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青春はプールの中で8-3 - 03/29 Tue

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
翌日、学校へ行くとすぐに柿内の元へ昨晩一緒だった友人がニヤニヤと近付いてくる

「なぁなぁー、昨日は上手くやったよなぁ?お前」
「何?」
「なーに言ってんだよー!興味ないみたいな顔してさー、スマートに女の子連れて消えちゃうとか」
「・・・いや、酒臭いお前らといたくないなっつー話になっただけだ」

友人がげんこつで柿内の頭をグリグリとねじる

「なぁ、でもアヤちゃん可愛かったし、お前とも話合いそうだし。あーいうぐいぐい来るこの方がお前の場合あってんじゃね?」
「だから」
「遠距離の彼女、あれだろ?連絡もくれねぇとかだろ?やめとけやめとけー。アヤちゃんのほーがいいってー!」
「・・・違ぇし」

唇を噛む。そうじゃない。友人として気が合うと思ったし、仲良くできると思った。でも、この先別に彼女とどうかなるだなんて考えられないし、あり得ない

「オレもとりあえず次の約束取り付けられたしー・・・そのうち可愛くダブルデートでもしよーぜ」
「・・・だからオレは」
「あ、やっべっ!次の授業オレ出席ギリだった!じゃーな!」

喋る隙すら与えられなかった柿内は消化不良の状態で次の講堂へと移動した






「かっきうちー!」
「おう」

待ち合わせに向かった柿内は遠くから手を振る澤口に小さく手を上げた

「ね!ちょっとこの写真見て!」
「あー?」
「超かっこいいショット撮れた!瑞貴ちゃんはホントフォームきれいなんだよねぇー・・・あぁ、ホント美しいー」
「あー、新井さんだ・・・っつかあんた大学違うのに球さんの大学なんでそんなに行けるんだよ」
「んー?色んなコネつかってー?うちプールないから水泳部ないもん。でも、だからこんな近くで写真撮れるんだよねー・・・あーやばい。球ちゃんの大学の水泳部イケメン多いしー」
「イケメン限定かよ」
「あ、柿内も撮ってあげようか?プール入れてもらえるようにしてくれるなら撮るよー?」

柿内は簡単に断ると澤口に腕を掴まれる

「ね、ホントは撮って欲しいのに強がってんのか?なぁ!」
「要らねぇし!っつか近ぇよ」
「柿内は照れ屋だよなぁ・・・あー、やばい。ホント今日はすごい収穫ー!瑞貴ちゃんもかっこよく撮れたけど今年はあれだな!但馬が来るよー!イケメン!超カッコいい!っつか知らない?但馬のこと!彼、ガード堅いっつーか全然情報入ってこないー!」
「あー1年?」
「そう!1年」
「んじゃ知らねぇし・・・っつか知ってるのは今の3年と4年がメインだな・・・2年で知ってるのも新井さんぐらいだし」
「あぁ、こないだ高校のときに球ちゃんの大学で泳がせてもらえたとか言ってたよね・・・っつかさー・・・毎回驚くけどなんであんた年下なの?っつかマジなの?」

もうこれは言われ慣れたこと

「見た目もだけど無駄に落ち着いてるよね。あんた」
「黙ってるようにしてるだけだな・・・口が悪いってよく言われるし」
「あ、私にはイイよー?傷つかないもん。だって柿内に言われても傷つくわけないし」
「・・・あんたデリケートな感じはどこにもねぇもんな」
「言ったな?よし!今日の晩御飯柿内の奢りだ!」
「あー?なんでオレが奢るんだよ」






「オレ、何で奢らなくちゃいけなかったんですかね?新井さん」
「うーん・・・アイス食べたかったのにお金がなかったから?」
「だから、金なかったら普通はアイス食えないんですよ!寒いのによく食いますよね?アイス!」
「しょうがないじゃーんっ!目覚めたらさー、なーんかお財布からお金ぜーんぶ抜かれてたんだもん」

但馬は「またカモられてんのか」とアイスを食べる新井を見つめる。憧れて追いかけて入った大学の部活の先輩・・・会ってみて話してみれば残念な人で男が好きで、男関係がだらしのない人だった

「あれ・・・あれー?あれあれ!あーーーー!!!」
「ちょっ!服にアイスついてるからっ!子どもじゃないんだから!ちゃんと見てっ!」
「違う!あれ!あれ見て!」

新井のジャケットについたアイスをティッシュで拭きながら顔を上げて新井の指す方を見るとただカップルが歩いているだけで何を言っているのかと首を傾げる

「あ!え?但馬ってカッキー知らない?」
「カッキー?」
「えー!どういうこと?!浮気?!ねぇ!浮気だと思う?」
「いや、まず意味わかんないし。そもそも誰なんですか」
「カッキーだよ!カッキー!!!流ちゃんの彼氏っ!」

流ちゃん・・・そう言われてもいまいちピンと来ない但馬に口を尖らせた新井が「オレの親友で球さんの弟」と教えると小さく「あぁ」と頷いてそして「えっ?!」と驚きの声を漏らす

「あれ・・・?オレ、なんかまずいこと漏らした気がする」
「いや、うん。まぁ、言わないけど・・・」
「うん!だってオレがゲイだって言ったのに但馬普通にしてくれてるもんなー?あぁ、優っしーぃっ!」
「・・・で、その・・・か・・・カッキー?が何?」
「あ、今、いたのがカッキーで、一緒に歩いてた女の子・・・」

新井は唇を噛む。信じられなくて。あんなに柚木を好きで好きで仕方がない柿内が浮気をするだなんて信じられなくて・・・

「・・・あー、あれっすね。うちの部活によく顔出してるどっかの大学の」
「・・・うん・・・スイマー喰いのアヤちゃん・・・」






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とうとう但馬の登場ー!!!まだ付き合ってないからー!時系列的に新井も留年すらする前w
彼らの続きが書ける日が早く来ーいっ!(コイミズのネタははっきりとしてるから)
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