つれないキミと売れてる僕6-10 - 10/18 Sun
扉はもう自由に開く
閉じ込めようと思った美しい獣は飼いならすことなんてできないのだと知った
「ひっかりちゃーんっ光っ光っひーかーりぃぃぃぃっ!」
「・・・うっせぇ」
「なぁなぁ、明日須野ちゃんオフなんだって?日常風景撮ってもいいー?」
須野が明日オフかどうかなんてそんなことも聞いていない。閉じ込められたのは数日間。あれからしばらく経つのに閉じ込められた里見よりも閉じ込めた須野のほうがダメージが大きいようで、忙しいことも重なって会話らしい会話も恋人らしい行動もどこにもない・・・
「撮影・・・なぁ・・・」
「そーそー!」
「・・・ちょっと出てくる・・・」
「え?!突然何!オレといるのそんなにイヤなの?!っつかマジで出て行くんか!どこ!どこ行くの?!」
葛西が慌てて聞くのも無視して上着を抱えて部屋を出る
「・・・っつか・・・鍵掛けてねぇのに出てったっつーことはオレ、こっから出られないんじゃねぇの?」
開いた部屋に閉じ込められた葛西の叫び声がマンションの最上階に響いたが、それを聞いたものは誰もいない
須野が部屋に戻ると葛西が出てきて「やっと帰れる・・・」と疲れた顔で出て行ったことに呆然とする。用事がなければ出て行かない・・・その言葉を信じていたのに深夜になっても戻らない用事・・・それはいったい何なのか・・・不安で不安で胸が潰れそうになる・・・
別れ・・・たくはない・・・
以前、別れを決意した時、もうあんな思いは嫌だと思った。須野が里見を好きじゃなくなることは不可能なのがはっきり判ったこと・・・でも・・・それならば・・・
里見と付き合う前、学生時代や社会人になってからも里見にはたくさんの彼女がいて、あの時は嫉妬はしたけれど自分は好きでいられるだけでいいと思い込めた。だから・・・あの時と同じように・・・
自分もその他大勢の一員になれば・・・
鍵が開く音がして顔を上げた須野は「お、おかえり」と言う里見を見て微笑む
「おかえりって・・・里見でしょ」
今帰って来たのは里見なのだから・・・と須野も「おかえり」と言ってそっと抱きしめる
ふわりと香る香水の匂いはあの時と同じ香り・・・
「里見・・・あの、明日・・・オフなんだけど」
「んー?あぁ、やりたい?」
「・・・」
返事の代わりに里見を抱きしめてキスをする
甘い香水の香りが鼻につく・・・こんな香りよりも里見の香りが嗅ぎたいのに
「ダメ・・・やっぱりダメ・・・」
「あ?」
「僕、里見が僕以外の人に触れられるのダメ。無理・・・もう誰にも触ってほしくないっ」
いつもよりも感情を込めた声に少しだけ驚いた里見の顔
「おう・・・」
「僕、里見といられればその他大勢の中のひとりになってもイイってさっきまで思って覚悟したのにっ・・・ムリ・・・ムリ・・・里見が。全部・・・里見全部欲しいっ」
「・・・?」
抱き締められていた体を急に離されて腕を掴まれてバスルームへと移動させられる
服を脱ぐ暇もなくかけられたシャワーに里見は「バカ」と抵抗したが、頭からシャワーを掛けられて無理矢理黙らされる
携帯や財布の入った上着を帰ってすぐに脱いで正解だったな・・・なんてどうでもいいことをぼんやりと考えながら濡れて張り付いたデニムのボタンを外される
「須野ー、切羽詰まってんのはいいけど、何?お前、あと片付けすんの大変じゃね?」
「里見・・・後ろだけで達ったことなかったよね・・・」
「・・・は?」
いつもよりも早急に後孔へと触れる須野の指は撫でるようにしてそこを擦り上げてくる
そこに快感が生じるだなんて知らなかったこと。けれど、須野に熱を与えられて優しく内部から押し上げられてそこが感じる場所なのだと頭に刷り込まれた今は期待するかのように自分の意志とは別にひくついて指を引きこもうとしてしまう
「すごい・・・吸い付いてくる・・・」
「ちょ・・・はぁ?お前・・・恥ずかしいコト言うな」
「里見、前よりもずっと感じるようになったよね・・・」
ゆっくりと、でも、確実に中へと侵入してくる指にぞわぞわと寒気に近い快感を感じながら須野の指を受け入れていく
「!・・・っ」
「うん・・・ここだよね・・・里見の気持ちいいところ」
前立腺を押し上げてくる指は少しずつ増やされ、何度も何度もしつこく、執拗にそこを押し上げ、捏ねてくる。その度に漏れる声や透明な先走りに顔を赤くしながら里見は何度も抵抗する
恥ずかしい・・・簡単に言えばそう
そこにはプライドだとか男としての威厳だとかそんなよくわからない感情なども交じってはいたが、漏れ出す甘い自分の嬌声に脳までが酔い始めて浴槽のヘリを掴むと腰を少し突き出して須野を挑発する
「も、イイだろっ・・・突っ込めって」
「前、触らないで達けたら・・・ね」
「あ?ふざけんなっ・・・」
「でも、達けそうだよ?もう少しで・・・」
チラリと須野の下肢に視線を移すと窮屈そうに形を変えたパンツに手を延ばす
「強がってんなっつーの・・・てめぇだってこれ、限界じゃねぇのかよ」
「うん・・・そうだね・・・でも、今はこっちに夢中だから」
「なっ・・・」
「後ろだけで達けて、後ろでしか達けなくなったら・・・さ・・・」
「僕以外の所・・・女の子の所・・・行けなくなるんじゃないかな・・・って」

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閉じ込めようと思った美しい獣は飼いならすことなんてできないのだと知った
「ひっかりちゃーんっ光っ光っひーかーりぃぃぃぃっ!」
「・・・うっせぇ」
「なぁなぁ、明日須野ちゃんオフなんだって?日常風景撮ってもいいー?」
須野が明日オフかどうかなんてそんなことも聞いていない。閉じ込められたのは数日間。あれからしばらく経つのに閉じ込められた里見よりも閉じ込めた須野のほうがダメージが大きいようで、忙しいことも重なって会話らしい会話も恋人らしい行動もどこにもない・・・
「撮影・・・なぁ・・・」
「そーそー!」
「・・・ちょっと出てくる・・・」
「え?!突然何!オレといるのそんなにイヤなの?!っつかマジで出て行くんか!どこ!どこ行くの?!」
葛西が慌てて聞くのも無視して上着を抱えて部屋を出る
「・・・っつか・・・鍵掛けてねぇのに出てったっつーことはオレ、こっから出られないんじゃねぇの?」
開いた部屋に閉じ込められた葛西の叫び声がマンションの最上階に響いたが、それを聞いたものは誰もいない
須野が部屋に戻ると葛西が出てきて「やっと帰れる・・・」と疲れた顔で出て行ったことに呆然とする。用事がなければ出て行かない・・・その言葉を信じていたのに深夜になっても戻らない用事・・・それはいったい何なのか・・・不安で不安で胸が潰れそうになる・・・
別れ・・・たくはない・・・
以前、別れを決意した時、もうあんな思いは嫌だと思った。須野が里見を好きじゃなくなることは不可能なのがはっきり判ったこと・・・でも・・・それならば・・・
里見と付き合う前、学生時代や社会人になってからも里見にはたくさんの彼女がいて、あの時は嫉妬はしたけれど自分は好きでいられるだけでいいと思い込めた。だから・・・あの時と同じように・・・
自分もその他大勢の一員になれば・・・
鍵が開く音がして顔を上げた須野は「お、おかえり」と言う里見を見て微笑む
「おかえりって・・・里見でしょ」
今帰って来たのは里見なのだから・・・と須野も「おかえり」と言ってそっと抱きしめる
ふわりと香る香水の匂いはあの時と同じ香り・・・
「里見・・・あの、明日・・・オフなんだけど」
「んー?あぁ、やりたい?」
「・・・」
返事の代わりに里見を抱きしめてキスをする
甘い香水の香りが鼻につく・・・こんな香りよりも里見の香りが嗅ぎたいのに
「ダメ・・・やっぱりダメ・・・」
「あ?」
「僕、里見が僕以外の人に触れられるのダメ。無理・・・もう誰にも触ってほしくないっ」
いつもよりも感情を込めた声に少しだけ驚いた里見の顔
「おう・・・」
「僕、里見といられればその他大勢の中のひとりになってもイイってさっきまで思って覚悟したのにっ・・・ムリ・・・ムリ・・・里見が。全部・・・里見全部欲しいっ」
「・・・?」
抱き締められていた体を急に離されて腕を掴まれてバスルームへと移動させられる
服を脱ぐ暇もなくかけられたシャワーに里見は「バカ」と抵抗したが、頭からシャワーを掛けられて無理矢理黙らされる
携帯や財布の入った上着を帰ってすぐに脱いで正解だったな・・・なんてどうでもいいことをぼんやりと考えながら濡れて張り付いたデニムのボタンを外される
「須野ー、切羽詰まってんのはいいけど、何?お前、あと片付けすんの大変じゃね?」
「里見・・・後ろだけで達ったことなかったよね・・・」
「・・・は?」
いつもよりも早急に後孔へと触れる須野の指は撫でるようにしてそこを擦り上げてくる
そこに快感が生じるだなんて知らなかったこと。けれど、須野に熱を与えられて優しく内部から押し上げられてそこが感じる場所なのだと頭に刷り込まれた今は期待するかのように自分の意志とは別にひくついて指を引きこもうとしてしまう
「すごい・・・吸い付いてくる・・・」
「ちょ・・・はぁ?お前・・・恥ずかしいコト言うな」
「里見、前よりもずっと感じるようになったよね・・・」
ゆっくりと、でも、確実に中へと侵入してくる指にぞわぞわと寒気に近い快感を感じながら須野の指を受け入れていく
「!・・・っ」
「うん・・・ここだよね・・・里見の気持ちいいところ」
前立腺を押し上げてくる指は少しずつ増やされ、何度も何度もしつこく、執拗にそこを押し上げ、捏ねてくる。その度に漏れる声や透明な先走りに顔を赤くしながら里見は何度も抵抗する
恥ずかしい・・・簡単に言えばそう
そこにはプライドだとか男としての威厳だとかそんなよくわからない感情なども交じってはいたが、漏れ出す甘い自分の嬌声に脳までが酔い始めて浴槽のヘリを掴むと腰を少し突き出して須野を挑発する
「も、イイだろっ・・・突っ込めって」
「前、触らないで達けたら・・・ね」
「あ?ふざけんなっ・・・」
「でも、達けそうだよ?もう少しで・・・」
チラリと須野の下肢に視線を移すと窮屈そうに形を変えたパンツに手を延ばす
「強がってんなっつーの・・・てめぇだってこれ、限界じゃねぇのかよ」
「うん・・・そうだね・・・でも、今はこっちに夢中だから」
「なっ・・・」
「後ろだけで達けて、後ろでしか達けなくなったら・・・さ・・・」
「僕以外の所・・・女の子の所・・・行けなくなるんじゃないかな・・・って」

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最後のセリフは須野の精一杯の怖い声で脳内変換お願いしまふ
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