青春はプールの中で5-8 - 11/25 Wed
「あー、柚木さん、シーツ変えるからちょっと起きれる?」
「あ?」
少し微睡んでいた時、耳元で優しく言われ目を開ける
「や、やっぱ少し汚したっつーか・・・球さんの部屋だし」
「あぁ・・・」
体を起こしたらいつもよりも重い腰に動きが緩慢になる
「あぁ、やっぱいい。はい。抱っこ」
ふわりと浮いた体は柿内の腕に抱えられていて、同じ男なのに全く違う体に嫉妬する
「クソむかつく」
「んー?あー・・・ムリさせて悪ぃ」
「そーじゃねぇよ・・・」
体が思うように動かない文句だと思われて床に座らせられると手際よくシーツを替えていく柿内
「コインランドリー行ってくる」
「・・・おう」
「寝てて」
「・・・んー・・・オレも行く」
「あ?」
下着を履くとTシャツを被る
「いや、前こっちいた時にコインランドリーとかの場所も判ってっけど・・・」
「んー、まぁなー」
腰はだるいし、足も上手く動かない。でも、動けないわけじゃなかった
「どっか・・・痛いところとかねぇ?」
「オレをなめんなよー?っつか、まぁ、オレの日頃の訓練がよかったんじゃね?やーっとオレの開発も報われたなー」
「な・・・ホント、ホントヤダ。あんたのそーいうところ恥ずかしいっつかデリカシーなくてヤダ」
柿内はため息を吐いて丸めたシーツを適当な袋に詰め込んでついでに自分の着てきた洋服も突っ込んだ
「なー、ついでにコンビニ寄ってアイス食いたい」
「んー、好きにして」
「なー、怒ったのかー?なー!なぁなぁー」
「違ぇよ!!!・・・想像しちゃったんだよ!バカ!」
「足りないってかー?シーツ洗う前にもう一回ヌくかー?」
「だからっ!!!!」
大きな口を開けた柿内の唇を塞ぐと笑って「今日はさすがにムリ」と笑った
「なー、友達とか・・・遊んだりすんの?っつか大学生って何して遊ぶわけ?」
「んー?あぁ、メシ食ってたまにどっか行ったり?」
「あんまり変わんねぇのなー・・・」
「変わるわけないだろー」
笑ってアイスを食べる柚木の横顔を見つめる
少し大人びた気がして置いて行かれたような気持ちになる
「あー、今1番仲良いやつがなー・・・変なやつなんだよ。イケメンなのに残念っつか・・・手が掛かる」
「手が掛かるやつ好きだな」
「おー、お前も手が掛かるしなぁ?」
頭を突かれて柚木は「ヒヒヒ」と笑うとゴミ箱へアイスの棒を捨てに立つ
「話してみたらさー、共通点っつか、判り合えるっつか・・・そいつさー、ゲイなんだってさー。で、オレもお前いるって話ししたんだけどなー『ドライで達ったことある!?』とかそんなのウキウキ聞かれたっつーの」
「・・・なに、その人」
「んー?競泳部・・・んで、めちゃくちゃ泳ぎがキレイなやつ・・・あー、あいつの泳ぎお前に見せたいなー」
柚木の交友関係が少し心配になった柿内はまたベンチの隣に座った柚木の手をそっと握る
「何ー?お前にしては大胆ー」
「・・・や、その・・・」
「なんかなー、そいつ、好きなやついるくせに男とっかえひっかえしててホント目が離せないっつーか・・・や、っつか、ゲイの人ってそーなのか?」
「オレに聞くな」
「だよなー」
柚木が好き。柿内が好き。でも、他の恋愛対象は男じゃない
だからゲイかと聞かれても違うと思う
「そーいやさー・・・インハイ」
「うん?」
「秀がギリだったなー」
「あぁ、スランプってやつ?」
「かなー・・・栗山がすげえなーって話なんだけどさーうちからインハイ進むってすげえよなー。竹市さんもオレらできなかったしー!」
「・・・」
握った手をパッと離した柿内には「判りやすい」と呟いて不機嫌になった柿内の背中をポンポンと叩く
「部活来てんのー?栗山」
「最近はスイミングばっかでこっちはほとんど来てねぇよ」
「そっか・・・明日、帰って久々に部活顔出そうかなー」
「・・・部活?」
「そ。高校の!」
去年まで自分の全てだった原点・・・
「休養日にしろよ」
「うちのコーチ厳しいからーオレは動きすぎって特別に休養日が別に設けられてるんですぅー」
「・・・まぁ、少しでも長く一緒にいられるのはすげぇ嬉しいんだけど・・・」
珍しく素直な柿内に少し目を大きくして柿内の肩に頭をくっつける
「何?」
「んー、眠くなってきた」
「あぁ、じゃあ俺退くから少し足伸ばして・・・」
「膝」
「あ?」
「膝枕!」
「っ・・・どうぞっ」
顔を真っ赤にした後輩を見て笑うとすぐに膝に頭を乗せて目を瞑る
「マジで寝そう」
「さっきも眠そうだったから寝ろよ・・・」
「んー・・・」
久々に話せたのに眠ってしまうのは寂しい気がしたのは一瞬。それよりも柚木が眠りに就くその瞬間まで一緒に居られることをとてもとても幸せに感じた

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「あ?」
少し微睡んでいた時、耳元で優しく言われ目を開ける
「や、やっぱ少し汚したっつーか・・・球さんの部屋だし」
「あぁ・・・」
体を起こしたらいつもよりも重い腰に動きが緩慢になる
「あぁ、やっぱいい。はい。抱っこ」
ふわりと浮いた体は柿内の腕に抱えられていて、同じ男なのに全く違う体に嫉妬する
「クソむかつく」
「んー?あー・・・ムリさせて悪ぃ」
「そーじゃねぇよ・・・」
体が思うように動かない文句だと思われて床に座らせられると手際よくシーツを替えていく柿内
「コインランドリー行ってくる」
「・・・おう」
「寝てて」
「・・・んー・・・オレも行く」
「あ?」
下着を履くとTシャツを被る
「いや、前こっちいた時にコインランドリーとかの場所も判ってっけど・・・」
「んー、まぁなー」
腰はだるいし、足も上手く動かない。でも、動けないわけじゃなかった
「どっか・・・痛いところとかねぇ?」
「オレをなめんなよー?っつか、まぁ、オレの日頃の訓練がよかったんじゃね?やーっとオレの開発も報われたなー」
「な・・・ホント、ホントヤダ。あんたのそーいうところ恥ずかしいっつかデリカシーなくてヤダ」
柿内はため息を吐いて丸めたシーツを適当な袋に詰め込んでついでに自分の着てきた洋服も突っ込んだ
「なー、ついでにコンビニ寄ってアイス食いたい」
「んー、好きにして」
「なー、怒ったのかー?なー!なぁなぁー」
「違ぇよ!!!・・・想像しちゃったんだよ!バカ!」
「足りないってかー?シーツ洗う前にもう一回ヌくかー?」
「だからっ!!!!」
大きな口を開けた柿内の唇を塞ぐと笑って「今日はさすがにムリ」と笑った
「なー、友達とか・・・遊んだりすんの?っつか大学生って何して遊ぶわけ?」
「んー?あぁ、メシ食ってたまにどっか行ったり?」
「あんまり変わんねぇのなー・・・」
「変わるわけないだろー」
笑ってアイスを食べる柚木の横顔を見つめる
少し大人びた気がして置いて行かれたような気持ちになる
「あー、今1番仲良いやつがなー・・・変なやつなんだよ。イケメンなのに残念っつか・・・手が掛かる」
「手が掛かるやつ好きだな」
「おー、お前も手が掛かるしなぁ?」
頭を突かれて柚木は「ヒヒヒ」と笑うとゴミ箱へアイスの棒を捨てに立つ
「話してみたらさー、共通点っつか、判り合えるっつか・・・そいつさー、ゲイなんだってさー。で、オレもお前いるって話ししたんだけどなー『ドライで達ったことある!?』とかそんなのウキウキ聞かれたっつーの」
「・・・なに、その人」
「んー?競泳部・・・んで、めちゃくちゃ泳ぎがキレイなやつ・・・あー、あいつの泳ぎお前に見せたいなー」
柚木の交友関係が少し心配になった柿内はまたベンチの隣に座った柚木の手をそっと握る
「何ー?お前にしては大胆ー」
「・・・や、その・・・」
「なんかなー、そいつ、好きなやついるくせに男とっかえひっかえしててホント目が離せないっつーか・・・や、っつか、ゲイの人ってそーなのか?」
「オレに聞くな」
「だよなー」
柚木が好き。柿内が好き。でも、他の恋愛対象は男じゃない
だからゲイかと聞かれても違うと思う
「そーいやさー・・・インハイ」
「うん?」
「秀がギリだったなー」
「あぁ、スランプってやつ?」
「かなー・・・栗山がすげえなーって話なんだけどさーうちからインハイ進むってすげえよなー。竹市さんもオレらできなかったしー!」
「・・・」
握った手をパッと離した柿内には「判りやすい」と呟いて不機嫌になった柿内の背中をポンポンと叩く
「部活来てんのー?栗山」
「最近はスイミングばっかでこっちはほとんど来てねぇよ」
「そっか・・・明日、帰って久々に部活顔出そうかなー」
「・・・部活?」
「そ。高校の!」
去年まで自分の全てだった原点・・・
「休養日にしろよ」
「うちのコーチ厳しいからーオレは動きすぎって特別に休養日が別に設けられてるんですぅー」
「・・・まぁ、少しでも長く一緒にいられるのはすげぇ嬉しいんだけど・・・」
珍しく素直な柿内に少し目を大きくして柿内の肩に頭をくっつける
「何?」
「んー、眠くなってきた」
「あぁ、じゃあ俺退くから少し足伸ばして・・・」
「膝」
「あ?」
「膝枕!」
「っ・・・どうぞっ」
顔を真っ赤にした後輩を見て笑うとすぐに膝に頭を乗せて目を瞑る
「マジで寝そう」
「さっきも眠そうだったから寝ろよ・・・」
「んー・・・」
久々に話せたのに眠ってしまうのは寂しい気がしたのは一瞬。それよりも柚木が眠りに就くその瞬間まで一緒に居られることをとてもとても幸せに感じた

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そう。5章は2人のラブともうひとつ書きたい重要(それほどでもない)な部分があったのですー
泳ぎがきれいでイケメン残念な子・・・と言えば彼なんですよー。彼ー・・・
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comment
やーん、きた!最近、水尾さんがいけずして
球さん破局させたり
カッキーたち我慢大会だったから
発散に読んでたんですよ二回連続してwww
え?ですよね?違ったら超恥ずかしい……
あの、萎えたあとのを貸しててって
自分でするくだり好きです(照)
青プ好きなのに楽しみ増えたァァァ!!
コメントありがとうございます♪
うわぁぁぁいっ!覚えてくださってる方がいた♡
そう。彼ですー!しかも、時系列的にそれが始まる前の彼ですね(*ノ∀ノ)
彼、実はこの後意外と青プに絡んで来たりするので(そして時系列的にその恋人も出てくると更に絡む)これからもどうぞよろしくお願いしますー
コメントを送る。