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つれないキミと売れてる僕6-6 - 10/14 Wed

trackback (-) | comment (0) | つれないキミと売れてる僕
同窓会後、変化があったのは里見。仕事はもちろん今までと変わらないが、ちょくちょく夜、家を出て行く

別に、夜出て行くのは里見の勝手だったし、それは須野も別に気にすることでもない・・・ただ・・・

「・・・また・・・だ」

里見の脱ぎ捨てられた洋服から女性ものの香水の香り・・・
女性のいる飲み屋へ行けば移り香ぐらいあるのだろうと最初は諦めていたが、いつも同じ香りで、いつも同じ女性といるのだと判ると苦しくなる

「・・・里見・・・」
「あ?」
「あの・・・最近、よく夜出掛けるけど・・・吉田さんと?」
「いや?」
「・・・えっと」
「恭子ん所」
「え?」

里見の口からあっさりと元カノの名前が出て須野は目を見開く

「あいつもさー、オレや葛西と同じくらいの成績してたくせに見事にオレら高校の先生たちの期待を裏切ったなー・・・恭子、今何してるか知ってるか?」
「知らない・・・」
「あいつさぁ」
「やめて!」
「え?」

須野の大きな声に里見は口を開けたまま須野を見つめる

「・・・須野?」
「ごめ・・・でも、里見の元カノの話・・・別に聞きたくないっていうか・・・」
「あぁ・・・そう」

そしてそのまま静かな、居心地の悪いような空気が2人の間に流れる

「おやすみ・・・」
「んー・・・」

いつもと同じおやすみの会話をした後、自室へ戻った須野は頭を抱えてしゃがみ込む

妬かない

妬かない

妬かない

同窓会へ行く前、元カノに嫉妬しない、妬かないと言った。でも、頻繁に元カノと会うこの今の状況は予想した状況とは違う・・・嫉妬する。妬いてしまう・・・でも、里見にはそれが伝わらない・・・






「なぁ、須野ちゃん次いつオフか聞いてるー?」
「知らねー」
「でっすっよっねぇぇぇぇ!あー、やっぱり山口さんに聞くか・・・ほら、言ったじゃん?獣のDVD特典映像」
「本気なのかよ」
「いつだって本気ですよ!葛西くんはっ!」
「めんどくせぇー・・・」

里見の言葉に笑いながら葛西は里見を見つめる

めんどくさいと言いながらきっとつきあってくれる。同窓会だって、確かに裏から手を回して里見の憧れの桂城から同窓会の話をしてもらったけれど、本当に行きたくなければ断ればよかったのだ

「光、ありがとね」
「あぁ?」
「同窓会、紀本からもお礼の電話あったんだー・・・光や須野ちゃんが来てくれたからいつも以上に盛り上がったって・・・でも、できたら二次会とかも参加してほしかったなぁ・・・だってー次は二次会まで行こうねぇー」
「オレが二次会連れていかれたらお前らと別行動になんぞ・・・オレ、どうせ連れていかれるメンバー女ばっかだし」
「・・・そんなことオレがさせないっ!絶対阻止するんだからぁ!!!」

里見が笑って煙草を咥えると葛西は思い出したように「あ」と叫ぶ

「そういえば、恭子と会ってるって?」
「どっから聞くんだよそれ・・・」
「いや、紀本からだけど・・・」
「あぁ、そうか・・・言っておくけど恭子と別に何もねぇぞ?」
「うん。判ってる」

咥えた煙草に火を点けると紫煙を吐き出した里見の頭を軽く叩く

「でも、須野ちゃんにはちゃんと言えよ?」
「・・・あー・・・こないだ言おうとしたら遮られた」
「え?」
「元カノの話聞きたくねぇって・・・」
「うっわー!それ疑われてるっ!確実に疑われてるーーーっ!次こそ監禁ーっ!光監禁事件っ!」
「・・・洒落になんねぇな・・・」

いつもの冗談・・・でも、それはいつか事実になる・・・そんな気は里見もしていた。信じてもらえないのは全部今までの自分の行いのせいだから・・・





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