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須野くんの誕生日2 - 04/05 Sun

trackback (-) | comment (0) | つれないキミと売れてる僕番外編
「ただいまー・・・え・・・?え?」

気の付くスタッフたちに誕生日祝いをして貰い、いよいよウキウキしながら帰宅するとローテーブルに丁寧に並べられた葛西からのプレゼントを見て須野は固まっていた
ここにあるはずがない・・・いや、そもそも並んでいるのはどういうことなのか・・・
片付けた・・・そう。確実に紙袋に全てをしまってここに・・・このキャビネットの下に置いたはずなのだ

カギを掛けていたのだから葛西ではない・・・こんなことができるのは1人しかいない

「さ・・・里見っ!!!誤解っ!誤解だからっ!!!!」

そう叫びながらドアを叩く

「おー、帰ったか」
「あれ!あれ!!!誤解っ!僕のじゃないっ!違うっ!!!」
「あー?やけにやる気だなぁ・・・とは思ったけど・・・とりあえず並べといた」
「違うっ!葛西がっ!葛西が昨日誕生日プレゼントだって勝手に押し付けてきただけでっ!!!!」
「貰ったんならお前んだろ」
「いや・・・まぁ・・・いや、返してくるっ!」

須野とは違って耐性もあり、悪戯心で並べた里見だったが、平然とした顔でまたパソコンへと向かう

「もーちょい待ってろ。これ終わったら付き合ってやるから」
「え?」
「誕生日・・・だからな?」

ニヤリと笑いを浮かべた里見の指はキーボードの上で滑り出したのを見て須野は部屋に戻って綺麗に並べられたものを再び、紙袋に入れると葛西の部屋のドアを叩く

「あっれー?須野ちゃん、お楽しみは?」
「これ!返すっ!!!僕には要らないっ!」
「ええええー!!!!せっかく須野ちゃんのためにオレがセレクトしたのにー!」

そう言いながらも「まぁ、上がってよー。ゆりちゃんお仕事でいないんだー」と須野を部屋に招き入れる

「光は?」
「今、仕事」
「あー、締め切りかぁ・・・仕事終わったら使えばいいじゃん」
「使わないってば」
「んじゃーとりあえず飲もう!かんぱーい!」
「・・・それは貰う」

葛西の出したビールを受け取るとそれを飲んで紙袋を葛西に押し付ける

「あのね、須野ちゃん、マンネリってよくないだーろー?だからこんなのでたまーにたまーに盛り上がってみるのもいいんじゃねぇかなぁーってオレは思うわけよー」
「マンネリも何も・・・僕、最後までしたこと数えるくらいしかないし・・・」
「わーお。須野ちゃんの口からそれを聞いちゃうとオレ恥ずかしくなっちゃうーーーーー」

そう言いながら顔を両手で覆う葛西を横目に須野はビールを流し込む。もう恥ずかしかった。あんなものを貰った上に、更に里見に見られ、並べられて・・・飲まずにはいられない

「須野、光の乱れたところ見たくね?」

そう聞かれて須野は思わず想像した。里見の乱れた姿・・・思わず生唾を飲み込むと葛西はニヤニヤ笑って「ほーら」と言いながら紙袋をまた押し付けてくる

「あーとー、これもおまけであげる!」
「なにこれ?」

葛西が差し出したのは何かの錠剤・・・

「大人のおもちゃー!テレッテレッテー!媚薬ぅぅぅっ!」
「な!!!」
「ちーなーみーにーーーーっ!さっきのビールにもこれ砕いたやつ入れてあるから須野ちゃんは飲んじゃいましたー!」
「は?!」

葛西の言葉に体が固まる。まさか一服盛られるなんて思っても見ないことで、そう言われたら体が熱くなってきた気がして須野は葛西を睨む

「やーんっ!須野ちゃんったら怖い顔ー!でもさ、誕生日くらい愉しみなよ。あと数時間、これ使ってさ?」
「バカ。葛西なんて嫌いだぁぁぁぁ」

既に半泣きの須野はしっかりと紙袋を手にして部屋に戻る。ジンジンする指先が熱くなってきていてその手をぎゅっと握りしめた
誕生日だからって特別なことは何もない。葛西が期待するようなことだって当然ない


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全5話の予定なのです。
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