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秘密の園8 - 10/30 Fri

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西園・園田 side



それから何が変わったか・・・特に変わることのない2人の関係
ただ、たまにやる宅飲みで記憶を失わなくなったこと。飲む量が少なくなったこと。その代わりに何度も何度も情事を重ねたこと・・・友達の関係にそれが加わっただけ

「ソノー、今日バイト何時までー?」
「今日は10時には帰ってくる」
「んじゃー、その後行ってもいーい?」

園田は「まぁ、いいけど」と頷くと前回ヤったのいつだっけ・・・と頭を回転させる
バイトの休みが合うのはそんなに頻繁じゃない
飲むときは夕方からずっと飲みたかったから休みじゃないとなかなか会えなかったけれど、飲みよりもセックスがメインだったら時間が多少なくてもなんとか会えるんだと初めて気付く




「おー!ソノお疲れー!」

玄関前でビール片手に手を上げた西園を見てため息を吐きながら鍵を開ける

「ひとりで飲んでたのかよ」
「んー・・・うん」

いつもと少し違う気がした・・・

「ソノー・・・」
「いや、待て。オレ汗かいてるから!」

後ろから甘えながら抱きついてきた西園を押し退けると力を入れてなかったはずなのに壁にぶつかった西園がそのまましゃがみ込んで慌てて園田もしゃがんで「大丈夫か?」と聞く

「・・・ソノ、どっちかに彼女できるまで・・・っつったよな」

下を向いたままの西園の言葉に伸ばしかけた手を止める

「・・・彼女できた?」
「・・・」

園田は笑って「おめでとう」と言って立ち上がって冷蔵庫を開ける

「祝杯あげようか。これでお前も男の固い体抱かなくてもイイんだってー」
「ソノは・・・イイんだな?」
「は?」
「ソノはやっぱりオレのこと好きになれないってこと?」
「や・・・何言ってんの?お前」

顔を上げて園田を睨みつけて手の中の缶酎ハイを奪い取ると床に無理矢理押さえつける

「いや、だから!はぁ?!」
「付き合ってるっぽいことは何もしなかったけどっ!オレは楽しかった!記憶失くすまで飲むこともなかったけどその分気持ちいいことできたし!ちゃんと判った状態ならソノと裸で目ぇ覚めるの全然怖くもなかったしっ!でも!オレだけ?」

汗ばんだ体に触れられてビクりと体を強張らせる
チノパンと下着を一緒に剥ぎ取られて抵抗する。彼女ができた・・・という話じゃなかったのか・・・最後だからやらせろ的なやつなのか・・・と思いながら手で止めて「シャワー・・・」と呟くと顔を上げた西園の顔が見える

「・・・何つー顔してんの・・・ニシ」
「オレ、昨日バイト先の子に告られた」
「うん。だからおめでとうって」
「断ったのっ!!!!」

顔を赤くして困ったような顔をして見つめてくる西園に口を開けたままなんて言っていいのかわからなくてただ、園田は愛犬と同じような髪をくしゃりと撫でた

「タイプじゃなかった?」
「すっげぇタイプっ!おっぱいも大きくて可愛くて・・・なのになんかソノがチラついてんの!その可愛い子よりソノがイイってどんなんだよっ!って昨日寝ないで考えたっ!そしたら・・・そしたらっ・・・もう判んないけどこれ、好きなんじゃね?・・・みたいなっ・・・」
「・・・好き・・・?」
「元はエッチしてるときのソノがエロいなーとか思ってたけどそのうち普通の時もやたらと見るようになってきてオレが凹んでるときにさっきみたく頭撫でたりっ、メシ食ってるときの箸の使い方がキレイだとか!耳の形がキレイだとか!もー全部可愛くてキレイでカッコよく思えるようになってきちゃったのっ!オレ、バカなのにすっごい優しかったりするし・・・好きになっちゃったのっ!でもソノはどっちかに彼女ができるまでとか言ってたし、ソノが彼女作っちゃったらもう終わりになるんだって思ったら悲しくなった!別れたくないっ!」

一気に捲し立てた西園に戸惑いながら「そうか・・・」と悩む
付き合ってはいたけれど、好きかどうか聞かれたらやっぱり判らないまま。だからといって彼女を作ろうとも最近思ってなかったし、正直、西園にキレイだとか可愛いだとか、カッコいいだとか言われてもいまいちピンとは来てないけれど悪い気もしていないのは事実

「別れなきゃいいけど・・・?」
「え?」
「いや、まぁ、別にオレお前のコト好きとか判んないけど、オレが好きになるように頑張れば?」
「あ、そっか・・・」
「うん・・・まぁ、今、オレ何言った?って感じに動揺はしてるけど・・・」
「・・・じゃあ・・・」

コホンとひとつ咳払いをした西園はまっすぐに園田を見つめると手を握る

「ソノが好き。これからも付き合って」
「・・・だからっ・・・今までも付き合ってただろ・・・」
「うん。でも、もっと会ってもイイなってオレ、今日気付いた!付き合ってるからバイト終わってからここに来て無駄にソノに抱きついて甘えるのもイイんだなって」

西園が園田を抱きしめると愛犬、ミルキーによく似た髪がふわりと頬を撫でる。つい、その髪をくしゃくしゃと撫でると整髪料の香りがするその髪に口づけをする




「・・・でー、最大の疑問はあれだよなー」
「あぁ、それさー、考えたけどソノのせいじゃない?」
「あ?」
「ほら、ソノって心理学取ってたじゃん?んで前、催眠術がどうのって講義になったとか言ってなかった?」
「・・・あー・・・そっか・・・っつか催眠術ってマジであるってこと?!その間の記憶消すって催眠術?!え!オレこの後の就職先とか色々考え直した方が良さそう?!おい、ニシ!オレ、真剣に話してるんだけど!!!!」

吹き出した西園はお腹を抱えながら園田を見つめる

「ソノってバカ!すっげぇバカー!」
「いや、それバカなニシに言われたくないからな?!おい!ニシ!」

2人はまだ築き始めたばかり・・・出会いは出逢いの思い出になって、同じ愛称の『ゾノ』を抱えながら秘密の関係を築き始めたばかり



秘密の園 おしまいおしまい




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秘密の園 完了でございます

なんていうかー・・・このタイトルは・・・

「ひみつのゾノ」って読みます(今更!)

単発では結構水尾が書かないタイプの男の子たちを登場させてるつもりだけれど、やっぱり水尾って強気受でヘタレ攻があってる気がするなぁ・・・と。自由に動いてくれるのがヘタレ攻さんたちなのですーーーー(あと、ヘタレを虐める文章書いてるのが楽しくて仕方ない変態水尾)

明日からは・・・多分、いや!頑張って青プです!(えぇ。まだ完成してないですとも)
どんどんヘタレていく(気がする)柿内と水泳命の柚木がどこまで進展できるかなぁーっ^^


いつも拍手やポチありがとうございます。これからも精進いたしますー
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