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青春はプールの中で4-9 - 11/08 Sun

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
「んで、何が欲しいって?」

柿内を見上げながらそう聞く柚木に顔を赤くした柿内が口を開いてまた耳元に口を近付ける

「あんた・・・柚木さんが欲しい」
「・・・お・・・前・・・それ、ダメだろ」

顔を赤くした柿内につられて柚木まで顔を赤くしながら柿内の額を叩いて少しだけ距離をとる
求められるのは別に嫌じゃない。ダメじゃない。でも、約束したことだから、それを今更破るのも今まで我慢してきた意味がない気がして・・・

「・・・柚木さんに触りたい」
「っ・・・ずりぃ・・・それ」
「うん・・・ズルいの判ってるし、ダメって言ってほしい・・・」

柿内の言葉とは真逆な昂ぶりを背中に押し付けられて柚木はため息を吐く

「ダメ・・・」
「・・・ん・・・」

そっと柚木の体を離した柿内の腕を掴んで唇を押し付ける

「悪いな・・・これで我慢しといて・・・今日はみんないるし、っつか、『それ』はちゃんとそのうちやるって決まってんだろ・・・だから、その選択はナシ」
「・・・オレのこと殴って。蹴ってもイイ・・・」
「あ?え?お前あれだっけ?マゾ的な・・・」
「違っげぇよっ!今すぐ誰もいないオレん家連れ帰ってなら大丈夫かとか考えたオレを萎えさせろっつってんの」
「必死!!!必死すぎるのに何その自制心の強さっ!!!」
「ダメだ・・・もー、頭沸騰しそ・・・やばいから今日、もう帰る」

顔を赤くしたまま立ち上がった柿内の手を握る

「じゃあお前ん家行ってやるか?」
「バッ!!!!・・・ねぇよっ!バカ!来んなっ!」

柚木に握られた手を振り払うとジャケットを手に掴んで部屋を出て行ったのを追いかける



「お邪魔しました。今日は呼んでもらってありがとうございました」
「え?帰るの?カッキー帰るのー?」
「今からクリスマス恒例のカラオケやるけど・・・?柿内くんたちどうするかなぁーって今丁度話してたところなんだー」
「か、帰ります」

頭を下げて玄関へ向かう途中、後ろから球に襟元を掴まれる

「流ちゃんと仲直りしたんだろ?」
「したけど・・・」
「流ちゃんと2人きりにさせてやるってみんな空気読んでんだけど?」
「いや、マジそれムリ・・・」

そういえば、『アレ』を送ったのに未だに何も進展してないとこの間、球も聞いてはいた。何ともなくてよかった。だとか、弟に魅力がないからなのかだとか兄としては複雑な気持ちを持ったまま軽く掴んだままの柿内の腕を背中で拘束する

「ねぇ、たけちゃんも聞きたいよね?可愛い後輩がカッキーとどうなってるのかってー」
「まぁ、柿内と可愛いユズがどうにかとかあんまり考えたくはないけれど」

腕を拘束されて身動きが取れないことに暴れるけれど、体格の違いからかビクともしない力に諦めてなんとか体を曲げてさっきの熱の残りを隠そうとする

「・・・カッキー、もしかして勃ってんの?」
「うるっ!!!さいっ!!!!」
「なぁー、兄貴ー、離してやってよ・・・柿内イジメんなって」

階段からその様子を見ていた柚木が口を開くと球は柿内の体を解放する

「柿内ー」
「なんだよっ!」
「ホントに帰りたいのー?」
「っ・・・帰っ・・・る・・・」

柚木が「強情だな」と笑うと手を振る

「またなー」

あの時、帰らなければ・・・あの時、もっと強気でいれば・・・そうあとから後悔するのはいつものことで。判っていたし、覚悟していた。でも、独りきりの帰り道・・・自分の不甲斐なさを反省し、大きくため息を吐いたのだった






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さすが柿内です。枯れてるんじゃないかっつー程の自制心wwww
進展しないのは柿内が最後のひと押しが足りないせいです
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