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スイーツよりも甘く甘く幸せに7 - 02/06 Sat

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「う・・・嘘っ」
「嘘とか・・・傷つくんですけど?」

若い頃ならまだしも、今のみのりは信じられない

「っ・・・だって・・・だって」
「・・・どうしたら信じてもらえる?キスする?」
「ムリっ・・・ヤダっ」
「うーん・・・オレ、誕生日。ね・・・誕生日。プレゼントにキス・・・くれないですか?」

甘えたように見上げてくる秋夜に心臓の音がうるさい
甘やかされ慣れたみのりにとってすごくすごく新鮮な状況

「誕生日プレゼントはケーキっ・・・ケーキ・・・食べて・・・よ・・・せっかく作って来たんだしっ」
「うん・・・」

少しだけ沈んだような様子で机に戻った秋夜がケーキを一口、口に入れるとまた微笑んでどんどんと減っていくケーキ

「・・・美味しい?」
「うん・・・店頭に並ばないの?こんなに美味しいのに」
「・・・うん」
「じゃあこれ好きな時に買いにいけないのか・・・大事に食べなくちゃ・・・だなぁ」

フォークで掬ったケーキを見つめる秋夜にみのりから少しだけ近付く
甘いチョコレートの香りが部屋に充満している気がする
近付いた秋夜からもチョコレートの香り・・・

「秋夜くん・・・」
「うん?」
「いつでも秋夜くんのためなら・・・」
「・・・うん。付き合うんだもんね・・・あー、やっべぇ。オレ、浮かれてる」
「・・・付き合わないけど」

みのりは俯いて床を見つめる
秋夜を幸せにできるとは思えなくて・・・フラれに来たのにこの状況がよくまだ飲み込めなくて
そして視界に秋夜の指が入る

「付き合わない?なんで?」
「だって」
「信じられない?なんで?」
「だって」
「オレも信じられないけど・・・オレのためにケーキ焼いてくれるんだよね?」
「焼くよっ!焼くけど・・・」

こんなに近くで秋夜の顔を見るのは恥ずかしい
少しずつ後退りするけれどベッドに背中がくっつくともう逃げ場もなくてみのりはただ自分を守るかのように膝を抱えた

「どうしたら信じてもらえますか?」
「信じるじゃなくて・・・自信ない・・・」
「うん?」
「オレ、秋夜くんを幸せになんてできない」

一瞬驚いたような顔をしてすぐにいつも見惚れていた優しい笑顔で秋夜はみのりを見つめる

「オレ、みのりさんのケーキ食ってるときが1番幸せ。そんで、みのりさんが笑ってくれたらすげぇ嬉しい」
「そんな・・・」
「あとは・・・オレが一生懸命みのりさんを幸せにする。井上くんよりも今までの恋人よりもずっとみのりさんを幸せにできるよう努力するから・・・そりゃ・・・オレ、あんまりお金ないし、贅沢とかさせてはあげられないかもしれないけど・・・寂しい思いも悲しい思いもさせないから」

真剣なその言葉は「嘘」の一言で片づけてしまうにはあまりにも純粋すぎて。真っ直ぐすぎて・・・
ズルい恋愛をしてきたみのりには重い。でも・・・嬉しくて

「オレ・・・わがままだよ」
「うん。いいよ・・・みのりさんのわがまま聞きたい」
「オレ・・・オレ・・・」
「ねぇ、みのりさん、みのりさんが告白してきたんだよ?なのに付き合わないって酷いなぁ・・・」

また甘えたような声で見上げられるとみのりはどうしたらいいのか判らず顔を顔を隠した
甘えられるのは慣れてない・・・甘えられるのは苦手・・・なのにどうしてか胸がズキズキと痛んで苦しい。今すぐに目一杯甘やかして抱きしめたい衝動

「みのりさん・・・顔上げて?」

甘えた声にみのりは顔を赤くしながら顔を上げる
すぐに近付いてキス・・・
チョコレートの甘い香りが口の中に広がると唇を離される

「・・・あー・・・すげ・・・キスしちゃった」
「っ・・・」
「もう1回してイイ?」
「・・・ヤダ」

秋夜は拒否の言葉に手を止めてみのりの頬を撫でる

「なんで?・・・手が早いって?」
「っ・・・それもそうだけどっ・・・」
「浮かれてるんです。ホントに・・・初めてみのりさんが井上くんと付き合ってるって聞いた時、オレは小学生だったんだけど「信じられない」っていうよりもオレは男でよかったって思ったんだ・・・もしかしたらチャンスあるかもって・・・で、みのりさんが出てって・・・オレはおじさんに何度も何度もみのりさんが戻ってこられるように仲直りしてって頼んで・・・でもダメで・・・忘れようと思ったよ?でも1回こっちに戻って来た時・・・オレ、秋奈から聞いてダッシュで店行って・・・みのりさんを一瞬だけ見てやっぱりみのりさんが好きだって思った。悲しい顔したみのりさんを笑顔にしたいって思った」
「恥ずかしい・・・」
「え?」
「秋夜くん真っ直ぐすぎて汚い大人になったオレは恥ずかしいの!」

この間までいた恋人は愛人関係だったし。日本を離れている間も複数人とルームシェアして毎日が乱交状態だったし・・・

「これからオレだけでいてくれればそれでイイでしょ?」
「イイの?」
「イイの?じゃないって・・・オレ、ホント浮かれてますよ?ずっとずっと欲しかった人が付き合ってって告白してきたんだもん・・・しかもオレの大好きなケーキ持って・・・オレのためにしか焼かないとか可愛いこと言って」
「・・・」
「だから・・・もう1回キス・・・していい?」
「っ・・・ヤダ」

秋夜は困った顔をしてみのりを見つめて「なんで?」と囁く

「・・・オレ、秋夜くんが思ってるような人間じゃないよ・・・きっと」
「うん?」
「もっともっと欲しくなっちゃう淫乱体質だよ?」
「っ・・・も・・・問題ないですっ」

肩を掴まれて強い口調でそう言うと秋夜はみのりにキスを落とした






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ありがとうございますありがとうございますありがとうございます><
なんかやりたい・・・でも時間がない。真剣に時間がない・・・なんでこんなに時間ないんだ私っ!!!!

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