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青春はプールの中で7-17 - 03/17 Thu

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
夏休みの終わり・・・まもなく後期の授業が始まる頃、やって来た柿内の誕生日・・・

バイトを入れていたのに部活帰りにやってきた球と竹市に柚木の代わりにと祝われ、ケーキを貰った柿内はバイトへ行くと終了後にバイトメンバーに祝われた。自分はだいぶ恵まれているんじゃないかと足取り軽く部屋へ戻ってメールのひとつでも届いていないかと期待してパソコンを開くとすぐに音を鳴らすパソコン。Tシャツを脱ぎ捨てて何かと確認するとそれがビデオ音声チャットの着信だと判って・・・その相手が信じられない相手で震える手でそれを取る

『あ・・・お疲れ・・・』
「柚木さん?」

画面が暗くてビデオなのに全然顔が見えない。でも確実にこの声は柚木で一生懸命画面を覗く柿内

『お前なんで裸なの』
「や、着替えてる途中だったっつーか・・・顔見えない。暗い」
『あー、まぁ、ここクローゼットん中だからなぁ』
「なんでそんなとこにいんだよ」

柿内は吹き出しながら久し振りにちゃんと聞く柚木の声にドキドキとしていた

『・・・誕生日・・・だし?』
「あー・・・こっちもう日付変わったけどな」

柿内は時計を見てそう呟くが柚木は少しだけ不機嫌な声で「お前のせいだ」と呟いた

「なんだよ・・・オレのせいって・・・」
『オレ・・・今日ずっと待ってたのに・・・』
「あ?」
『お前の誕生日だから・・・オンラインになるの待ってた』
「・・・マジ?・・・あー、やべ・・・すげぇ顔見たい・・・クローゼットから出ろよ。顔見たい」

すると少しだけ光源が入って柚木の顔が薄暗い中に浮かび、ぎょっとする柿内

「ホラーみたいになってるっつーのっ!怪談話でもするのかよ」
『いや、オレルームシェアっつーか同じ部屋に人いるから』
「・・・別に普通に話すくらいいいだろ・・・そっちまだ夕方だろ?大して迷惑にもならねえんじゃねぇの?」
『・・・話すだけでイイか?』
「話す以外に・・・ちょ・・・あんたまさか・・・脱いでんの?着ろよ!何脱いでんだよ」

柚木の照らす光源が首下を照らして映った体に慌てる柿内

『誕生日じゃん・・・』
「だ・・・だから?」
『球・・・竹市さんと離れてるときよくしてるっつってたし・・・』
「いや!いやいやいやいや・・・連絡くれただけで充分っつーか・・・いや、マジで・・・ホント嬉しい・・・元気?」
『あ・・・あのな・・・何も言わずに延長・・・して、悪かった』
「・・・結構拗ねたけどな。でも、こないだ栗山が録画してくれたの見たら吹き飛んだっつーか・・・また痩せたんじゃねぇの?あばら浮いてね?それ・・・っつかマジ服着ろよ」
『下半身は結構筋肉ついたんだけど・・・やっぱメシ合わなくてなぁ・・・柿内骨好きなんだろ?誕生日だからサービス』

光源が揺れて安定する

「・・・その光なんなの?携帯?」
『ん。そう。でもこれでどうだ?』
「・・・見える・・・でも服着ろ・・・目に毒っつーか・・・」
『やってもいいよ?今』
「今?!バカなの?」
『・・・じゃあ録画してもイイよ?オレの裸。どこ映してほしい?』
「・・・口開けて舌出して画面近付ける?」

柚木は「スケベめ」と笑いながら口を開いて舌を出す
本当にしてくれると思わなくて少しだけ驚いた顔をして目を細める。暗いところに浮かんだ柚木の唇が舌が艶めかしく光って生唾を飲み込むと画面に手を伸ばして舌に触れた

「柚木さん・・・」
『あー、判った・・・お前、去年の誕生日オレが口でしてやったの思い出してんの?』
「ん・・・」
『柿内?』
「ん?」
『・・・ヤってんの?』
「いや?まだ」
『まだってお前なぁ・・・』
「っつかヤんねぇよ・・・あとでゆっくりするかもしれねぇけど」

柚木は舌打ちをすると画面を戻す

「もう終わり?」
『お前だけずりぃから・・・』
「ん?」
『いや、クローゼットっつーのはさー・・・まぁ、暗黙の了解でひとりヤれるとこっつーか・・・だけどオレ、ネタねぇもん。お前何もくれねぇし』

柿内は少しだけ考えて「ユズ」と呼ぶ。柚木のイヤホンに低く甘く響く声にビクリと震えて『ずりぃ』とまた呟くと再び口を開けて舌をカメラの前で動かした

「あ、それやばい・・・っつか勃ったし」
『見せろよ』
「見せたところであんたのオカズになるわけねぇだろ」
『まぁ、確かに。お前のチンコどアップとかまず要らねぇしオカズになんねぇなー・・・お前のメシ食いたい・・・会いたい。会いたくなった!』
「・・・」
『もう帰る・・・すげぇヤダ。今、すげぇ会いたいから帰る!明日調整して帰るからっ』

柚木のワガママ・・・でも、帰るというのはもっともっと強くなるチャンスを諦めるということ。それは柿内にとって嬉しくて悲しいこと・・・

「ダメ」
『ダメじゃねぇよ!なんだよ・・・お前は会いたくねぇとかそういう・・・オレよりも・・・』
「違ぇよ。バカ・・・っつかすげぇ嬉しいっつーの!あんたが水泳よりもオレに会いたいとか・・・すげぇ嬉しくて今すぐ帰って来いって言いてぇよ。でもあんた、せっかく認められてチャンス貰えてそっち行ったんだろ。延長だってそっちで多少なりとも認められてっからなんだろ。じゃあオレよりも大事なことがそっちにあるっつーことだ」

柚木は唇を噛んで『やっぱりお前は・・・』と頭を掻く

『お前選んだオレは間違いないよな・・・ホント・・・なんだよ・・・お前、ワガママ聞くだけじゃなくて正してくれるもんな・・・柿内・・・ホント連絡したくてしたくなかった』
「ん・・・オレはすげぇ連絡欲しかったけど・・・」
『でも、判ったろ・・・お前に連絡したらすぐオレ帰りたくなる』

柿内はにやける顔を押さえながら「あぁ」と頷いて画面の柚木の頬を撫でる

「待てるよ・・・今まで待ってたんだし。あんたはやれる。そっちの連中にも柚木 流がすげぇヤツだっての見せつけて惜しまれながら帰って来いよ」
『ん・・・クリスマスには帰るから・・・』
「あんたの誕生日だろ?」
『そう。だから!プレゼントとメシ!たくさん用意して待ってろよ?』
「判ってるよ。帰ってきたらあんたを甘やかし尽くしてやるから」
『・・・んじゃ・・・』

柚木の手首が唇へと運ばれてすぐに思い出す

「・・・それ・・・」
『連絡はできねぇ・・・しない!帰りたくなるからっ!でも・・・でも・・・お前を感じたい』
「ん・・・」

柿内もすぐに手首に唇を寄せてキツく吸う
赤くついた痕は柚木が進学して離れたときにつけていたあの痕と同じ・・・

「メシ、まずくてもちゃんと食うんだぞ?」
『ん・・・』
「ちゃんと寝て・・・ちゃんと・・・」
『だからお前は母さんかっつーの』
「・・・恋人・・・だろ」

柿内がそう微笑むと柚木も微笑んで「うん」と頷いて別れを告げた





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これが番外編の竹市と球だったらもう遠距離音声チャットで色々おっぱじめちゃうと思うんだけどなぁ・・・柿内と柚木ではそうはなりません。

そんなこんなで明日、青春はプールの中で 4年目夏 最終話でございますー
今回短いな・・・短い・・・よし。番外編を濃くしよう(いつも以上に濃いとか私の能力では無理です)
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