿内ー?お前何よー?」
「あ?」
「いや、なんか今日もっとテンション高くてもよくね?一緒にリレー出れるんだぞ?」
「あぁ・・・嬉しい」
「テンション低っ!!!!」
テンションが低いままの柿内の尻を蹴るが、今日はそれに「痛い」だとか「足癖悪い!」だとか何も返ってこなくて物足りない
「柿内?」
「っつか、嬉しいことは嬉しいんだよ。マジで。あんたと出れるんだから。あと、みんなあんたがすげぇこと判っただろうし」
「・・・じゃあなんでテンション低い?オレなんかしたかぁ?」
本当はもっと褒めて、喜んでほしくて来たのに、柿内は柚木と目も合わせない
「あんたは何もしてねぇよ」
柿内の言葉に柚木は少しだけ戸惑いながらそっと柿内の手を握る
「だからー・・・キリちゃんに嫉妬しなくていいっつーの」
「判ってる!判ってるけど・・・イヤなもんはイヤ・・・っつーか」
桐井に嫉妬なんて感じなくてイイ。だって桐井とは友達で。友達は皆、柚木の頭を撫でてくる・・・そんなこと言ってしまったら余計に柿内は困るから言えなくて、顔を上げて唇を押し付ける
「これはお前だけだけど?」
「・・・誤魔化しやがって」
「誤魔化してねぇだろ・・・もー・・・ヤキモチ妬き屋だなぁ・・・お前」
「オレだって・・・こんなカッコ悪ぃのイヤだ・・・っつか・・・マジで・・・ムカつく」
柿内は柚木を抱きしめると首筋に優しく唇を落とす。友達にまで嫉妬なんてしたくない。でも、柚木の頭を撫でるのは自分だけがイイ・・・部活では後輩の自分が柚木の頭を軽々しく撫でることもできず、モヤモヤしているのなんてカッコ悪くて知られたくない。でも知ってほしい
「柿内ー?」
「いっつも余裕のあんたもムカつく」
「余裕って・・・」
「オレばっかあんたのこと・・・」
その言葉に柿内の頭を叩く。自分だってちゃんと柿内のことが好きなのに・・・そう思わせてしまうのはなぜか・・・
「オレだって・・・好き・・・っつったじゃん」
「・・・そうだけど・・・」
何故付き合おうと思ったか・・・柿内の真っすぐを知っていたから。自分を見てくれたから・・・認めてくれたから。同じ夢を一緒に見られるから・・・
夢・・・じゃあそれが終わった後は・・・?
ふとそんなことが頭に浮かんで誤魔化すように腹に回されている手に手を重ねた
インターハイ予選の日は近付き、練習にも力が入る。リレーの引き継ぎ練習をするときにリレー泳者順番も話し合う
「アンカーは柿内がイイと思う」
「オレも、それは異論なし・・・それ以外の方が決まらないな・・・」
柿内、栗山、柚木と桐井がプールサイドの日陰で何度も話し合うが、栗山はただアンカーを泳ぐという柿内を睨みひとり「反対ですー」と言うため話が進まない
「栗山、うるさい」
「柿内くんがアンカーとか嫌ですー」
「嫌って・・・勝つために・・・っつか栗山がアンカー泳ぎたいとかそういう・・・?」
「そうじゃなくって!!!」
別に自分がアンカーを泳ぎたいから言っているのではないことを知るとますます栗山が何を言いたいのかが分からない
「アンカー柚木先輩・・・がイイと思うんですけどー」
「は?!」
「・・・あぁ、そうかアンカーなら・・・ギリギリまで体休ませられるのか・・・」
栗山の言葉にいち早く真意を見つけた柿内が納得し頷いた
「柿内くんが気付いたのがムカつくけどそう・・・柚木先輩1500の後だからできるだけ体休ませて・・・っていう・・・」
「ユズは?」
「荷が重い・・・っつか3泳でも大して変わらなくね?」
「柚木さんはアンカーイヤ?」
「・・・同じ組になるか判らないけど・・・秀がアンカーだぞ?多分」
「あぁ、兄弟対決か」
「よし!ユズ!面白いからお前アンカーな!」
「バカ!キリちゃんさー、面白がってるかもだけどオレはヤだって」
桐井が笑いながらホワイトボードに「ユズアンカー」と書くがそれを手で消す柚木
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「ユズアンカーで、よし。栗山、お前トップで泳いで目立って来いよ」
「えー・・・あぁ、でも目立つか・・・いいっすよ」
「んで、オレが2か3・・・柿内が栗山の後でそのまま引き離しにいくかそれとも・・・うーん・・・3泳でオレが一気に抜かれるのもなぁ・・・それよか3泳で柿内が差縮めていって・・・よし。決まり。栗山、オレ、柿内、ユズで」
「キリちゃんがなんで全部決めてんだよ・・・」
「いや、オレも桐井さんのオーダーイイと思いますよ!」
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BL要素ホント薄いな・・・青プ!でも、まだまだこれからなんだよっ!この2人はまだまだこれからっ!!!←本気
はい。9月7日・・・夢の続きを見る処 を開設してから半年です。半年・・・だけどUP話数が多いからなのかまだ半年なのか・・・という気分だけどやっぱり早いな。半年!
ここまでお付き合いくださった皆様ありがとうございます。これからも頑張りますのでよろしくお願いしますー
っていうかカウンターもいつの間にかじゅ・・・10万っ!?ええええ?!うぎゃぁぁぁ!よ、ようこそお越しくださいました・・・ぐらいの気持ちです。本当に感謝でございます
な・・・なんかやった方がイイ?アンケートとか設置したいって前から言ってるけどカップリング調査した結果のSSを書く時間があるかどうかっていう・・・
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comment
コメントありがとうございます♪
お祝いの言葉もホント感謝です。ありがとうございますーーーーっ!!!
毎日UPなんてどうしてできてるのか自分でも不思議w
確かにどのキャラが好きだとか判ると楽しそうですねぇ^^水尾も気になります;
青プ・・・果てしなく長い物語なので(言い過ぎ)これから進展するんですよ!進展っ!きっと(結局不確定)
これからも頑張りますのでよろしくお願いしますー♪
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