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青春はプールの中で7-6 - 03/06 Sun

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
目を開けると優しく頭を撫でながら心配そうに見つめる柿内の顔に気付く
体を起こそうとするのを柿内の手で止められて首を振る柿内を不思議な顔で見る

「・・・?オレ飛んでた?」
「ん・・・少しね」
「っ・・・まだ中おかしい」
「明日、授業休めそう?」
「なんで?」
「・・・いや・・・ここ」

後孔に指を伸ばされてすぐに触れられた内臓にまだぽっかりと開いていることが判って顔を赤くした

「これ、どーすんだ?!なぁ!あ・・・動くとヤバ・・・腹ん中まだジンジンする」
「悪い・・・すげ夢中で」
「バーカ・・・いや、でもこれどーすんだよ!寝てる間にうんこ出てきたらどーすんだよ!」
「・・・それはオレがちゃんと掃除してきれいに」
「止めろよ!それは触れちゃいけねぇよ!突っ込めよ!」
「・・・」
「・・・」

顔を見合わせて吹き出すと久し振りにこうやって笑った気がした
そう。こうしているといつだって楽しくて。お互いの隣が心地よいと感じていたのだった

「お前といると楽しいんだ」
「オレも楽しい」
「柿内ー、オレ、でっかい男になって帰ってくるからなー」
「それは身長的な・・・ム」
「ムリじゃねぇよ!!!!兄貴だってなんかまだ身長伸びてるらしいし!!!オレだって望みあんだよっ!」

また笑いが起こる

「やべ、すげぇ楽しい・・・久し振りだよな・・・ちゃんと話すのも」
「おう」
「っつかさっきのヤバかった!なんなんだろうなー・・・お前、意外とテクニシャンとか・・・そういう」
「いや、そもそもオレあんた以外とヤったこともねぇし!」
「あー、そうそう。匂いフェチで骨が大好きな変態くんの童貞はオレが貰ったんでしたー」

柿内の両拳が柚木のこめかみをグリグリと捻じり上げる

「オレの骨に萌えるならオレ、このままガリってりゃいいっつーことか?」
「いや、それも困る」
「留学から帰ってきたらムッキムキのマッチョになってっかも!」
「それはない!」
「じゃあ食生活的にブヨブヨのデブ!」
「それもねぇよ!なれるもんならもうなってるだろ。ちょーっと不摂生続いただけでこんな骨出ちゃうあんたがブヨブヨとかな・・・」

「それもそうか」と柚木は頷いて笑う

「寂しい?」
「そりゃあなぁ・・・」

柚木の顔に影がかかる。流石に今日はもうこれ以上ムリだと言いかけて笑っている柿内を見上げた

「もう名前で呼ばねぇの?」
「な・・・」
「ノリ、ノリってすっげぇ可愛かった。っつかオレの名前覚えてたんだ・・・」
「当たり前だろっ!お前だって・・・呼ばねぇだろ・・・なのになんでオレばっかり」
「流」
「っ!」
「いや、それよりオレ、ユズって呼びたいんだけどなんでだろ・・・あんたの友達とかがユズって呼んでるからかな・・・」

柚木は吹き出して「それ名前じゃねえ!」と言いながら柿内の頬を抱き寄せる
柿内が「ユズ」に執着するのは竹市のせいだと予測がついたけれど、柿内が呼びたいというのならば構わない

「呼べよ」
「・・・」
「今より近い気がする」
「ユズ・・・ユズ」

柚木の胸に顔を埋めた柿内は胸にキスをするとまた「ユズ」と呟いた





翌日、授業も休むことになった柚木に付き合って柿内も休んだことに柚木は不満を漏らす

「ちゃーんとケツ元に戻ったんだしお前まで学校休んでんだよ。サボりの口実じゃないだろうなー?」
「・・・戻っても行かねぇっつーことは体だるいとかじゃねぇの?」

柚木を判っているからこそ誤魔化せない・・・

「だるい・・・っつーか熱いっつーか」
「あー?っつか何食いたい?昨日、飯炊くの忘れた。相当オレも浮かれてたな・・・」
「うーん・・・とりあえずなんでもカロリーになればいいっつーか」
「・・・相当腹減ってるわけな?じゃあ急いでなんか買って来っから」
「ヤダ」
「はぁ?」
「お前の作ったやつがいい」
「・・・今から米炊いて作ると時間かかるぞ?」
「お前のメシ食い溜めしとかないと」

柿内は少しだけ照れて背を向けるとキッチンに立つ
料理なんて元々は柚木のためにちゃんと覚え始めたもの。柚木に好かれたくて必死で。「恋人」として求められなくても何かひとつ求められる「後輩」でいたくて・・・それが叶ったことが嬉しくて冷蔵庫を物色すると料理をはじめる
柚木もワガママを言っていることは判っている。けれど、ワガママを我慢するよりも言ったほうがいいことが判った。自分がダメになるわけじゃない。ワガママは素直な気持ち。柿内に素直でいたくて・・・

「柿内ー」
「なんだよ」
「お前と離れるのオレも寂しいからなー?」
「っ・・・」

寂しい。寂しい寂しい
でもそんなの女々しくて大声で言えない。それでも寂しいことを判ってくれる恋人がいる

「あーなんかダメだー」

ソファに横になった柚木を見て不安そうな視線を送るとそれに気付いたのか「気にすんな」と寝たまま手を振る柚木の優しさにまた恥ずかしくなってまな板をみつめた






「な、それ終わったらベッド戻ろうぜー?」
「眠いなら寝てていいし。オレはその間にシーツとか洗うし」
「眠くねぇよ」
「とりあえず転がってろ」

食事を済ませて片付けに立った柿内への提案
それでも柚木の真意に気付かない柿内は黙々と皿を洗う

「そーじゃなくて」
「・・・なんだよ」
「熱いっつってんだぜ?」
「?」

今日はそんなに暑くないはずだけれどと思いながら洗い物から顔を上げる

「腹ん中・・・」
「何?」
「時間経てば治ると思ったのに出したりない?みたいな・・・いや、判んね。とにかく熱いんだって」
「な・・・は?」
「責任とれっつーことだ」
「あ、あー・・・うん」

ズクン・・・どちらかというと自分は淡白な方だと思っていた。毎日抜く!と断言する柚木とは違って溜まったら、したくなったら・・・でもいつだって柚木を前にするとこうやって積極的に言われるだけで芯が熱を持つ

「部屋行ってる」
「あぁ」

もう何も考えられない
ただ目の前の洗い物をふわふわした気分で片付けていくだけ






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高校生の時よりいきなり大人な2人になっちゃってるーーーーっ!もっとゆっくり行こうぜー!柿内も柚木もー
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