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青春はプールの中で6-14 - 01/20 Wed

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
「終わった・・・」
「ん、お疲れ」

参考書を閉じると服も着替えてきた柚木を見て「着替えたのか」と呟いた

「着替えないほうがよかったか?」
「バーカ・・・あちこち回ろうか」

席を立った柿内に続いて柚木も立ち上がる

「腹減った」
「あー・・・食堂のほうがいい?」
「いや!あちこちで食べ歩く!折角の学祭だし」
「おう」

柿内が笑うと柚木は同じように笑って柿内の腕を引っ張る

「カレーとたこ焼きとー豚汁とーあと・・・あ、まずここのパンも食いたいし唐揚げも!って言うか全部!」
「はいはい」

柚木のいつも通りのワガママが嬉しい
楽しそうに笑う柚木が目の前にいるだけで心が温かく幸せになる気がした





「なー、柚木さん・・・重い」
「あー?んー・・・じゃあそろそろ食おうか」

両手いっぱいに食べ物を買い込んだ柚木。元々安い値段設定の上、友人の多い柚木はあちこちでオマケしてもらって柿内の手の中は随分と重くなっていた

プールの建物の近くにある人気の少ないベンチに腰を下ろすと袋から買ったものを取り出す

「いただきまーす」

両手を合わせると早速食べ始める柚木の顔を見てまた笑う

「何だよ」
「いや、あんたが食べてるの見るの好きなんだ」
「・・・来年は毎日食ってるとこ見るんだぞ?」
「受かればな?」
「退寮届け貰ってきたんだぞ?受かれよ」
「・・・受かりたいさ」

退寮届けの話は以前祥子からも聞いた。同時に球からは体育学部ではない柚木が寮にいること自体が異例中の異例で、柚木じゃなかったら肩身の狭い思いをしているはずだと聞かされて何がなんでも一緒に暮らせるよう受からなくてはと周りからプレッシャーを掛けられていた

「さっき・・・」
「あー?これタコ入ってるかー?たこ焼きのくせにー」
「・・・球と何話してたんだよ」

たこ焼きをつまみながら首を傾げていた柿内が柚木の顔を見つめる

「っ・・・マジで?」
「なんだよ」
「や、球さん言ってたけど・・・ヤキモチとかマジで妬いてくれんの?」

ペチンと柿内の額に手のひらが押し付けられる

「ヤキモチって・・・いや、でもそれは当たり前だろ」
「うっわ!だって球さんだぞ?」

また額がペチンと鳴る

「あんな顔近くで喋ってたらなんか球でもムカつく」

焼きそばのパックを開けて口に運ぶ

「辛い」
「ん」

すぐに差し出される飲み物を受け取ってそれを飲み込むとしばらく手の中のドリンクを見つめる

「・・・そんな辛かったか?」
「・・・柿内といると楽」
「あ?」
「気遣わなくていいし、オレが欲しいもの言わなくてもくれたりする」
「・・・おう」

真っ直ぐな言葉は恥ずかしくて照れて少しだけ俯いた

「あー、セックス以外だけど」
「っ!!!!」
「なーんでそれだけは全然くれねぇのー?察しろよー」
「・・・や、待てよ・・・マジで。じゃあ誤魔化すのなしで正直にホントのこと言えよ?」

柚木はひとつ頷いて柿内の言葉を待つ

「・・・あんた、アレ・・・気持ちいい?」
「気持ちよかったって言わなかったっけ?」
「いや、マジで。オレのこと何も考えないでの話!」
「・・・まぁ、男相手ならお前以外の野郎とヤろうだなんて思わないけどな?」
「・・・んで、悦かった?」

少し顔を上げてゆっくり周りを見る柚木。周りに人がいないのを確認すると柿内の手を握る

「ちょ・・・」
「確認した!柿内、オレとするのイヤなのそれが理由?」
「触り方ヤラシイって・・・」
「なぁ!それだけ?」
「・・・まぁ・・・思い出しちゃって勉強どころじゃなくなるっつーのも嘘じゃねぇよ」

指の股を撫でられて背中がぞわりと粟立つ感覚

「悦かった」
「っ?!」
「・・・思い出してするか?って前お前聞いてきたときするっつったよな・・・擦るだけじゃ物足りなくってケツ弄ったりもするけどあの時程じゃなくて余計に物足りなさが残るんだけど」
「っ・・・」
「柿内・・・ヤりたくねぇ?」

柿内は柚木の顔を見られないまま優しく、そして官能的にすら思えるように撫でられ続ける手をただ見つめていた






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柚木は誘い文句まで男らしいと思うのだけど上手く書けませぬ
つれキミ売れ僕の里見はきっと官能的に誘って、球は直球だけど甘える感じに誘う・・・んで、野球少年の穂波は無自覚なのでやっぱり男らしく誘う受が書きたい!!!うん
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