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青春はプールの中で3-17 - 09/17 Thu

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
テスト前になると柚木の部屋に集まる柿内と栗山
そこへ帰宅した秀までもが加わって部屋がやたらと狭くて仕方ないが、それもそのはずで。皆、柚木よりも20センチ近く大きい男ばかりなのだ

「お前ら・・・暑苦しいんだけど・・・」
「なんか流ちゃん、いつもより小さく見えちゃうねー」
「秀、泣かされたいか?」

柚木の一言で黙り込んだ秀はできるだけ小さくなって机の上のテキストを見つめる

「ダメだ・・・解ける気がしない!」
「どれ・・・」

栗山が投げ出した数学の教科書を柿内が手にするとため息を吐いて教科書を数ページ戻らせる

「ここのこの公式当て嵌めて、こう解けば簡単だろ・・・こんなの」
「・・・柚木先輩、この人誰?柿内くんってバカなんだよねぇ?ねぇ?」
「理系の成績はそういや去年からよかったか・・・」
「えー!そうなのー?!じゃあ大学も理系行くのー?」

柚木は手を止めて柿内を見る

柿内自身もまだ迷っていること・・・本当は追いかけたい。でも、追いかけたとしてもその後が見えない。興味のない講義を4年間聞いていられるのかも判らないし、その後も見えないから

「まぁ、それはまだ秘密」
「えー!何それー!オレはねー・・・柚木先輩と同じ大学行くー!」
「えええ!栗ちゃんも?!」
「ん?秀もー?」
「兄弟全員で同じ大学行きたいのー。で、学校でご飯食べたりするの。でー、舞ちゃんもうちに来てー・・・柚木家全員揃っちゃうー!みたいなー」
「秀・・・ちゃんと卒業できればお前が入学する前に球兄は卒業だ」
「え・・・あぁ、そうか・・・えー!!!そうかぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

秀が今気付いたかのような声を出し、皆で笑っていたら柚木に「手を止めすぎだ!勉強しろっ!」と怒られた3人はまた黙ってテキストに向かうのだった




「理系・・・行くんだ?」
「あ?・・・まだ悩んでるけどな」

秀がコンビニへ行くのと一緒に帰った栗山を送り出した後、柚木は柿内にそう聞く

「・・・じゃあ・・・」
「とりあえず来年1年待ってて・・・あんたのこと考えてないわけねぇだろ」
「偉そうに・・・」
「オレのコト考えてねぇのあんただからなー」
「はぁ?」
「・・・そりゃ、勉強だからさ・・・別にこんなこと・・・したいわけじゃないけど・・・」

柿内の顔が近付いてキス・・・
そういえば久し振りのキス・・・2人きりにもなかなかなれない最近のコトを思い出して柚木は目を閉じて唇を貪る

「秀・・・帰って来るから」
「ん・・・あと少し・・・」

あと少しと言って離してくれない柚木が可愛くて背中に手を回すとすぐに柿内の背中にも手が回されて膝に乗られる感覚
この状況はまずいと思いながらも柚木の唇が、舌が気持ちよくて言い出せない

「次・・・進みたくねぇ?」
「っ?!」
「テスト終わったら・・・あー、夏休みは毎日部活か・・・でも、その休みのどっかで・・・」

次に進みたくないわけがない・・・もう既に興奮していて今すぐもっともっと相手を求めたい

「とりあえず・・・さぁオレらってキス以外やったことなくね?」
「・・・っつかあんた、オレの触れる?」
「あ?・・・今、触ってやろうか?」

ニヤリと笑った柚木に身の危険を感じて膝から強制的に下ろすと頭を掻く

触りたい
触りたい
触りたい・・・触ってほしい

「なー、オレ、お前のコト好きっつってんじゃん」
「・・・まぁ」
「好きな奴の触りたいと思うの当然だろ?」
「あんた、ホント・・・男らしいっつーか」
「お前たまに女々しい」
「とりあえず・・・テスト勉強・・・でしょ」
「意外とマージメー!」
「秀帰って来た時、進んでなかったらあいつ気ぃ遣う」

柚木は確かに秀は気にしそうだと思って教科書を開く。兄の球だったらきっとニヤニヤしながら「ナニしてたのぉ?」と言ってくるのが想像できるけれど、秀はきっと今も気を遣ってコンビニに行くと言って栗山と出て行ったのだ・・・進んでなかったらきっと少し戸惑いながら何か理由を付けて出て行くに違いない





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ダメな長男、世話焼き次男、空気を読むのに長けた三男、甘え上手な長女・・・な柚木家です。

柚木兄弟は動かしやすくて楽しいからもっと出番増やしたいなぁ・・・と思いつつ兄弟がただいちゃいちゃしてるだけの話になるからなかなか・・・なかなかw
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