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つれないキミと売れてる僕8-17 - 02/26 Fri

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葛西から事情を聞いた須野は慌てて家を飛び出した
ホテルの場所も聞いたけれどそれがどこかなんてすぐ判る

デートした植物園のすぐ近くにあるホテル・・・

メール画面を立ち上げると『植物園で待ってる』と送信する
里見がなぜ帰ってこないか・・・自信を持っていいのならばきっと自分と顔を合わせたくないからだと考えると里見に対しては愛しささえ感じてしまう
浮気?浮気じゃない。里見が傷つく行為をされただけなのだと思うと苦しいけれど、他の人間とベッドを共にしたという怒りは湧いてこなかった

園内に入ると里見が教えてくれた花を見て。少しルートを変えて歩くと池で鳥に餌をやれると書いてあって、里見が来たら一緒にやろうと微笑みながら里見を待つ




ピリリリ・・・

携帯が短く鳴って開くと須野からのメール

『植物園で待ってるね。またデートしよう』

その文面を見て頭を抱える。ここにいるのもバレている・・・きっと葛西に知られて由梨乃へ送ったFAXからバレたのだと舌打ちすると窓の外を見つめた
すぐそこにいる。でも怖い

自分の魅力は知っている。だから魅了し、惚れられるのもよくあること。里見は過去の事件を思い返しながらため息を吐く
誘いを断るのは須野がいるから。親友の彼女だから・・・でも、断ると事件が起こってしまう。だったらもう断らなければいいのではないか・・・しかし、それでは須野の存在

があまりにも悲しくて・・・受け入れたほうが確実に上手く回る・・・けれど須野がいるからそれは回避したい・・・須野の存在が里見の中で大きくなって逃げられなくて考え

すぎてしまう・・・

それでも別れることは不思議と思い浮かばない
きっと須野が笑ってそれすらも受け入れるだろうから・・・その笑顔の端に悲しみが浮かんでいるから。見たくなかった

見たら心が痛むから




須野は時計を見つめながらベンチに座って花を見る。そこには薔薇が咲き誇っていてむせかえるような甘い香りに目を閉じる

・・・色によって花言葉が変わったりするのだと聞いたけれど須野でも知っている赤い薔薇の花言葉

情熱。愛。あなたを愛しています

須野は里見を想う。里見以外に思い浮かばない。早く会って愛を囁きたい。里見は何も気にしなくていい。自分の愛は変わらない・・・そう言って抱き締めたい

それでも里見がそこへ現れることはなかった





ピリリリ・・・ピリリリ・・・

「?」

里見が携帯を見ると須野のマネージャーである山口の名前が表示されていて里見は電話に出る

「はい」
『里見くん!あいつ知らない?!』
「え?」
『あー!そっちにもいないかぁ・・・どこ行ったんだよぉ!トレーニングコーチから連絡来てここ数日姿みてないとか言うし!!!あー!!!里見くん!もうキミしか頼れるの

いないからあいつどーにか説得してこっち戻してくれない?オレの電話無視するけどキミからなら連絡つくよね?』

里見は窓の外を見る
あれから数日。閉園時間もあるのだから流石に帰っただろうとは思うが、いない・・・とは言い切れないのが須野の怖いところ。里見は「判りました」と山口に伝えると電話を切って部屋を出た






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須野は普通に待ち合わせ場所で何もしないでぼーっと3時間くらい待ってるタイプだと思います
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