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運命だとか恋だとか7 - 10/01 Thu

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実家には研究所の話をしたら夏休みだから好きにしなさいよ。と言われた。ここでの暮らしは不自由しない。ただ、この研究所から自由に出られないだけ
もっと病室のような部屋かと思ったのに不自由ないように色々なものが揃えられていたし、食事も好きなものを選べたし・・・

テレビを点けると昼のワイドショー。普段見ることのない芸能ニュースを見ながらクッキング情報を見て今日は和食が食べたいな・・・などと考えている時にドアを叩く音がした

トントントン

「?」

まだ投薬の時間には早いし、途中データかモニターの設置かとドアを開ける

「!」

にこりと笑っていつも見ている温室の花を一輪手にしているタイチの姿

「はーい!ご機嫌いかがー?」
「どうしたんですか?」
「んー?様子見ー。こないだオレやりすぎちゃって担当外されちゃったからー。ヨージとは上手くいってるー?」
「・・・コウジさんですよね・・・」

タイチは「そうだっけ?」と言いながら勝手に部屋へと入ってくる。ここでタイチと・・・そう考えるだけで心臓が痛い。初めてが衝撃すぎたのだと無理矢理思い込み、頭を小さく振ると勝手にソファに座ってお茶を飲んでいるタイチを見て思わず笑う

「なーに勝手に飲んでるんですか?」
「あー、ツカサちゃんのー?ごめんごめーん」
「オレの部屋だからオレのに決まってるでしょ」
「だよねー」

軽い男
でも・・・惹かれる

自分とはタイプが違うし、きっと学校で出逢っていたら近づきたくないタイプだとも思うのに惹かれる・・・押さえつけているハズのものが疼く・・・意味が分からない

「ツカサちゃんっていくつー?」
「21です」
「おお!若いねー!5個下かぁ」
「意外と若いんですね」
「意外ってー!!!若者は厳しーいっ!」
「あ、そうじゃなくって・・・ムツキ博士と同級生って聞いたので・・・」

タイチは「あー」と呟いて「博士だもんなーあいつ」と納得する
飛び級で進学し、博士号を取った天才。Ω性なのにずば抜けた頭脳は新聞や週刊誌を賑わしたものだ
動物扱いでちゃんとした教育を受けさせてもらえなかった時代とは変わり、今は抑制剤さえあればきちんとした教育が受けられ、ムツキのように成功するΩも少なくない

「よくねー!オレとムツキは性が逆なんじゃね?とか言われるー」
「いや、Ωには見えませんけど」
「あっはー!やっぱβ?!それが1番正解ー!オレは後発αだから余計にねー。しかも去勢されてっしー!」

タイチが笑う度に胸が苦しくなる。運命だと頭の奥で繰り返される。しかし、そんなはずはないのだ。タイチの運命はムツキ。それが判っているのだから自分の運命の番は別の誰か・・・判っているのに、判っているのに頭が狂ったように「運命!孕みたい!番になりたい!」と繰り返し、乗っ取られそうになる

「・・・ツカサちゃん?顔色悪くなってきたけど大丈夫?」
「っ・・・大丈夫・・・」
「ええ!大丈夫じゃないっ!え?!ヒート治ったんだよね?!何?!えええ?!」

息が荒くなって香るフェロモン。タイチの触れた場所が熱くて手が痺れる

「薬は?!部屋にもあるよね?!」

慌てるタイチに引き出しを指すと体を抱えて蹲る

「あった・・・飲んで・・・」

タイチの掌に出された錠剤を掴もうとするのに震えて上手く取れない
そんな状態に気付いてタイチは口に含むと直接流し込んでくれる

キス・・・初めてだ・・・

そんなことを頭の奥で考えながら薬が効くのを待つ

「ツカサちゃん・・・ごめんね。人呼んであげたいけどオレ、ツカサちゃんに会っちゃいけなくて・・・」

タイチがまた怒られて会えなくなる・・・そう思うと耐えなくてはとまだ理性の残った頭で何度も頷く

「データ狂っちゃうからオレが何かしてあげることもできなくて・・・そうだ、ヨージ呼ぼうか?!あいつなら許可もらってツカサちゃん治められるし!」
「ヤダ・・・要らないっ」
「でも・・・クソッ!なんで効かないの?!」

効いてきてもいい時間なのに治まる気配のないツカサの状態に何もできない自分がもどかしくて部屋をウロウロとする

「タイチさんっ・・・」
「うん?」
「抱きしめてもらうくらいならっ・・・いいですか?」
「え?」
「すいませんっ・・・でもっ・・・落ち着くからっ」

タイチはすぐにツカサを抱きしめる
タイチの心音が落ち着く気がする。いっそのことこのまま首筋に噛み付いてほしい・・・番になりたい・・・






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こんにちは10月!
こないだ、キッチンを片付けてたらですねぇ・・・ストックに買っておいたらしい調味料で期限切れにも程があるだろwwwってやつを発掘しました。しかし、調味料。いけそうだな・・・大丈夫かな・・・どうしようかな・・・捨てるのもったいないな・・・とまだ捨てきれてないダメな水尾です。そのうちきっと捨てるか何かします。えぇ。えぇ・・・
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