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運命だとか恋だとか12 - 10/06 Tue

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ムツキは男性性Ωのカンナと女性性αのヤヨイの間に産まれた、男性性Ωの産んだ子ども
この2人の間にはヤヨイが先に産んだサトルがいて、サトルがαと診断されてからはヤヨイはサトルへの愛を一層強くした

そのうち、ムツキがΩだと診断されるとカンナを罵る毎日が始まる。カンナがダメな人間だからΩが産まれたのだと罵られ、何故αを産めなかったのかと責められた。苦痛ではあったが、αに逆らえないΩのカンナは耐えるしかない

「泣かないで。ごめんなさい。αじゃなくてごめんなさい」

カンナが泣くとムツキが泣いて謝るからカンナはそのうち泣くのをやめて我が子のために強くなる決意をする。元々カンナは医師として、研究者として優れた才能をもっていて、優れたΩだということでヤヨイの目に留まった。ヤヨイも医療の第一線で活躍する医師で優れた番が欲しいと思って番契約をした仲

カンナは優れた人間でいればヤヨイもそのうち見直してくれると信じて仕事に育児に全てやりこなし、ムツキも父から受ける教育が幸せだったし、愛を感じヤヨイからの愛がなくても平気だった

しかし、その幸せは突然壊される

「番、解除しましょ。運命の相手が現れたの。さよなら」
「え?」

突然の番解除の言葉。カンナは拒否したが、番解除はαが一方的にできるもの。番を失ったΩは・・・

行きようのない発情期の責め苦が訪れる

ヤヨイに治めてもらっていたヒート現象が治めてもらえない
誰彼構わず誘い、性を放たれ、まるで物のように扱われ・・・

ボロボロになったカンナは自分の、研究者として、医師としての知識を総動員させてある暴挙に出る


Ωの去勢

実験なんてまだしたことがない。机上の理論。空想。しかし、それ以外にはないと自らメスを握る

カンナの考えはこうだった

Ωの子宮を取り払う

これにはリスクが大きすぎる。発情期にしか姿を見せないΩの子宮。これを取るということは発情期に体にメスを入れるのだ

そして、同時に快楽物質が大量に湧き出るこの発情期には麻酔が効かない
助手をフェロモンで誘惑するから使えない

発情期の体に自分でメスを入れ、処置する・・・そんなデタラメなオペ

友人のΩを1人、立会人として輸液の送り方など最低限のことを教え、カンナは1人オペを開始し、子宮を取り払った


残されたのは空虚な体。成功か失敗かと問われれば成功だろう。実際、カンナは発情期がなくなり、β性となんら変わらぬ体になったのだから。しかし、番に捨てられたという心の傷は大きく、数ヶ月に1度パニックを起こしては周りの者に助けられている




「ムツキ・・・」
「ほら!早く!」
「ムツキっ!!!」

タイチの耳にツカサの叫び声が響いてツカサを見ることすらできない。叫び声に嬌声が混じっているのは聞こえないふりをする
ツカサと番になりたいと思ったのに・・・叶わないのだと思うと血が出るまで唇を噛む

「なんでだ!ムツキっ!!!!」
「運命には敵わないから」
「っ!!!運命を拒否したのはお前だろっ!!!!」
「・・・あぁ、まだ気付いてないんだ・・・お前のαは戻りつつあるよ・・・判らない?」

そんな話じゃないはずで。ムツキの言葉が理解できなくて拘束具が外れなくて、フェロモンで頭が回らなくて・・・

フェロモン・・・で頭が回らない・・・?

そう気付いたタイチの顔を見てまたムツキは意地の悪い顔で笑う

「気付いた?」
「・・・なんでオレがフェロモンでこんな・・・」
「運命には抗えないってことなんだろうな・・・医療でも薬でも止められないのが運命」
「運命ってなんだよ!!!!!」

一層、ツカサの叫び声が強くなったことにタイチはツカサを見る。首筋を噛まれそうになるのを必死に抵抗し、拒否している姿。しかし、αの力に叶わぬΩのツカサが強制的に番にされるのも時間の問題だろう・・・

「ツカサぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

タイチの声が部屋に響き、その直後大きな音が部屋に響き、その音はαが身の危険を察知し、動きを止める程の大きな音だった






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あと2回・・・お付き合いください。つれキミ売れ僕行きたいなぁ・・・間に合わないかなぁ・・・どうかなぁ・・・
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