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つれないキミと売れてる僕7-2 - 12/17 Thu

trackback (-) | comment (0) | つれないキミと売れてる僕
電話の相手はよくわからない様子ではあったが、里見のただならぬ様子にひとつ『判った。すぐ行く』と答える

「いいか?須野には言うなってそいつにも言え。お前も言うな。1人で来るなよ?そいつ、葛西と来い」
『一体どうしたんだよ』
「いいから・・・吉田、頼む」

頼みごとなんて普段しない男からの頼みごと。電話を切ると言われた番号に電話する

『はい。櫻井ー』
「・・・あれ・・・ヤバい。聞き間違えたか・・・?葛西さんの携帯じゃ」
『うんー?葛西であってるー!えーっと誰ー?その名前で呼ぶってことは・・・?うーん?」

電話の向こうであまり頼りにもならなさそうな声が聞こえて何故こんな人を連れて来いと言うのか疑問になりながらも里見の頼みだとそれを伝える

「オレ、吉田っつーんですけど、里見が葛西ってやつ連れて××ホテルにすぐ迎えに来いって」
『え?!光?!っ!すぐっ!すぐ向かう!キミ、今どこ?!すぐ向かえる?一緒にってことはキミも必要なんだ!入り口で待ち合わせしようっ!』

葛西の焦った声が吉田に伝わって今、家を出たことを伝えると『じゃああとで!』と言われて電話を切った




「っ・・・何・・・」

意識が飛ぶ・・・電話を切ったあと、何か言われて揺れた後、肌に触れるノリの効いたシーツに目を開ける

「目、覚めました?」
「・・・迎え、来るから・・・帰る」

そう言うのに起き上がることもできなくてただシーツを掴む
ボヤけてグラグラと回る視界

「僕のこと判る?」
「誰だよっ!」
「須野 寛人」
「んなわけねぇだろ!クソッ何飲ませたっ!」
「警戒心は強いけれど、周りに囲まれて次々と出されるもの口にするのがよくなかったよねー」
「なっ・・・」
「あれ?最後の僕が差し出したやつだけだと思った?」

・・・須野のシルエット。でも声が違う。絶対に須野じゃないことだけは判る

「まぁ、結構お酒も飲んでたから薬だけじゃないけどー」
「てめぇ・・・何する気だ・・・変態野郎」
「本物の須野 寛人になるんだよ」
「ワケ判んねぇことばっか・・・」

中津が近付く。頬に触れられてそれを避けるように顔を背けるだけでぐらりと脳が揺れて気持ちが悪い

「昔ねー、須野 寛人の自伝みたいなのを僕が書いたんだよね・・・忙しい須野 寛人と時間を作って何度も何度も会って話を聞いて・・・」

須野の本・・・頭のどこかで確かに須野の本があったな・・・と思い出す。その本自体には興味がなくてそれが中津という人物が書いたものだったかは思い出せないが

「ホントは里見に書いて欲しかったー」

照れながら笑う須野の顔を思い出す



「その時ね、須野 寛人にならなきゃーって思ったんだ」
「は?!」
「いや、本当の須野 寛人は僕なんじゃないかなーって」
「何言ってんだよ!頭おかしいっ!」

口で悪態を吐くのに動かない体が情けなくて拳を振り上げることもできなくてただベッドの上でもがく

「でも、何故か須野 寛人になれなくて・・・気付いたんだ。足りないのが」
「はぁ?」
「あまり本には書かなかったけれど、須野 寛人は親友のあなたのことばかり話してた・・・そして、ちょっと前の報道に、突然メディアに顔を出した皐月先生・・・僕が須野 寛人になるために足りないのは皐月 光だって判ったんだ」

血の気が失せる
危険すぎる。ここにいてはいけない・・・動け!動け!頭で命令するのに少しでも体を動かすとグラグラ揺れて気持ち悪くて立つことすらできない

「何回もシミュレーション重ねて、男でも、いや、光でも勃つように訓練したよ。須野 寛人とはそういう関係だろう?」
「違っ・・・やめろっ!」

体重をかけられてシャツのボタンを外される
酒で上がった体温が外気に触れて鳥肌が立つ

「あー、訓練しなくてもこれなら大丈夫だったかも・・・すごいキレイな体」

里見の白い肌の上を撫でる指が気持ち悪い

「やめろっ!!!」
「ズボンもさっさと脱いでしまおうね」

下着と共に剥ぎ取られると足を拡げられて見られるはずのないところまで露わにする

「あぁ、ほら、やっぱりここ、使ってる・・・使ってる人と使ってない人、ここの形違うの知ってる?」
「っ・・・違ぇ・・・やめろっ」

須野じゃない・・・須野じゃない・・・須野じゃない指が中へ侵入してくる

湧き上がる嫌悪感に吐き気がする

「あー、熟れてる。いい子いい子ーさて・・・まぁ、須野 寛人は僕だからいつものようにいい子で足ちゃんとひらこうね」
「違うっ!違う違う違うっ!」
「黙れ!」

乾いた音が部屋に響いて里見の頬が熱を持つ。あとからジンジンやってきた痛みと口に広がる鉄の味に里見は必死に中津を睨む

「僕が須野 寛人なのになんかムカつく。あんた、須野のもんだろ。なのにオレのじゃねぇってムカつく」
「須野のでもてめぇのでもねぇ・・・っっっっっ!!!!」

体がが引き裂かれるような痛みに声を失って目を見開く

突然埋められた凶器に呼吸もできないのにすぐ揺り動かされて痛みが広がって声も出ないまま涙が溢れる

「うわー、キレイな顔もぐっしゃぐしゃになるもんなんだー・・・でもすっごい興奮する」

須野のシルエット、須野の香り・・・でも全く須野とは別人
須野はこんな酷くしない
須野はこんな暴力はしない
須野は・・・

「助け・・・」

里見は痛みと恐怖、ショックで現実から逃げるように意識を失うと真っ白なシーツに体を預けた








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中津がムカつくのです。ホントムカつく奴にしようと思いながら書いていたからムカついてもらわないと困るんだけれども!!!!
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